こんにちは。元下着販売員のちーちょろすです。皆様は「Eカップ」と聞くと、どんなバストをイメージしますか?
「大きいおっぱい」「谷間がすぐできそう」「グラビアみたいにぷっくりしたデコルテ」など、「なかなかそんなサイズの人はいない」というバストを想像する方が多いのではないでしょうか?
元下着販売員の私も、下着屋さんで働き始めるまでずっとそういったイメージでした。
しかし、販売員という仕事を通して知ったのは「意外とみんなEカップくらいになるな…」ということです。
◆恥ずかしくない?その「知ったかぶり」
男性の中にはバストが大きい女性が好きな方がいらっしゃいますよね。よく「彼女は巨乳が良い。Eカップ以上!」という方を見かけます。
下着販売員として見かけたカップルのお客さんですと、パートナーの方が「Bだったと思っていたけどEカップだった」などと試着室から出て伝えると、「そんなに大きいわけないだろう!俺が一番よく知っている!」という男性のお客。
少なくとも販売員は、一般的な男性より女性のバストサイズに詳しいのに、「よくそんなことを言えるな…」と思ったのを覚えています。
◆実際のEカップは「一般的なサイズ」かも
「でもカップサイズはアンダーバストとトップバストの差だろう!」と言われることもよくあります。その通りで、基本的にはそのサイズになるのですが、ブラジャーは体に一番近いお洋服なので、たった2つのサイズ差でピッタリとフィットするものは見つかりません。
靴でも、例えばサイズが23センチだからと言って全てのブランドの23センチの靴が合うわけではなく、足の形に合わせた方が快適なように、下着もフィッティング(販売員がストラップやワイヤーの幅を確認する)をしたサイズの方が快適なんです。
私たち販売員は採寸のサイズを基準に、ワイヤーの幅やカップの形をその方のバストに合うように調節します。
アンダーバストも、もちろん関係ありますが、私が販売員や発信活動をする中でも、一般的なサイズはDカップかEカップのワイヤー幅がぴったりの方が多い印象です。
採寸結果がCだったとしても、ワイヤーの幅はEカップなら、形さえ合えばEカップの方が着用をするほうが快適なので、販売員はそちらをおすすめするケースが多いんです。
なので、「Eカップ」だからといって“ふっくらとしたデコルテ”や、“ヌードの状態でも谷間ができる”…というのは夢のまた夢なんです。というか、サイズが大きくてもブラジャーを着用しない状態では谷間ができる人なんてほとんどいません。
◆漫画やグラビアを信じてはいけない
なぜ男性が、自分のつけてもいないサイズを盲信しているかというと、やはり漫画やアニメ、グラビアの影響が大きいと思います。実際女性のバストの大きさを話すときの基準は、男女関係なくそれらのイメージになっているのではないでしょうか?
その関係で、販売員時代に正しいサイズをお伝えすると、Eカップと言われても漫画やグラビアでよく見るものと全然違うので、信じてもらえないことがほとんどでした。
全てがそうとはいえませんが、エンタメコンテンツは必ずしも正しい情報とは限らないので、信じすぎないようにしましょう。
◆夢を抱くのは勝手だけれど、相手を「嘘つき」呼ばわりするのはダサい
今回Xでもこの内容のポストを投稿したところ、共感のお声が多くありがたかったのですが、一番言いたいことはサイズを勘違いしてしまうことではありません。
自分の知識が本当かどうかもわからないのに、女性のバストの大きさをジャッジしてしまうことです。
夢を抱くのは勝手ですが、イメージと違ったからといってがっかりしたり、そのことを相手に伝えたりするのは人として失礼な行為です。
よく、ブラジャーを取った時のサイズがイメージよりも小さかったから「詐欺だ」「騙(だま)している」という声を見かけます。しかし、ブラジャーは女性にとっては生活必需品な上に「理想のシルエットに整える」「バストを守る」などの機能があります。
軽々しくそういった言葉を使う人には、女性は相手を騙すためではなく、自分自身のためにブラジャーをつけているものという大前提を忘れないでほしいですね。
<文/ちーちょろす>
【ちーちょろす】
下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitter、YouTubeで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り
「大きいおっぱい」「谷間がすぐできそう」「グラビアみたいにぷっくりしたデコルテ」など、「なかなかそんなサイズの人はいない」というバストを想像する方が多いのではないでしょうか?
