出会いの手段として、一般的になりつつあるマッチングアプリ。
メッセージではいい感じでも、会ってみるとギャップが…という経験も珍しくありません。
今回は、出会った瞬間から「帰りたい!」と思ってしまったというアラサー女性に話を聞きました。
◆初めてのマッチングアプリで、超タイプな相手を発見!
「出会った瞬間から“帰りたい!”と思ってしまいました。
せっかくお互いに時間を作って会っているのだから…とも考えましたが、あまりにしんどくて耐えきれなかった」
そう語るのは、医療事務として働く舞さん(仮名・26歳)。
舞さんがマッチングアプリを始めたのは、周囲の結婚ラッシュがきっかけ。職場と自宅の往復で出会いもなかったため、最初は「良い出会いがあるといいな」という軽い気持ちで始めたと言います。
初めてのマッチングアプリで目に止まったのが、1つ年上の賢人さん(仮名・27歳)。
プロフィール写真をみる限り、舞さんが大好きなアイドルのMくんに雰囲気が似た塩顔イケメンだったと言います。
その上、プロフィール文にも「アイドルのMくんに似てるって、よく言われます」「身長180cm」と書かれていたとのこと。
「マッチングアプリ初心者だったこともあり、“こんなにかっこいいひとがいるんだ!”と嬉しくなりました。
メッセージのやりとりをする前から“会ってみたい”と思ってしまって、私の方からこまめにメッセージを送ったり積極的にアピールしたんです」
◆デート当日まではウキウキ
マッチしてからは「今何してたの?」「今日はこんなことがあったよ!」と積極的にメッセージを送信した舞さん。さらには「賢人さんはどんな女性がタイプなの?」「雰囲気がすごく好き」と彼への好意をアピールしていたそう。
その甲斐あってか、メッセージをやり取りするようになってから1週間後の日曜日にデートの約束を取り付けることに成功しました。
初めてのデートは、渋谷にあるおしゃれなカフェに。彼がオシャレなカフェで撮影した写真をいくつか上げていたこともあり、舞さんはセンスが良さそうなカフェをいくつかピックアップして送ったと言います。
もちろん、その約束を取り付けた後も積極的なアピールを欠かさなかった舞さん。
気分はすっかり、アイドルMくんとのデート前。まだ会ったことのない彼に期待が高まっていたのだそうです。
◆出会った瞬間から「帰りたい!」
そして迎えたデート当日、渋谷のスクランブルスクエアの前で待ち合わせた舞さん。
しかし、いくら探しても彼らしき人はいません。
舞さんが電話をかけると、少し小太りな男性が、電話を片手に手を振ってきたと言います。この時点で、どこからどう見てもMくんには見えなかったそうです。
「本当に出会った瞬間から帰りたかったです。
身長も180cmないどころか、170cmあるかも怪しいくらい。身長158cmに7cmヒールのパンプスを合わせていた私と目線が変わらなかったんですもん。
もちろんプロフィール写真のままの人が来るとは思っていませんでしたよ?盛れている写真を設定するのは当然だと思いますし。でも、限度があるというか……どの角度から撮ればあの写真が撮れるのか不思議なくらいでした」
◆本当にやりとりしていた人?“盛れ”写真の真相を聞くと…
どう見ても写真とは似ても似つかない彼。
舞さんは出会った瞬間から「帰りたい」と思ってしまったそうなのですが「容姿だけがすべてではない!」と気を取り直し、約束のカフェへ向かったのだといいます。
しかし、こちらが積極的に話しても話は弾まず。「休みの日って何してるの?」と質問を振っても、「プロフィールの写真オシャレだったよね」と褒めても、一問一答形式のように会話がすぐに終了しました。
その受け答えぶりは「マッチングアプリでやりとりしていた人とは、別人なのか?」と思うほど。口数が極端に少ない彼に驚いてしまったそう。
さらには、貧乏ゆすり、食べ方が汚い、声が小さくて聞き取りづらい、頼んだメニューが写真と違うと小声でブツブツ文句を言う……など、舞さんにとっては「なし!」の連続。
「ただでさえ印象が下がっていたこともあって、“頼んだメニューが写真と違う”と文句を言い出したときには“あなたもアプリの写真と違いますよ”って言ってやろうかと思いましたもん。
その後、あの写真は5年前の今より7キロ痩せていたときのものだと自分から唐突に言ってきたのですが、そうだったとしても本人だとは信じ難いほど、印象が違いすぎました」
◆秒速解散、この出会いから学んだことは
あまりのしんどさに「トイレに行く」と言って席を立った舞さん。
自称Mくんな賢人さんと物理的に離れると、ふつふつと「自分は何をしているんだろう」と虚しくなり、「仕事ですぐに確認して欲しいことがあると言われて…」と“架空の用事”を作り解散を切り出したと言います。
「期待しすぎていた私が悪いのですが、それでも5年前の別人と思われる写真を使っているのはちょっと……。一緒に食事していても帰りたくて、今後会うこともないだろうなと思ったので、時間のムダだなと切り上げてしまいました」
店を出たタイミングで、彼から「今度いつ会える?」と尋ねられたそうですが舞さんは「あ、ごめん。また連絡する!」と電話を確認するフリをして早々に退散。
足早に店から離れ、時計を見てみると、なんと1時間も経っていなかったそうです。
マッチングアプリでは男女ともに“盛れてる写真”を使うもの。「すごくタイプ」「イケメン!」と心躍ってしまう気持ちもわかりますが、会ってみないと本当のことはわかりません。
今回、お話を聞かせてくれた舞さんも「この経験がきっかけで、すぐに会わないことと容姿については期待しすぎずに会うことを学びました」と照れくさそうに語ってくれました。
<文/瑞姫>
【瑞姫】
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
Twitter:@mizuki32k
メッセージではいい感じでも、会ってみるとギャップが…という経験も珍しくありません。
今回は、出会った瞬間から「帰りたい!」と思ってしまったというアラサー女性に話を聞きました。
◆初めてのマッチングアプリで、超タイプな相手を発見!
