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父親が不倫相手と間違えてメールしてきた!返信してみたら…/義実家・家族人気記事BEST

女子SPA! 2024年3月5日 8時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年3月5日 記事は取材時の状況)

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 誰しも、危機一髪!というハラハラする瞬間に立ち会うことがあります。今回は、父親の不倫発覚というありえない状況で、危機一髪をむかえたサキさんの体験を紹介します。

◆真面目な父親にまさかの不倫疑惑

 サキさん(35)は大学生のとき、同居していた父親に不倫の影を感じ取ったと言います。

「父親は銀行員で『昭和の男』そのものでした。家のことは専業主婦である母親に全部まかせっぱなし、そして堅物で真面目。役職もついていたせいか、威厳があり家でも寡黙で怖い存在でした」

 そんなサキさんの父親ですが、ある日を境に異変が訪れたといいます。

「深夜に父親から、『冷たくしないでよー』という変なメールが届いたんです。父親らしからぬ口調だったので驚いたんですけど、あまりにも父親っぽくなかったので『酔っ払ってるんだな』と、その時は流しました」

 威厳に満ちた父親も酔うとこんなふうになるのだな、とサキさんは毎日忙しそうに働く父親に同情をしたそうです。

 ところが、あるメールでサキさんは目を覚ますのでした。

◆父親の不倫相手になりすまして返信

「ある日、深夜に送られてきた父親からの酔っ払いメールに、『サキコちゃん今日はありがとう』って書いてあったんです。それを見て、これはただの酔っ払いではないなと気づきました。」

 サキさんは、父親が送ったメールの「サキコ」という文字を見てとっさに、これは父親が「サキコ」という不倫相手と自分を間違えて送ったメールだと察知。そこから驚きの行動に出たのでした。

「一か八かで、サキコさんのふりをして『私のどこが好きなの』と返信をしました」

 ドキドキの展開が続きます。すると父親から衝撃のメールが送られてきたそうです。

「長い髪が綺麗なところと仕事をがんばってるところ」とありました。この一文で不倫相手が何者なのかを察しましたね。おそらく父親の部下で、長い髪をしたサキコさんであると……」

 その後、サキさんはどうしたのでしょうか。

「もっと不倫相手の情報をつきつめようかと思ったのですが、酔っているとはいえ父親のキモいメールを見るのが嫌だったので、寝ている母親を起こして全てを話しました」

◆母ブチギレ。不倫相手と直接話すことに

 当然、母親は激怒。当時、サキさんの母親は父親の両親の介護を献身的におこなっていたこともあり「私があなたの両親のお世話をしている間に、何をしているの!?」とブチギレたそうです。

「怒りまくった母は、あっというまにサキコさんの連絡先を父親から吐き出させ、サキコさんと直接話し合うことになったんです」

 実際に、直接対決をするとは手に汗を握る展開です。

「母は『訴えてやる!』と怒り狂って会いにいったのですが、サキコさんに会った瞬間、『助けてください!』と母が逆にサキコさんからお願いされたそうです。どうやら、サキコさんは、上司である父から一方的に言い寄られて困っていたようです」

 にわかに信じられない話なのですが、本当なのでしょうか、

「サキコさんは本当に困っていたようで、同僚に相談したメールやら父親から送られてきたメールを母親に見せてくれたようです。直接話して母もサキコさんのことを信じたみたいです」

◆こっぴどく叱られ改心した父親

 その後、どうなったのでしょうか。

「母親は情けない、と泣きサキコさんに謝罪。そして家族会議が開かれ、父親はこっぴどく叱られました。帰宅時間やお小遣いなどいろんな制限が設けられ、今までやらなかった家事・親の介護もやるようになりました」

 サキさんにとって、今回の出来事はまさに危機一髪だったそうです。

「もし、私が変なメールに気づかなければ、父親はパワハラ・セクハラでさらに問題を起こし、サキコさんに更なる迷惑をかけていたかもしれません。考えるとゾッとします」

今ではサキさんも結婚し、子供が生まれ、サキさんの父親もよいおじいちゃんになっているそうです。

―シリーズ「危機一髪だった瞬間」―

<文/瀧戸詠未 イラスト/やましたともこ>

【瀧戸詠未】
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB

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