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39歳を迎えた山P、「代表作」が次々と生まれる元ジャニーズきっての“華やかな役者人生”

女子SPA! 2024年5月30日 15時45分

山P、民放ドラマに帰還!

4月期ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)にて、山下智久さんが5年ぶりに民放ドラマに帰ってきたことで、話題を集めているのはご存知のとおり。

2020年10月まで旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP./STARTO ENTERTAINMENT)に所属し、アイドルグループ「NEWS」のエースとしても活躍していた山下さんですが、どうして約5年間も民放ドラマから離れていたのでしょうか。

今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、10本以上も民放の連ドラ主演を務めていたトップ俳優・山下智久さんの芸能キャリアを振り返っていきます。

◆20年以上前、「NEWS」でCDデビュー

1985年4月生まれで現在39歳の山下智久さん。

『ブルーモーメント』での若々しい姿を見るととてもアラフォーには思えませんが、芸能活動をスタートしたのは1996年なので、あと数年でキャリア30年を迎える大ベテランでもあるのです。

2003年に「NEWS」でデビューし、その後も2005年にはスペシャルユニット「修二と彰」としてリリースした「青春アミーゴ」や、2006年のソロデビュー曲「抱いてセニョリータ」が大ヒットするなど、アーティストとしてもムーブメントを巻き起こしていました。

◆『コード・ブルー』は映画も大ヒット

一方、俳優業でもブレイク。

「青春アミーゴ」が主題歌だった『野ブタ。をプロデュース』(2005年/日本テレビ系)は、亀梨和也さんとの共演で大ヒット。そして、「抱いてセニョリータ」が主題歌で、GP(ゴールデン・プライム)帯の連ドラで初の単独主演となった『クロサギ』(2006年/TBS系)をはじめ、『プロポーズ大作戦』(2007年/フジテレビ系)、『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(2009年/フジテレビ系)などで主演しています。

なかでも2008年に1st seasonが放送され、2010年に2nd season、2017年に3rd season、そして2018年には映画化もされ興行収入93億円を記録した『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)は、彼の代表作と言えるでしょう。

◆近年は『正直不動産』がヒット作に

2011年10月に「NEWS」を脱退した後は、役者業を中心に飛躍していきますが、彼の芸能人生の潮目が大きく変わったのが2020年10月。ジャニーズ事務所(当時)を退所したことでしょう。

退所を機に地上波テレビでの露出が急減。特に民放テレビ局の番組への出演はほとんどない状態が続いていたのです。

2022年に第1弾が放送され、第2弾が今年1月期に放送された『正直不動産』シリーズは人気を博し、山下さんの新たな代表作に数えられるほどになっていますが、このドラマが放送されたのはNHKでした。

◆実は元「SMAP」の草彅剛も…

元「SMAP」の草彅剛さんも、2021年放送のNHKの大河ドラマ『青天を衝け』に重要なキャラで抜擢されるなどしていましたが、2023年にフジテレビ系の『罠の戦争』に出演するまで、約6年間も民放ドラマに出演できていなかったのです。

当時、ジャニーズ事務所を退所すると民放ドラマに復帰するのはなかなか難しい状況が続いていたということは、想像に難くありません。

そんななか、山下さんも『ブルーモーメント』にて、約5年ぶりに民放の連ドラに帰ってきたというわけです。

◆最新作『ブルーモーメント』の評判は?

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』以来、約7年ぶりのフジテレビドラマ出演としても話題を集めた『ブルーモーメント』。

山下さんが演じるのは気象学の天才で、近年多発している気象災害における被害拡大を防ぐため、内閣府直属のチームとして結成された「SDM」(特別災害対策本部)の気象班チーフ。災害現場に駆け付けて指揮を執る現場のリーダー的存在です。

『ブルーモーメント』は前述の『コード・ブルー』シリーズや、鈴木亮平さん主演の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年/TBS系)などに似ているという声もあがっていますが、率直に言って確かに類似点は否めません。

◆緊迫感があって高いクオリティの作品

けれど、とても丁寧に作られているドラマだと感じますし、ストーリーも緊迫感があって高いクオリティの作品になっているのです。

第1・2話では雪山が舞台となっており、雪崩のシーンなどのCGにチープさは感じさせませんでしたし、スリリングかつダイナミックな映像となっており、物語に引き込まれました。

また、山下さん演じる主人公とレスキュー隊員が方針の違いでたびたび衝突するのも、お互いの“正義”と“正義”のぶつかり合いとなっており、見応え抜群です。

人命救助ものはドラマの一ジャンルとして確立されており、ある程度は『コード・ブルー』や『TOKYO MER』に似てしまうのは致し方ないことかもしれません。

パクリだなんだという色眼鏡で見なければ、『ブルーモーメント』はエンターテインメント作品として、きちんと楽しめる仕上がりになっていると言えるでしょう。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

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