「出会った瞬間から“帰りたい!”と思ってしまいました。
せっかくお互いに時間を作って会っているのだから…とも考えましたが、あまりにしんどくて耐えきれなかった」
そう語るのは、医療事務として働く舞さん(仮名・26歳)。
舞さんがマッチングアプリを始めたのは、周囲の結婚ラッシュがきっかけ。職場と自宅の往復で出会いもなかったため、最初は「良い出会いがあるといいな」という軽い気持ちで始めたと言います。
初めてのマッチングアプリで目に止まったのが、1つ年上の賢人さん(仮名・27歳)。
プロフィール写真をみる限り、舞さんが大好きなアイドルのMくんに雰囲気が似た塩顔イケメンだったと言います。
その上、プロフィール文にも「アイドルのMくんに似てるって、よく言われます」「身長180cm」と書かれていたとのこと。
「マッチングアプリ初心者だったこともあり、“こんなにかっこいいひとがいるんだ!”と嬉しくなりました。
メッセージのやりとりをする前から“会ってみたい”と思ってしまって、私の方からこまめにメッセージを送ったり積極的にアピールしたんです」
◆デート当日まではウキウキ
マッチしてからは「今何してたの?」「今日はこんなことがあったよ!」と積極的にメッセージを送信した舞さん。さらには「賢人さんはどんな女性がタイプなの?」「雰囲気がすごく好き」と彼への好意をアピールしていたそう。
その甲斐あってか、メッセージをやり取りするようになってから1週間後の日曜日にデートの約束を取り付けることに成功しました。
初めてのデートは、渋谷にあるおしゃれなカフェに。彼がオシャレなカフェで撮影した写真をいくつか上げていたこともあり、舞さんはセンスが良さそうなカフェをいくつかピックアップして送ったと言います。
もちろん、その約束を取り付けた後も積極的なアピールを欠かさなかった舞さん。
気分はすっかり、アイドルMくんとのデート前。まだ会ったことのない彼に期待が高まっていたのだそうです。
◆出会った瞬間から「帰りたい!」
そして迎えたデート当日、渋谷のスクランブルスクエアの前で待ち合わせた舞さん。
しかし、いくら探しても彼らしき人はいません。
舞さんが電話をかけると、少し小太りな男性が、電話を片手に手を振ってきたと言います。この時点で、どこからどう見てもMくんには見えなかったそうです。
「本当に出会った瞬間から帰りたかったです。
身長も180cmないどころか、170cmあるかも怪しいくらい。身長158cmに7cmヒールのパンプスを合わせていた私と目線が変わらなかったんですもん。
もちろんプロフィール写真のままの人が来るとは思っていませんでしたよ?盛れている写真を設定するのは当然だと思いますし。でも、限度があるというか……どの角度から撮ればあの写真が撮れるのか不思議なくらいでした」
◆本当にやりとりしていた人?“盛れ”写真の真相を聞くと…
どう見ても写真とは似ても似つかない彼。
舞さんは出会った瞬間から「帰りたい」と思ってしまったそうなのですが「容姿だけがすべてではない!」と気を取り直し、約束のカフェへ向かったのだといいます。
しかし、こちらが積極的に話しても話は弾まず。「休みの日って何してるの?」と質問を振っても、「プロフィールの写真オシャレだったよね」と褒めても、一問一答形式のように会話がすぐに終了しました。
その受け答えぶりは「マッチングアプリでやりとりしていた人とは、別人なのか?」と思うほど。口数が極端に少ない彼に驚いてしまったそう。
さらには、貧乏ゆすり、食べ方が汚い、声が小さくて聞き取りづらい、頼んだメニューが写真と違うと小声でブツブツ文句を言う……など、舞さんにとっては「なし!」の連続。
「ただでさえ印象が下がっていたこともあって、“頼んだメニューが写真と違う”と文句を言い出したときには“あなたもアプリの写真と違いますよ”って言ってやろうかと思いましたもん。
その後、あの写真は5年前の今より7キロ痩せていたときのものだと自分から唐突に言ってきたのですが、そうだったとしても本人だとは信じ難いほど、印象が違いすぎました」
◆秒速解散、この出会いから学んだことは
あまりのしんどさに「トイレに行く」と言って席を立った舞さん。
自称Mくんな賢人さんと物理的に離れると、ふつふつと「自分は何をしているんだろう」と虚しくなり、「仕事ですぐに確認して欲しいことがあると言われて…」と“架空の用事”を作り解散を切り出したと言います。
「期待しすぎていた私が悪いのですが、それでも5年前の別人と思われる写真を使っているのはちょっと……。一緒に食事していても帰りたくて、今後会うこともないだろうなと思ったので、時間のムダだなと切り上げてしまいました」
店を出たタイミングで、彼から「今度いつ会える?」と尋ねられたそうですが舞さんは「あ、ごめん。また連絡する!」と電話を確認するフリをして早々に退散。
足早に店から離れ、時計を見てみると、なんと1時間も経っていなかったそうです。
マッチングアプリでは男女ともに“盛れてる写真”を使うもの。「すごくタイプ」「イケメン!」と心躍ってしまう気持ちもわかりますが、会ってみないと本当のことはわかりません。
今回、お話を聞かせてくれた舞さんも「この経験がきっかけで、すぐに会わないことと容姿については期待しすぎずに会うことを学びました」と照れくさそうに語ってくれました。
<文/瑞姫>
【瑞姫】
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
Twitter:@mizuki32k