体のゆがみの約9割は足裏に原因が
「あー、最近おなかがぽっこり出てきた…ダイエットしなきゃなぁ」
「先日の健康診断でC判定の数値が増えてきた…よし!痩せよう!」
ダイエットや健康志向の高まりとともに、ランニングを始める人がとても増えています。そしていざ走り始めると「あれ?膝が痛い」「今日は足首がおかしい…」「腰も痛い…」
多くの初心者ランナーが下半身の痛みを感じて、すぐに挫折してしまうケースが少なくありません。実はその根本原因の9割が“体のゆがみ”にあると言われています。その体のゆがみによって、ランニングフォームに悪影響を及ぼしているからです。では一体どこから手をつければ良いのでしょう?
それは「足裏」です。二足歩行の人間が地面と接地する場所はたったの1カ所しかありません。そのランニングの土台となる足裏の状態を支えながら、ゆがみを整えてくれる最初のアプローチはシューズです。
今日は初心者ランナーが自分の足を守り、かつ体のゆがみを引き起こさないためのランニングシューズ選びの3つのポイントをお伝えいたします。
(1)自分の足長、足囲にあったサイズを選ぶ!
ランニングシューズを選ぶ際には、サイズ選びが最も重要です。ランニングの場合には、足長ぴったりのサイズでは、つま先や踵(かかと)がシューズに当たってしまうことがあります。履いた時に親指1本分が入るくらい少し余裕のあるシューズを選んでみましょう。
そしてもう一つのポイントが足囲です。足囲とは、親指の一番出っ張っている所と、小指の一番出っ張っている所の周囲のことです。足囲は足長に合わせて、早見表などで照らしわせることもできます。
ちなみに日本人の足囲の平均は2Eなので、通常のランニングシューズは2Eで作られていることが多いです。まずはこの2つをしっかり認識しておきましょう。
(2)自分のレベルにあったシューズを選択する!
ランニングシューズは大きく分けて「クッション系」「トレーニング系」「レース系」の3タイプに分かれます。
初心者ランナーは、衝撃吸収能力を備えていて、足の負担が少ない「クッション系」を選択しましょう。しばらくして長い距離を走れるようになったら、衝撃吸収性+軽量化のバランスを考えた「トレーニング系」、そして軽量化と反発性を最優先した「レース系」と徐々にステップアップしていくのが理想的です。
(3)必ず、試しばきをしてチェックする!
購入前には必ず試し履きをして、フィット感や履き心地を実感しましょう。その中でも特に大切なのが「踵のホールド感」。踵がホールドされていると、足関節の安定感にもつながり、長時間の快適ランニングを可能とします。
以上の3つを意識しながらシューズ選びをすることで体のゆがみを抑え、膝・足首・股関節・腰などのケガや痛みを抑えてくれることにつながります。
またランニングシューズ選びに関しては、インターネットではなく実際に試し履きが可能なスポーツショップで購入することをオススメします。
「あれ?なんか踵が痛むな?」「どうしても靴擦れができるな…」
実際に走ってみて、違和感があった時には、購入した店の専門家に相談してみましょう。インソールやランニングフォーム改善セミナーなど、快く提案をしてくれます。
最後にもう一つ。履くと気分やテンションが上がるカラーやお気に入りのデザインのシューズを選ぶことで、自分のモチベーションは高まります。
「継続は力なり」
ぜひ、楽しみながら日常習慣の中にランニングを取り入れてみましょう。
【参考】日本シグマックス株式会社「ランニングフォームに関する実証実験」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000036745.html
(日高 靖夫/パーソナルトレーナー)