女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日2018年4月8日 情報は取材当時)
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「あの時、元彼と結婚してレバ……」「あの時、彼を振らなかっタラ……」、そんなタラレバを考えたこと、ありませんか? 今回、紹介するのは元彼と結婚しなかったことを後悔する女性、絵里子さん(仮名・32歳)。
30歳過ぎてから婚活を繰り返す絵里子さんが、忘れられないと話す男性。それは絵里子さんが24歳の時に別れた彼氏だったといいます。
◆地方転勤になった彼女を、優しく待っていた彼
「21歳の時から3年間付き合った彼は、私より1つ年上でした。顔もかっこよくて性格も良く、申し分のない人。私が社会人になってすぐに1年間の地方転勤があったのですが、その見送りの時に手作りのお弁当を渡してくれて……遠距離恋愛中もマメにメールや電話や手紙をくれたし、本当に優しい人でした」
地方転勤を終えた1年後、東京に帰ってきた絵里子さんを優しく受け入れてくれたのも彼でした。
「実家が地方で東京に家がない私に、『住むところなかったら俺の家に一緒に住む?』と行ってくれたんです。結婚前提で彼の家に住むことになって、あの時は本当に幸せでした。彼も大手メーカー業界勤務。結婚するにも完璧だったのに……」
◆愛されすぎていることに退屈し、浮気に走る
そんな完璧な彼と、なぜ別れることになってしまったのでしょうか?
「私が悪いと分かっているんですけど、彼の優しすぎる性格に不満があったのかもしれません。愛されすぎているのがなんとなく退屈になっちゃって、つい浮気をしてしまったんです。
相手は会社の上司で温泉や旅行に連れて行ってもらいました。彼はどちらかというと、休みの日は家でまったりしたり、お弁当を持って代々木公園に行ったりするのが好きなタイプ。ケチというわけではありませんが、派手に遊ぶタイプではなかったので、色んなところに連れていってくれる上司につい惹かれたんです」
そんなある日、上司との浮気が彼にバレてしまう事件が起きました。
「温泉旅行の打ち合わせのメールを彼に見られちゃったんです。他にもラブホで待ち合わせした時のメールまで……。彼は泣いていましたが私を責めることはなく、許すと言ってくれました。ここでやめとけば良かったんですが、結局上司との関係を切ることはできず、そのままズルズル……。その後も何度も浮気がバレ、結局、彼に対して罪悪感が耐えられなくなり私から別れを告げました」
◆探偵を雇ってでも、元彼に会いたかった…
その後、上司との関係も終わり、30歳になった絵里子さん。さすがに結婚に焦ってきたので、婚活を始めました。
「コンパ、飲み会、クラブ、マッチングアプリ……様々な婚活に手を出し尽くして彼氏ができたこともありましたが、どうもシックリ来ない。そんな時、いつも思い出すのはあの時の彼のこと。でも別れて以来、連絡もとってないし、彼との共通の友人に聞いても教えてくれない。もう一度、彼に会って謝って元サヤに戻りたい……そう思って、思い切って探偵に彼の居場所を探してもらうように依頼したんです」
絵里子さんが探偵に払った費用は20万。数週間後、絵里子さんの元には彼の住所と自宅の電話番号が知らされました。
「住所を見ると、神奈川県に引っ越していました。グーグルマップで住所を見てみると、住宅地の中の一軒家。そういえば実家が神奈川だったので、もしかしたら実家に戻ったのかもしれない。そう思うと居ても立っても居られなくなり、彼の家へ向かいました」
◆ついに元彼と対面。感動の再会となるか?
