お金はあるのに貧乏性の人は意外にも少なくありません。損得にこだわることは必ずしも悪いことではありませんが、せめて友達や恋人の前では抑えたいもの。
大沼桜(仮名・28歳)さんは、久しぶりに会った男友達Aさんの行動にドン引きしたといいます。いったい何が起きたのでしょうか。
◆再会した旧友とノリで一泊旅行を決意!
高校時代の旧友6人と久しぶりに会うことになった大沼さん。そこで、昔の楽しかった時間を思い出します。
「私を入れて女4人、男3人。みんなとは高校時代のクラスメイトで、毎日のようにバカなことをして楽しんでました。そんな“いつメン(いつものメンバー)”と久しぶりに会ったんです。社会人になった今でも昔と変わらず、他愛のない話でゲラゲラと笑っていました」
やはり“いつメン”は変わらず最高だと感じた大沼さん。さっそく、次に会う予定を立てます。
「あの日は朝まで一緒にいたけど、それでも物足りなかったです。その場のノリで次は一泊旅行をしようという話になり、箱根に行くことになりました」
◆『俺が立て替えとく』気前のいい外資系勤務の友人
箱根旅行に向けてホテルを決めることになった7人。そこで、男性の友人Aが男前に振る舞います。
「7人で一泊15万円のホテルに決めました。予約時に決済をしなければならなかったのですが、外資系企業で働く友人Aが気前よく『俺が立て替えとくよ~』と言ってくれて。ホテル代は事前に払ってもらうことになりました」
大沼さんは、さすが稼いでいる人の行動は違うと感心したそうです。ほかの友人も冗談混じりで友人Aを褒め称えます。
「『稼いでる奴は余裕があるね~』とみんなで茶化してました。そしたらAは、楽天会員だと、支払い分の30%分のポイントが付与されることを教えてくれました。実質、約4万5000円をもらえるということです」
◆みんなのお金でポイントを得たいだけだった
そして、みんなで箱根旅行を満喫します。だが、少しモヤモヤすることが……。
「旅行当日、Aに立て替えてもらっていたホテル代を払う約束をしていたため、1人2万円ほど渡しました。ですが、ふと4万5000円分のポイントをAはもらっていることを思い出したんです。この金額を渡すとAがかなり得しているのではとモヤモヤしました」
大沼さんは些細なことを気にする自分に嫌気が差し、あまり気にしないようにしていました。
「ただ現金が返ってくるわけでもないですし、もしかしたらAにはAなりの考えがあるのかなと思いました。レンタカー代や駐車料金など、ちょっとした金額を好意で払ってくれるのかもしれないと。なので、旅行を楽しむことだけに集中しようとしました」
ですが、Aは一向にお金を出そうとしません。気持ちが晴れない大沼さんは、こっそり友人に聞いてみることに。
「これを気にしているのは私だけかと思い、ほかの友人に聞いてみたんです。すると、その子もAだけ得するのはおかしいと言っていました。とはいえ、どこまで他人が口出しすべきかは最後までわからず、結局Aには伝えないまま、旅行を終えてしまいました」
「還元されたポイントを自分たちのために使ってほしいとは言わないけど、せめて少しは奢ってほしかった」とぼやく大沼さんでした。
<取材・文/Honoka Yamasaki イラスト/パウロタスク>
【Honoka Yamasaki】
ライター、ダンサー、purple millennium運営。Instagram :@honoka_yamasaki
大沼桜(仮名・28歳)さんは、久しぶりに会った男友達Aさんの行動にドン引きしたといいます。いったい何が起きたのでしょうか。
◆再会した旧友とノリで一泊旅行を決意!
高校時代の旧友6人と久しぶりに会うことになった大沼さん。そこで、昔の楽しかった時間を思い出します。
「私を入れて女4人、男3人。みんなとは高校時代のクラスメイトで、毎日のようにバカなことをして楽しんでました。そんな“いつメン(いつものメンバー)”と久しぶりに会ったんです。社会人になった今でも昔と変わらず、他愛のない話でゲラゲラと笑っていました」
やはり“いつメン”は変わらず最高だと感じた大沼さん。さっそく、次に会う予定を立てます。
「あの日は朝まで一緒にいたけど、それでも物足りなかったです。その場のノリで次は一泊旅行をしようという話になり、箱根に行くことになりました」
◆『俺が立て替えとく』気前のいい外資系勤務の友人
箱根旅行に向けてホテルを決めることになった7人。そこで、男性の友人Aが男前に振る舞います。
「7人で一泊15万円のホテルに決めました。予約時に決済をしなければならなかったのですが、外資系企業で働く友人Aが気前よく『俺が立て替えとくよ~』と言ってくれて。ホテル代は事前に払ってもらうことになりました」
大沼さんは、さすが稼いでいる人の行動は違うと感心したそうです。ほかの友人も冗談混じりで友人Aを褒め称えます。
「『稼いでる奴は余裕があるね~』とみんなで茶化してました。そしたらAは、楽天会員だと、支払い分の30%分のポイントが付与されることを教えてくれました。実質、約4万5000円をもらえるということです」
◆みんなのお金でポイントを得たいだけだった
そして、みんなで箱根旅行を満喫します。だが、少しモヤモヤすることが……。
「旅行当日、Aに立て替えてもらっていたホテル代を払う約束をしていたため、1人2万円ほど渡しました。ですが、ふと4万5000円分のポイントをAはもらっていることを思い出したんです。この金額を渡すとAがかなり得しているのではとモヤモヤしました」
大沼さんは些細なことを気にする自分に嫌気が差し、あまり気にしないようにしていました。
「ただ現金が返ってくるわけでもないですし、もしかしたらAにはAなりの考えがあるのかなと思いました。レンタカー代や駐車料金など、ちょっとした金額を好意で払ってくれるのかもしれないと。なので、旅行を楽しむことだけに集中しようとしました」
ですが、Aは一向にお金を出そうとしません。気持ちが晴れない大沼さんは、こっそり友人に聞いてみることに。
「これを気にしているのは私だけかと思い、ほかの友人に聞いてみたんです。すると、その子もAだけ得するのはおかしいと言っていました。とはいえ、どこまで他人が口出しすべきかは最後までわからず、結局Aには伝えないまま、旅行を終えてしまいました」
「還元されたポイントを自分たちのために使ってほしいとは言わないけど、せめて少しは奢ってほしかった」とぼやく大沼さんでした。
<取材・文/Honoka Yamasaki イラスト/パウロタスク>
【Honoka Yamasaki】
ライター、ダンサー、purple millennium運営。Instagram :@honoka_yamasaki