Infoseek 楽天

育休中、毎晩飲み歩く夫。義母に「買い物に行ったの?」と聞かれ、真実を伝えると…

女子SPA! 2024年7月7日 8時47分

 近年、家事や育児に参加する男性が昔に比べて増えています。

 そういった背景もあり、育休ほど長期間の休みは取得できなくても、数日から2週間ほどの休暇を取って妻や新生児と過ごすパパも増加しているようです。ただ、夫が休みを取得したことで、頭を抱えるママも少なくありません。

◆育児休暇を取り、育児に熱心な様子を見せる夫

 ミワさん(仮名・27歳)は、出産日を含め2週間の休みを取ったとワクワクする夫に対し、最初から不安しかなかったと言います。けれど、義父母が経営する会社で働く夫の提案ということもあり、頭ごなしに否定するわけにはいきませんでした。

「義父母は感じのいい人で、とくにお義母さんは『仕事より家庭を大事にしなさい』と夫を諭してくれるような人。そして、繁忙期に2週間もの休みを調整してくれたお義母さんの手前、文句は言えませんでした」

 また、義父母の会社では“男性が育児関連の休暇を取得する初のケースだっため、ほかの社員も制度を利用しやすいよう実績を作りたい”と義母が話していたこと、“休暇中も欠勤扱いにならない”ということもあり、二つ返事で承諾したのです。

「出産時はいっしょにいてくれて心強かったですし、出産後は病院の個室で寝起きし、見回りに来た看護師さんたちに新生児との接し方について聞くなど熱心でした。普段は家事なんてまったくしない夫が、出産をキッカケに変わるのかとすら期待した瞬間もあります」

◆出産を終えて3日後には……

 けれどミワさんが出産して3日経つと、「病院は寝心地が悪いから、夜だけ家に帰る」と言いはじめたのです。生まれたばかりの赤ちゃんといっしょに過ごしたいという夫の希望で、個人病院の広い個室を予約したというのに。

「次の日、夫は夕食の時間になっても現れず、連絡も取れません。結局、朝食・昼食・夕食はすべて廃棄し、夫の翌日以降の食事についてはその日のうちにキャンセルしました。その状況を怒りにまかせてLINEに書き綴りましたが、夫から連絡が来たのは翌朝です」

◆“出産祝い”で友人と朝方まで飲み続けていた

 なんと夫は、友人から出産祝いをしたいと言われ、「家で寝る」と言って帰った日から翌日の朝方までアルコールを飲み続けていたことが判明。朝、自宅へ戻って「ちょっと寝るつもりが爆睡してしまった」と謝ってきたのです。

「夫は、そういうヤツなのです。人柄はいいのですが、優柔不断で、だらしない。友だちから飲みに誘われると断れないし、1人だけ帰るとも言い出せないのです。そんな夫をやさしいと勘違いして結婚してしまった自分にも怒りがわきました」

◆退院後に待っていたのはコバエが飛び交う汚部屋

 そして退院後、ミワさんはさらに怒り狂うことになります。新生児と、病院へ迎えに来てくれた夫とともに自宅へ戻ったミワさんは、汚部屋のような状態に絶句。汁だけ残ったカップラーメンに、お弁当や総菜の空容器などがテーブルの上に散乱し、コバエまで飛んでいます。

「たった数日とは思えないほど凄惨な状態でした。私が怒っても『本当にごめんね。ごめんなんだけど…、このあと友だちが出産祝いしてくれるらしいから、ちょっと出かけてくるね』と言い、私が泣いている子どもあやしている間にサッといなくなったのです」

 自宅にいるときはスマホゲームに熱中して夜になると飲み歩き、「許せない!何のために休みを取ったの?」と怒っても、「あ~、ごめん、ごめん」と、のらりくらり。結局、いままでよりゲームの課金が増え、飲み代も1週間で2万円以上かかったと言います。

◆飲みに出た夫と入れ違いでやってきた義母

「仕事がはじまる前々日になると気も引き締まったのか、『学校を卒業してからずっと仕事をしてきたから、休暇が取れたことで解放的な気分になっちゃった。羽根、伸ばしすぎたね。ごめんね』と謝ってきましたが、『今夜が最後だから』と飲みに行ってしまったのです」

 ところが夫が出かけてすぐ、義母が「近くに来たから」とデパートで買った惣菜を届けに来てくれました。義母はその日も来訪するとの連絡をミワさんに送っていましたが、赤ちゃんが起きないよう消音に設定していたため気づかなかったようです。

「夫は買い物に出かけたのかと聞く義母に、我慢できず『友だちに誘われて飲みに行きました』『毎晩のように飲み歩いています』と真実を伝えたあとは、雪崩のようにこれまで黙っていたことを話していました」

◆夫の話を聞いた義母は……

 結婚してからも夫は家事に非協力的だったなど真相を知った義母は、自身の夫も家事や育児を手伝ってくれなかったなどと過去のことを語りながら大激怒。そしてある程度の怒りを吐き出すと、ミワさんの夫に電話。帰宅を待って、みっちりお説教したそうです。

「夫は、義母から預かっていた子どもの洋服代を着服したうえ、ウソをついてゲームの課金分を義母に支払ってもらおうとしていたことも判明して……。もろもろの悪事がバレた夫はキツくしかられ、給料は私が管理し、夫は月1万円のお小遣い制となりました」

 家事や育児に積極的な夫の育児休暇は歓迎でも、食事の準備から金銭な負担まで増やされると、離婚の火種にもなりかねません。夫が育児関連の休暇を取得する場合は、事前に家事や育児の分担について話し合っておくのもひとつの方法といえるでしょう。

<取材・文/山内良子>

この記事の関連ニュース