「彼の家を見てさらにビックリしました。すごく大きい一軒家だったんです。さっそく探偵に教えてもらった電話にかけてみると、女の人が出ました。会社の上司を装い彼に代わってもらうと、すぐに私と分かったようです。近くにいるので出てこれないかと聞くと、すぐに家を出てきてくれました」
久しぶりに彼と再会した絵里子さん。彼が向かったのは少し離れたカフェでした。
「彼は私を見るなり、『何の用?』と言ってきました。私は過去の浮気の謝罪、ずっと後悔していたこと、そして会いたかったことを伝えました。ずっと黙って聞いていた彼の言葉は……信じられないものでした。『今更、何を言っているのか分からない』『今は結婚して子供もいる』『2度とこんなことしないでくれ』……これがあの優しかった彼なのか、と耳を疑いましたね」
その後、2度と連絡をとってないという絵里子さん。婚活を繰り返すほど、彼を忘れられない気持ちが強まると言う絵里子さんですが、正直、自業自得のような気もしました。絵里子さんを心から愛してくれる男性は、また現れるのでしょうか。
<TEXT/結城>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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「あの時、元彼と結婚してレバ……」「あの時、彼を振らなかっタラ……」、そんなタラレバを考えたこと、ありませんか? 今回、紹介するのは元彼と結婚しなかったことを後悔する女性、絵里子さん(仮名・32歳)。
30歳過ぎてから婚活を繰り返す絵里子さんが、忘れられないと話す男性。それは絵里子さんが24歳の時に別れた彼氏だったといいます。
◆地方転勤になった彼女を、優しく待っていた彼
「21歳の時から3年間付き合った彼は、私より1つ年上でした。顔もかっこよくて性格も良く、申し分のない人。私が社会人になってすぐに1年間の地方転勤があったのですが、その見送りの時に手作りのお弁当を渡してくれて……遠距離恋愛中もマメにメールや電話や手紙をくれたし、本当に優しい人でした」
地方転勤を終えた1年後、東京に帰ってきた絵里子さんを優しく受け入れてくれたのも彼でした。
「実家が地方で東京に家がない私に、『住むところなかったら俺の家に一緒に住む?』と行ってくれたんです。結婚前提で彼の家に住むことになって、あの時は本当に幸せでした。彼も大手メーカー業界勤務。結婚するにも完璧だったのに……」
◆愛されすぎていることに退屈し、浮気に走る
そんな完璧な彼と、なぜ別れることになってしまったのでしょうか?
「私が悪いと分かっているんですけど、彼の優しすぎる性格に不満があったのかもしれません。愛されすぎているのがなんとなく退屈になっちゃって、つい浮気をしてしまったんです。
相手は会社の上司で温泉や旅行に連れて行ってもらいました。彼はどちらかというと、休みの日は家でまったりしたり、お弁当を持って代々木公園に行ったりするのが好きなタイプ。ケチというわけではありませんが、派手に遊ぶタイプではなかったので、色んなところに連れていってくれる上司につい惹かれたんです」
そんなある日、上司との浮気が彼にバレてしまう事件が起きました。
「温泉旅行の打ち合わせのメールを彼に見られちゃったんです。他にもラブホで待ち合わせした時のメールまで……。彼は泣いていましたが私を責めることはなく、許すと言ってくれました。ここでやめとけば良かったんですが、結局上司との関係を切ることはできず、そのままズルズル……。その後も何度も浮気がバレ、結局、彼に対して罪悪感が耐えられなくなり私から別れを告げました」
◆探偵を雇ってでも、元彼に会いたかった…
その後、上司との関係も終わり、30歳になった絵里子さん。さすがに結婚に焦ってきたので、婚活を始めました。
「コンパ、飲み会、クラブ、マッチングアプリ……様々な婚活に手を出し尽くして彼氏ができたこともありましたが、どうもシックリ来ない。そんな時、いつも思い出すのはあの時の彼のこと。でも別れて以来、連絡もとってないし、彼との共通の友人に聞いても教えてくれない。もう一度、彼に会って謝って元サヤに戻りたい……そう思って、思い切って探偵に彼の居場所を探してもらうように依頼したんです」
絵里子さんが探偵に払った費用は20万。数週間後、絵里子さんの元には彼の住所と自宅の電話番号が知らされました。
「住所を見ると、神奈川県に引っ越していました。グーグルマップで住所を見てみると、住宅地の中の一軒家。そういえば実家が神奈川だったので、もしかしたら実家に戻ったのかもしれない。そう思うと居ても立っても居られなくなり、彼の家へ向かいました」
◆ついに元彼と対面。感動の再会となるか?
「彼の家を見てさらにビックリしました。すごく大きい一軒家だったんです。さっそく探偵に教えてもらった電話にかけてみると、女の人が出ました。会社の上司を装い彼に代わってもらうと、すぐに私と分かったようです。近くにいるので出てこれないかと聞くと、すぐに家を出てきてくれました」
久しぶりに彼と再会した絵里子さん。彼が向かったのは少し離れたカフェでした。
「彼は私を見るなり、『何の用?』と言ってきました。私は過去の浮気の謝罪、ずっと後悔していたこと、そして会いたかったことを伝えました。ずっと黙って聞いていた彼の言葉は……信じられないものでした。『今更、何を言っているのか分からない』『今は結婚して子供もいる』『2度とこんなことしないでくれ』……これがあの優しかった彼なのか、と耳を疑いましたね」
その後、2度と連絡をとってないという絵里子さん。婚活を繰り返すほど、彼を忘れられない気持ちが強まると言う絵里子さんですが、正直、自業自得のような気もしました。絵里子さんを心から愛してくれる男性は、また現れるのでしょうか。
<TEXT/結城>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer