【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.137】
「表情豊かで全体的にコミカル」と、愛猫まめたろくんのかわいさを表現するのは、飼い主のkuromametaro620さん。
このままでは轢かれてしまうから、道路脇に逃がそう。そう思って近づくと、子猫は車にぶつかった直後だったようで、口から血を出していました。
「怪我は酷かったものの衰弱はしておらず、一生懸命鳴いていました。左前足を引きずりながら私を威嚇し、必死に逃げようとしていたんです」
◆動物病院で告げられたこと
その姿を見た飼い主さんは、保護を決意。子猫を動物病院へ連れていくことにしました。治療のため一旦、子猫を病院に預け、飼い主さんは仕事へ。
数時間後、お迎えに行くと、獣医師から左前足は骨折し、神経が切れてしまっているため、治療が難しいことを告げられました。
「見た目は擦り傷程度でしたが、中で大切な部分が切れてしまっていたのでしょう。経過観察をする中で、引きずって血が出たり皮膚がめくれて日常生活に影響が出たりするようなら断脚も考えましょうと医師に言われました」
なお、顎の怪我は手術を行って、ワイヤーで固定することに。3本足だと、何かしら不自由を感じることがあるかもしれないと飼い主さんは心配しつつ、子猫を自宅へ迎え入れました。
◆猫生活を楽しみ始めた「まめたろ」くん
ところが、飼い主さんの予想は嬉しい形で裏切られることに!「まめたろ」と名付けた子猫は普通の猫と同じく活発に動き、家猫生活を楽しみ始めたのです。
しばらくは肩から下がブラブラした左前足を引きずっていましたが、成長と共に折りたたむような状態で骨が固定されていったため断脚はせずに済みました。
「伸ばすことはできませんし、左前足としての機能もありません。肩までは動くので、猫パンチを繰り出しているつもりで肩だけ動かすことがあります」
◆うちの子は普通の猫と何も変わらない
ただ、椅子に飛び乗ったり、おもちゃで元気に遊んだりする姿を見て、飼い主さんは「普通の猫と何も変わらない」と思ったそう。まめたろくんはいつの間にか顔を上手に使い、引き戸を開けるようにもなりました。
「でも、ウンチを踏むことや階段で尻もちをつくことがあって、少し鈍臭い。まめたろはもし3本脚じゃなかったとしても、鈍臭いような気がします(笑)」
階段状にジャンプできるようにしてあげれば、1mほどの腰高窓にも自力で登ることができるため、飼い主さんは椅子を置いてサポート。
しかし、そうした時、まめたろくんは自力で登ろうとせず “乗せてアピール”。じっと、飼い主さんの顔を見て、抱っこで乗せてほしいとおねだりします。
◆のんびりとした性格に癒される
甘えん坊のまめたろくんは、夜には必ず飼い主さんが寝ている枕の横でスヤスヤ。ひとり、早く起きても、飼い主さんのぬくもりを感じようと、朝に再び布団の中へ入ってくることもあります。
飼い主さん家族はまめたろくんののんびりとした性格に笑わされることも。以前、息子さんがモーターで動く猫用おもちゃを制作した時には真顔の無反応に爆笑しました。
また、まめたろくんは日常の中で、器用に体を支え、「猫背とは……」と考えさせられる姿勢を見せたこともあったよう。
予想外の表情やポーズを披露してくれる、まめたろくんから家族は目が離せません。
◆新入り猫の登場で8年間のひとりっ子生活が賑やかに!
