食器棚の収納に悩まないための3つのポイント
毎日使う食器や食品。最近はオープン型キッチンも増えて、食器棚の収納が目に付きやすく気になります。そんなお悩みを解決する、使いやすく見た目もスッキリする食器棚収納のポイントをご紹介します。
食器棚収納のノウハウとして、今回は
1使いやすい収納
2清潔な収納
3防災観点の収納
この3つのポイントについて解説します。
1.使いやすい収納~出し入れのしやすさを考える~
食器棚は、上部がガラス扉で下に引き出しというタイプが多いと思います。ガラス扉の中には、普段使いの食器やコップなどを入れるとすぐに取り出せて、使い易いです。ガラス扉の中は、見せる収納と考えて、食器の量を減らし、厳選します。食器の量の目安は、家族分プラスお客様2人分くらいです。
また、食器棚が物置のようになっている場合も。醤油などの卓上調味料や書類、小物などの食器以外の物が入っているとスッキリ見えません。食器以外の物は、別の場所に移動しましょう。
それから、手の届きやすい場所が一番使いやすい場所なので、頻度の高い食器を置き、上は軽いもの、下は大きな皿などを収納することをおすすめします。キレイな収納にするには、食器の高さを揃えたり、グラスは縦に均等に並べます。茶碗やコップは、伏せて重ねるよりも上向きに重ねるとキレイに見えます。また、小さなお子様のカラフルな食器やコップ類は、全体の統一感がとれないので、下の引き出しにしまいましょう。お子様の手が届く場所にしまうことで、自分で出し入れできて便利です。
食品を食器棚にしまいたい場合は、下の引き出しに入れます。入れる食品は、全て未開封の食品で、乾物類・缶詰・レトルト食品・調味料・ストック食品などの常温で日持ちの出来る食品のみです。
小麦粉などの粉類や豆類は、ダニや虫が発生することもあるので、冷蔵庫で保管しましょう。日持ちできる食品だからこそ、引き出しに入れてしまうと存在を忘れて賞味期限切れになってしまうことも。食品の表やパッケージに、油性マジックで賞味期限の日付けを書いておくと、一目で分かって、安心です。
2.清潔な収納~使わない食器や開封後の食品を入れておかない~
食器棚は、口に触れる食器の収納場所です。菌やカビの繁殖を防ぎ清潔にしたい場所でもあります。しかし、食器棚の掃除が行き届かない場合も多く、開封してある食品をそのまま入れている場合も見受けられます。食器棚は、キッチンに設置していることが大半で、家の中でも水と火を使う高温多湿の場所です。高温多湿と食品のカスやクズが落ちているとカビの温床になります。
○カビを寄せ付けない食器収納のコツ
食器を厳選して量を減らし、食器を重ねる量も少なくしましょう。食器と食器の間隔を1~2cm程度開けて、空気の流れを良くする収納をしましょう。また、食器棚の扉を毎日、数時間解放して換気したり、食器棚を壁から5cmほど離して空気の流れを作ることも大切です。
3.防災観点の収納~ストック品は定期的な賞味期限の点検を~
食器棚は、地震の時に、扉の中の食器が飛び出して危険な場所です。地震時に扉が開かないよう耐震ラッチを付ける事と、ガラス扉にガラス飛散シートを貼ることが防災の必須です。
食器棚に、防災用のストック品を置く場合は、万が一の時にすぐに取り出せるよう袋に入れて、コンパクトにまとめて下の引き出しにしまいましょう。ストック品は、1年に一度防災の日に、賞味期限の点検をして、期限の近いものから食べて補充するローリングストック法をおすすめします。
食器棚を清潔で使いやすくすることは、家族の健康を守り、毎日の生活をラクにすることです。食器棚収納のポイントで快適な毎日にしましょう。
(高橋 和子/整理収納・片づけプロモーター)