Infoseek 楽天

広告代理店で働く彼の正体を知って驚がく、超ド級のクズ男だった

女子SPA! 2023年3月29日 17時48分

「甘い言葉にご用心」。世の中には、都合の良い言葉を並べて相手を信じさせて欺く人間は少なくありません。それらの多くは、全く疑いの余地が感じられない態度や言葉で目の前に現れ、後に信じられないような行動に出るケースが多いのだとか。今回は、就職を機に上京した女性が体験した、信じられないようなエピソードです。

◆オンラインゲームで芽生えた恋

 就職を機に上京し、都内の輸入品雑貨店で働くすみれさん(26歳・仮名)。上京当時に付き合っていた彼との間にとても苦い思い出があったそうです。

 その彼は、すみれさんが地方の大学4年生の時に、オンラインゲームのコミュニティーで知り合った男性。東京住みで広告代理店に勤めるその彼とは、ゲームを通して意気投合したといいます。

 彼は、オンライン上でも気遣いやユーモアがあり、ゲーム内のボイスチャットでは口調も優しく、気づけば惹かれ、その後TwitterのDMやLINEでつながり、2人の距離は縮まっていったといいます。ちょうど就職活動中だったすみれさんは、色々相談にも乗ってもらっていて日増しに彼の存在が大きくなっていきました。

「東京都内の会社で行われた最終面接の後に、お礼を兼ねて彼に会いに行ったんです。もう、面接よりもドキドキでしたが、とても喜んでくれてその日の夜、正式に交際を申し込まれたんです」

◆全然甘くなかった初の同棲生活

 親には内緒で彼のアパートに身を寄せることになったすみれさん。実は、入社の際に会社から斡旋されていたアパートがあったとのことですが、どれも利便性が悪くおまけにかなり古い物件ばかりでした。あまり時間がない中、すみれさんは自身で探すことにしたそうですが、なかなか条件に合う物件に巡り合えず、結局彼の好意に甘えることに。

 そんなこんなで、ようやく新生活がスタートしたすみれさん。彼に夕飯を作ることはもちろんのこと、炊事や洗濯も一生懸命頑張ったそうです。しかし、オンラインで感じていた彼とは違った一面が見え始めます。

「最初のうちは、二人仲良くご飯を食べたり、たまの休日には買い物とかに行ったりして同棲を満喫していたのですが、だんだんと彼の態度が横柄になって行ったんです。さらには、会社にも行ったり行かなかったりで、ダラダラ日々を過ごす彼を見て不安になってきました」

 思い描いた同棲生活どころか、日を追うごとに彼への気持ちが薄れていったすみれさん。

「部屋もあまり綺麗とはいえなくて、お酒、タバコを毎日。次第にこの人大丈夫なのかなって思い始めました」



◆彼の正体を知って驚がく

 そんなある日、珍しくすみれさんより早く外出した彼。後から起きたすみれさんは、リビングテーブルの上に彼の財布があることに気づきます。

「とりあえず玄関に置いておこうと財布を手に取ったら、手元がくるって足元に財布を落としてしまったんです。そうしたら、床に落ちた財布の中から数枚の名刺が飛び出して、慌てて名刺を拾ったんですが、なんとその一枚が彼の顔写真の付いたホストクラブの名刺だったんです…」

 次の瞬間、玄関のドアが開く気配を感じて、思わず名刺の写真を撮ってリビングテーブルの上に財布を戻しクローゼットに隠れたすみれさん。その後、すぐに「すみれ、いる?」と玄関の方から声がしたかと思うと、すぐに寝室まで来て再度「すみれ?」と声を掛けた彼。その後、しばらくして彼のスマホの着信音が鳴りました。

 電話している彼に見つからないように、真っ暗なクローゼットの中で息を殺していると、耳を疑う内容が飛び込んできます。

「あー彼女? 今は家にいないっぽい。昼職だし。彼女っていうかセフレだよね、おれが本命作るわけねーだろ(笑)。ペット飼ってる感覚(笑)、顔も可愛いし。飽きたら追い出すけど」

◆クズ男とはお別れ。新しい東京生活へ

「今思えば、あのタイミングで電話がかかってきて良かったです。名刺だけでは事実を受け入れられなかったと思うので…あんなクズ男に引っかかった自分が悔しかったです」

 すみれさんは、彼がまた出て行った後すぐに職場に電話を入れ休暇を申請し、その日のうちに荷物をまとめてアパートから出たといいます。

「やっぱり恋愛は実際に会って育む方が私には似合っているのかも」

 オンラインでのコミュニケーションに少しうんざりしたすみれさん。彼のアパートを飛び出し、しばらくは大学の先輩の家に居候していたそうですが、会社からほど近い場所に良い物件を見つけたそうで、本当意味での東京生活が始まったそうです。

―シリーズ「二度と会いたくない人」―

<文/浅川玲奈>

【浅川玲奈】

平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。

この記事の関連ニュース