そんなまめたろくんは、最近お兄ちゃんになりました。飼い主さんが新たに迎えた「チョロすけ」という弟分ができたからです。
8年間、ひとりっ子生活を満喫していたまめたろくんは初め、新入り猫の登場にびっくり。戸惑った様子でしたが、最近では兄貴風を吹かしながら、優しい猫パンチをお見舞いするなど、積極的にちょっかいをかけに行くようになりました。
「でも、遊びたい盛りのチョロすけに負け、被害者面をして帰ってきます。まめたろはケンカが弱そうです(笑)」
2匹とも、とにかくかわいい。幸せにしてあげたい。そんな飼い主さんの温かい気持ちは、まめたろくんたちにも、きっと届いているはず。温厚なまめたろ兄ちゃんが今後も、どうチョロすけくんと交友を深めていくのか、飼い主さんと共に見守っていきたくなります。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
「表情豊かで全体的にコミカル」と、愛猫まめたろくんのかわいさを表現するのは、飼い主のkuromametaro620さん。
このままでは轢かれてしまうから、道路脇に逃がそう。そう思って近づくと、子猫は車にぶつかった直後だったようで、口から血を出していました。
「怪我は酷かったものの衰弱はしておらず、一生懸命鳴いていました。左前足を引きずりながら私を威嚇し、必死に逃げようとしていたんです」
◆動物病院で告げられたこと
その姿を見た飼い主さんは、保護を決意。子猫を動物病院へ連れていくことにしました。治療のため一旦、子猫を病院に預け、飼い主さんは仕事へ。
数時間後、お迎えに行くと、獣医師から左前足は骨折し、神経が切れてしまっているため、治療が難しいことを告げられました。
「見た目は擦り傷程度でしたが、中で大切な部分が切れてしまっていたのでしょう。経過観察をする中で、引きずって血が出たり皮膚がめくれて日常生活に影響が出たりするようなら断脚も考えましょうと医師に言われました」
なお、顎の怪我は手術を行って、ワイヤーで固定することに。3本足だと、何かしら不自由を感じることがあるかもしれないと飼い主さんは心配しつつ、子猫を自宅へ迎え入れました。
◆猫生活を楽しみ始めた「まめたろ」くん
ところが、飼い主さんの予想は嬉しい形で裏切られることに!「まめたろ」と名付けた子猫は普通の猫と同じく活発に動き、家猫生活を楽しみ始めたのです。
しばらくは肩から下がブラブラした左前足を引きずっていましたが、成長と共に折りたたむような状態で骨が固定されていったため断脚はせずに済みました。
「伸ばすことはできませんし、左前足としての機能もありません。肩までは動くので、猫パンチを繰り出しているつもりで肩だけ動かすことがあります」
◆うちの子は普通の猫と何も変わらない
ただ、椅子に飛び乗ったり、おもちゃで元気に遊んだりする姿を見て、飼い主さんは「普通の猫と何も変わらない」と思ったそう。まめたろくんはいつの間にか顔を上手に使い、引き戸を開けるようにもなりました。
「でも、ウンチを踏むことや階段で尻もちをつくことがあって、少し鈍臭い。まめたろはもし3本脚じゃなかったとしても、鈍臭いような気がします(笑)」
階段状にジャンプできるようにしてあげれば、1mほどの腰高窓にも自力で登ることができるため、飼い主さんは椅子を置いてサポート。
しかし、そうした時、まめたろくんは自力で登ろうとせず “乗せてアピール”。じっと、飼い主さんの顔を見て、抱っこで乗せてほしいとおねだりします。
◆のんびりとした性格に癒される
甘えん坊のまめたろくんは、夜には必ず飼い主さんが寝ている枕の横でスヤスヤ。ひとり、早く起きても、飼い主さんのぬくもりを感じようと、朝に再び布団の中へ入ってくることもあります。
飼い主さん家族はまめたろくんののんびりとした性格に笑わされることも。以前、息子さんがモーターで動く猫用おもちゃを制作した時には真顔の無反応に爆笑しました。
また、まめたろくんは日常の中で、器用に体を支え、「猫背とは……」と考えさせられる姿勢を見せたこともあったよう。
予想外の表情やポーズを披露してくれる、まめたろくんから家族は目が離せません。
◆新入り猫の登場で8年間のひとりっ子生活が賑やかに!
そんなまめたろくんは、最近お兄ちゃんになりました。飼い主さんが新たに迎えた「チョロすけ」という弟分ができたからです。
8年間、ひとりっ子生活を満喫していたまめたろくんは初め、新入り猫の登場にびっくり。戸惑った様子でしたが、最近では兄貴風を吹かしながら、優しい猫パンチをお見舞いするなど、積極的にちょっかいをかけに行くようになりました。
「でも、遊びたい盛りのチョロすけに負け、被害者面をして帰ってきます。まめたろはケンカが弱そうです(笑)」
2匹とも、とにかくかわいい。幸せにしてあげたい。そんな飼い主さんの温かい気持ちは、まめたろくんたちにも、きっと届いているはず。温厚なまめたろ兄ちゃんが今後も、どうチョロすけくんと交友を深めていくのか、飼い主さんと共に見守っていきたくなります。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291