Infoseek 楽天

“陰キャ時代”にフラれた相手と、エレベーターで偶然再会!声をかけてみたら…/恋愛人気記事

女子SPA! 2024年6月28日 15時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年5月6日 記事は取材時の状況)

==========

 春は進学や入社など新しい出会いも多い季節。しかし、そのすべてが喜ばしい出会いだけではないようです。今回は、憧れのIT企業に入社したものの、思いもよらない出来事に遭遇した女性に話を聞きしました。

◆就活で苦戦。ブラック企業から派遣社員に

 村田聖羅さん(仮名・25歳)は就活に苦戦した結果、ブラック企業に就職。

「就活では、聞いたことがあるような大手企業はすべて不採用でした。チェーン系居酒屋に営業職で就職したのですが、朝が早いのに毎日残業の日々で身体を壊しそうになり2年で退職しました」

 現在は派遣社員としてIT企業の事務職で働いています。今の職場は残業もほとんどなく、自分の時間が持てるのが良いそうです。

「最初は派遣で働いていくつもりはなかったので、短期間だけ入力の仕事をしていました。残業もないし、仕事の責任感やプレッシャーの度合いも楽なので派遣で働いていこうと思いました」

 聖羅さんはパソコン教室に通い、それまで苦手だったワードやエクセルの資格を取得。

「資格取得後は、派遣の仕事もスムーズに決まるようになって、それまで未経験に近かった事務の仕事も紹介されるようになりました。すると大学時代では入社できなかったような、大手のIT企業に派遣で働けるようになったんです」

 聖羅さんは、派遣社員から直接企業に採用される紹介予定派遣という制度を希望していました。

「そこの企業では、派遣から契約社員になった人が何人かいました。20代の社員や女性社員も多い職場で、オフィスも新しくて綺麗。残業も以前の会社と比べればそこまで酷くはないので、ここで長く働ければいいなと思ったんです」

◆片想いをしていた大学時代の同級生に社内で遭遇

 聖羅さんが働いている企業は従業員が多いため、オフィスのフロアが複数に分かれていました。

「オフィスビルのエレベーターは、ICカードがないと乗れないセキュリティになっています。ある日、エレベーターの中で見たことがある男性と一緒になったんです。“あれ?同じ会社の人かな”って思ってよく見ると、大学で同じ学部にいたT君だったんです」

 同じ職場でまさか彼と遭遇するとは、思いもしなかったといいます。

「私の出身大学は、いわゆる有名大学ではなかったので、みんな就活には苦労していました。T君はパソコンのプログラミングなどが得意でしたが、希望の企業には就職ができずに、小さなIT企業に就職したはずでした」

 そこで聖羅さんは、T君が就職した企業をリサーチ。

「T君が就職をした会社は、とあるアプリサービスで有名になっていて、この企業に買収されていたことがわかりました。T君は、別のフロアにある開発部で働いていました」

◆大学時代に片想いをしていた男性だった

 聖羅さんがT君に会いたくなかった理由は、自身の“陰キャ時代”に苦い経験をしたからだといいます。

「女子高時代は運動部に所属していて、ずっと素顔で学校に通っていました。大学に入学したばかりの時は眉毛も整えていなかったし、運動部を辞めた反動で少しぽっちゃり気味でした。もちろん彼氏もできず陰キャだったんです」

 しかし、聖羅さんはT君のことが気になり、授業で一緒になると積極的に話しかけていました。

「T君は私に話しかけられるのが嫌なのか、次第に男友達とずっと一緒に行動するようになりました。勇気を出して食事に誘ったこともあったのですが、“彼女いるんで”とあっさりと断られていました」

◆裏で「うざい」とバカにしてきたことも

 なんとも甘酸っぱい思い出ですが、それだけでは終わりませんでした。 

「ある時、同じ学部の友人からLINEのグループチャットを見せてもらったら、男子が私のことを“あいつうざい”と書いてバカにしていたんです」

 元カレならまだいいですが、相手にもされなかった男性が同じ社内にいるのが苦痛だったという聖羅さん。そんなある時、またエレベーターで一緒になります。

「このまま相手にされないままでいるのも嫌だったので、勇気を出して“私のこと、覚えていますか?”と話しかけてみたんです。そしたら“人違いじゃないですか”と言うんです」 

 T君は、見た目に大きな変貌を遂げた聖羅さんにすぐに気づきませんでした。

「外見に気を遣うようになったおかげで、向こうはすごく驚いてくれました。最初は好きだった人が会社にいるのは不運だと思っていたのですが、頑張って痩せたり、メイクを頑張ってきて良かったと思いました」

 新しい出会いがある春。昔を知る人たちと再会する機会があっても、たじろがなくて済むようにしたいですね。

―シリーズ「春のトホホエピソード」―

<文/池守りぜね イラスト/ZZZ>

この記事の関連ニュース