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電話口でいきなり“イタい替え歌”を歌う男。初デートでのさらなる奇行で我慢は限界に…

女子SPA! 2024年6月28日 8時47分

 様々な人との出会いがあるマッチングアプリでは、時として驚かされる“個性人”と知り合うこともあるものです。瀬田あおいさん(仮名・34歳)は、痛々しいノリで婚活をする同い年の男性とマッチング。

「フランクに見せたいあまり、痛いノリに見えないよう、自分も気を付けなければ……と思いました。教訓をくれたので、ある意味出会えてよかったです」

◆マッチング後のフランクすぎるトークにドン引き

 じっくり時間をかけて相手を知るのではなく、1度サクっと会って気が合うか見極めたい。そんなタイプの瀬田さんは、24時間以内にデート相手を探すことができる「おでかけ機能」があるマッチングアプリを利用。そこで、同い年の男性・優斗さん(仮名)とマッチングしました。

「お相手は電話好きで、翌日の昼にカフェへ行ける人を募集していました。プロフィール写真は少しチャラそうに見えたけれど、かっこよかった。紹介文を見ると、フランクで話しやすそうだと感じたので、いいねを送りました」

 ふたりは、見事マッチング。早速、優斗さんから最初のトークが送られてきました。しかし、内容を見て、瀬田さんはドン引き。なんと、「もしもし亀よ」という文章と電話の絵文字マークが送られてきたのです。

 しばらく硬直していると、優斗さんからもう一通トークが届きました。追トークには「堅苦しい挨拶は嫌だったので、びっくりさせちゃいましたかね? すみません」と書かれていたため、瀬田さんは一安心。

「しっかりした文章も一応書ける人でよかった。もしかしたら、ただサービス精神旺盛なだけなのかもと思いました」

◆初めての電話で「浦島太郎」の替え歌を披露する相手

 その後、優斗さんから「いきなりですけど、今から電話できますか? 電話で話したほうが仲良くなるのが早い気がして……」とのトークが。瀬田さんもトークより電話で一気に距離を縮めたいタイプであったため、意気投合。アプリ内の通話機能を使い、優斗さんと話すことにしました。

 しかし、電話が繋がった時、瀬田さんはまたもやドン引き。なんと、優斗さんは開口一番に「もしもし亀よ~亀さんよ~世界のうちで俺らほど相性いいやつ他にいない~どうして出会えなかったのか~」と、オリジナルの替え歌を披露してきたのです。

 びっくりした瀬田さんは、しどろもどろに。

 すると、優斗さんは「もしかして緊張してる? いいよ、堅苦しくなくて! そっちの替え歌も聞かせてよ」と無茶ぶり。「そんな歌は思いつきません」と瀬田さんが言うと、「じゃあ、明日カフェに行く時に聞かせてよ。それなら考える時間あるから大丈夫でしょ! こういう風に楽しい会話もしてかないと、仲良くなれないでしょ(笑)」と、まさかの発言。

「なんというか……すごく個性的な人とマッチングしちゃったなと思いました。でも、ドタキャンするのは申し訳ないし、翌日のカフェデートだけ行くことにしたんです」

◆大声で名前を呼ばれ、ついに限界へ……

 デート日、瀬田さんは憂鬱な気持ちのまま、待ち合わせ場所である近所の駅へ。優斗さんらしき人物を見た時、衝撃を受けました。

「プロフィール写真の面影はあるけれど、あきらかに写真よりもおじさんで……。どれだけ加工して盛りまくってたんだ……とビックリしました」

 優斗さんは目が合うと、大声で「あおいちゃ~ん! こっちこっち!」と名前を叫び、手を振ってきたそう。

 大勢の人が行き交う駅で名前を呼ばれたことが嫌で恥ずかしく、瀬田さんは「この人と付き合うのはナシ! 今日は早めに解散して、ブロックしよう」と決意。優斗さんと合流し、約束していたカフェへ足早に向かいました。

 カフェに入ると、優斗さんは「ねえ、昨日の約束守ってよ」とニヤニヤ。浦島太郎の替え歌を披露するよう、瀬田さんに迫ってきました。

「恥ずかしいから嫌だ」と言っても聞いてくれない優斗さん。その態度に、瀬田さんはイライラ。

 あまりのしつこさ腹が立ってきて、ついに「フランクさを履き違えるな! 替え歌歌ってくる時点で怖いんだよ!」と、優斗さんに怒りをぶつけてしまいました。

「それからはふたりとも、無言のままパンケーキを食べて即解散。やっぱり電話の時点で変だと思ったら、デートを断る勇気を持たないといけないなと痛感しました」

◆アプリを使った婚活は慎重に

 この一件以来、瀬田さんはおでかけ機能を利用しなくなったそう。マッチングアプリでの婚活では人柄を見る時間も大切だと思い、じっくり時間をかけて相手を知るようになりました。

 距離の詰め方は人それぞれですが、あまりにもフランクかつ個性的に近づいてこられると嫌悪感が膨らんでしまうもの。優斗さんのフランクさは極端ですが、反面教師にしながら、人との距離の近づけ方を考えていきたいものです。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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