元下着販売員の私も、下着屋さんで働き始めるまでずっとそういったイメージでした。
しかし、販売員という仕事を通して知ったのは「意外とみんなEカップくらいになるな…」ということです。
◆恥ずかしくない?その「知ったかぶり」
男性の中にはバストが大きい女性が好きな方がいらっしゃいますよね。よく「彼女は巨乳が良い。Eカップ以上!」という方を見かけます。
下着販売員として見かけたカップルのお客さんですと、パートナーの方が「Bだったと思っていたけどEカップだった」などと試着室から出て伝えると、「そんなに大きいわけないだろう!俺が一番よく知っている!」という男性のお客。
少なくとも販売員は、一般的な男性より女性のバストサイズに詳しいのに、「よくそんなことを言えるな…」と思ったのを覚えています。
◆実際のEカップは「一般的なサイズ」かも
「でもカップサイズはアンダーバストとトップバストの差だろう!」と言われることもよくあります。その通りで、基本的にはそのサイズになるのですが、ブラジャーは体に一番近いお洋服なので、たった2つのサイズ差でピッタリとフィットするものは見つかりません。
靴でも、例えばサイズが23センチだからと言って全てのブランドの23センチの靴が合うわけではなく、足の形に合わせた方が快適なように、下着もフィッティング(販売員がストラップやワイヤーの幅を確認する)をしたサイズの方が快適なんです。
私たち販売員は採寸のサイズを基準に、ワイヤーの幅やカップの形をその方のバストに合うように調節します。
アンダーバストも、もちろん関係ありますが、私が販売員や発信活動をする中でも、一般的なサイズはDカップかEカップのワイヤー幅がぴったりの方が多い印象です。
採寸結果がCだったとしても、ワイヤーの幅はEカップなら、形さえ合えばEカップの方が着用をするほうが快適なので、販売員はそちらをおすすめするケースが多いんです。
なので、「Eカップ」だからといって“ふっくらとしたデコルテ”や、“ヌードの状態でも谷間ができる”…というのは夢のまた夢なんです。というか、サイズが大きくてもブラジャーを着用しない状態では谷間ができる人なんてほとんどいません。
◆漫画やグラビアを信じてはいけない
なぜ男性が、自分のつけてもいないサイズを盲信しているかというと、やはり漫画やアニメ、グラビアの影響が大きいと思います。実際女性のバストの大きさを話すときの基準は、男女関係なくそれらのイメージになっているのではないでしょうか?
その関係で、販売員時代に正しいサイズをお伝えすると、Eカップと言われても漫画やグラビアでよく見るものと全然違うので、信じてもらえないことがほとんどでした。
全てがそうとはいえませんが、エンタメコンテンツは必ずしも正しい情報とは限らないので、信じすぎないようにしましょう。
◆夢を抱くのは勝手だけれど、相手を「嘘つき」呼ばわりするのはダサい
今回Xでもこの内容のポストを投稿したところ、共感のお声が多くありがたかったのですが、一番言いたいことはサイズを勘違いしてしまうことではありません。
自分の知識が本当かどうかもわからないのに、女性のバストの大きさをジャッジしてしまうことです。
夢を抱くのは勝手ですが、イメージと違ったからといってがっかりしたり、そのことを相手に伝えたりするのは人として失礼な行為です。
よく、ブラジャーを取った時のサイズがイメージよりも小さかったから「詐欺だ」「騙(だま)している」という声を見かけます。しかし、ブラジャーは女性にとっては生活必需品な上に「理想のシルエットに整える」「バストを守る」などの機能があります。
軽々しくそういった言葉を使う人には、女性は相手を騙すためではなく、自分自身のためにブラジャーをつけているものという大前提を忘れないでほしいですね。
<文/ちーちょろす>
【ちーちょろす】
下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitter、YouTubeで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り