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「田舎のいい男は絶滅。肉食系は“熊しか残ってない”」地方の30代女性に結婚はムリ?一発逆転する方法は

女子SPA! 2024年3月16日 15時47分

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

これまで「変わりたい」「結婚したい」と相談に来られた1000人以上の方々のうち、4割ぐらいが「一度もお付き合い経験がない女性」。そして筆者自身も20代まで、化粧もせず髪もボサボサの“完全なる非モテ”でした。一念発起して自分を変え、皆さんの“もったいないところ”をアドバイスしてきた経験から、恋愛・婚活に役立つリアルな情報をお届けします。

◆いい男は都会に出ていく。田舎だから出会いがない

私自身が田舎出身のためか、わりと地方在住の方のご相談は多いです。SNSでも「東京に行く方が出会えますか?」という質問は多々いただきます。

地方だから出会いにくいのは否定しません。私の地元・山形県でかつて婚活していた同級生は「いい男は絶滅。肉食系は熊しかいないよ」と名言を残していました。

婚活イベントは選べるほど開催されず、デートで行けるお店も限られ、ショッピングモールに行けば必ず知り合いに遭遇する。オシャレをしたくても、服を買うお店も選択肢が少ないです。

さらに、「息子は都会の大学に進学させても、娘が進学するなら地元の大学」という教育方針の家庭も珍しくありません。ご相談に来られた麻衣さん(35歳・仮名/A県在住/看護師)も、お兄さんは関東で働いているそうです。麻衣さん自身は、家から通える大学に進学して資格を取り、地元の医療機関に就職しました。

麻衣さんの年収は550万円で、その地域にしては年収が高い方です。A県には大きな企業があるわけではなく、都会の大学に進学した男性は地元に戻らず都会で就職するそうです。

◆SNSで人気の、東京の仲人に相談してみたら

麻衣さんは29歳から婚活をしていました。婚活パーティーに参加し、結婚相談所にも入ったそうです。

「地元で婚活パーティーは何回か参加すると、同じ人ばかりになります。結婚相談所も入ったけれどA県の会員があまりいないんです。A県も広いので、同じ県民ならいいってわけじゃないんですけど。相談所の人のアドバイスは『希望条件を緩和したら?』ばっかり。3年在籍してるけど、今月は誰とも会っていないですね」

ロクなアドバイスがもらえないため、ネットで婚活情報を調べるようになりました。そして旅行で東京に来たときに、いつもSNSを見ている東京の結婚相談所の無料説明会に行ってみたそうです。

すると「地方は人が少ないから婚活が難しいですよね。地方在住でも結婚する人は、対象エリアを広げるか、結婚のために都会に出てきて転職しますよ。麻衣さんも東京に出てきたら?」と上京を勧められました。

看護師は比較的、転職がしやすいです。そのため東京に出てきても就職はしやすいのですが、これまで地元で暮らしてきて職場に不満もない麻衣さん。婚活のためだけに縁もゆかりもない東京に出てくるのはためらわれ、私のところにオンラインでご相談にいらっしゃったのです。

◆出会いの多い東京は、ライバルが“強い”

私ははっきり、婚活のための上京はお勧めしないと伝えました。

地方だとあまり聞かないけれど、東京だと聞くお断りの理由は「歯並び」や「学歴」などです。外見もスペックも、地方より高いのが「当たり前」なのです。

「東京はキレイで垢抜けて高学歴な女性が多いから、東京で婚活するとA県にいた時よりライバルがもっと強くなるんですよ。素敵な男性は地元より多いけれど、素敵な女性も多いんです。麻衣さんはA県で人気上位女子になることはできると思うけれど、東京だと垢抜けないほうになると思うの」

「そうなんですか。じゃ、何をすれば?」

「結婚相談所は会員が少ないから、マッチングアプリのPairsも併用しましょう。一番ユーザーが多いのがPairsなので地方でも会えますよ。あと結婚相談所とマッチングアプリの写真は東京で撮ろう」

地元の結婚相談所から勧められたスタジオで撮ったという婚活写真は、まるで入学式に参加するお母さんのようです。麻衣さんのせいではなく、地方の写真スタジオはどこで撮ってもそうなりやすいのです。

◆マッチングアプリでは、会う前に「通話する」

麻衣さんは東京に来て写真を撮りなおしました。

「全然違う! 前の写真では大人しそうに見えたのか、会った人に『意外としゃべるんですね』って言われることがあったんです。この写真の方が明るくて、若く見えます」

マッチングアプリのPairsは金曜日の夜に登録しました。これは、新規登録で注目される3日間を週末に合わせて有効に使うためのテクニックです。麻衣さんには400以上の「いいね」が集まりました。その中で年齢・居住地などでふるいにかけながら、数十人とマッチングします。

婚活を始めた当初は、いい人がいたら相手に合わせて引っ越して、相手の地元で仕事を探しても良いと思っていた彼女。しかし、「いい人」になる前の状態で、遠くに住む人と会うのが極めて面倒くさくて続かないのだそうです。麻衣さんには男性と“試しに会う”のが億劫(おっくう)になりやすいという悩みがありました。

そこで、マッチングした男性にはメッセージを3往復した時点で通話を提案するようにしてもらいました。Pairsの通話は最大15分ですが、プロフィールだけではよく分からない相手の雰囲気が分かるのでおすすめです。

なお、数十人とマッチングしても通話までできたのは十人前後だったそうです。

◆地方でアプリの人気会員になった「簡単な方法」

リアルで会った男性とほどなくして交際がスタートしました。その彼氏さんいわく「顔出ししなかったりする女性が多くてみんなよく分からなかったけれど、麻衣さんはプロフィールがしっかりしていたから、きっとちゃんとしている人だと思った」そうです。

マッチングアプリも地方ほどプロフィールが雑なユーザーが多いので、いい写真ときちんとしたプロフィールで登録すればすぐに人気会員になれるのです。

余談ですが、冒頭で紹介した「山形に肉食系はもう熊しかいない」発言の同級生は現在結婚して、二児の母です。ゴルフスクールだったかスポーツの習い事で男性を“狩り”ました。彼女が肉食系に進化したのです。

地方なら地方のやり方があります。田舎のキラキラ女子には、意外と簡単になれるものなのです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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