Infoseek 楽天

整形総額3000万円、費用元はXのPR案件。1年半で“胸以外全部”を整形して思うこと

女子SPA! 2024年7月7日 15時47分

整形した人へのインタビューを続けていると、今は従来の“整形”のイメージから大きく変わりつつあるのだと改めて感じる。

目を二重にする埋没手術は昔よりもずっと手軽になり、ヒアルロン酸やボトックスなどのプチ整形は、メイクの延長線上やアンチエイジングの一種だと考える人も多い。

整形へ踏み出す最初の一歩もそうだ。これまでのように容姿を否定されたり、コンプレックスからの脱却したいと決死の思いで整形に踏み出す人も多いが、昨今は“もっと可愛くなりたい”とシンプルな向上心から整形する人も多いのである。

SNSの総フォロワー16万人超えのぎょうざのりささんもそのうちの一人。主に27歳の頃から1年半の間に目、鼻、輪郭、身体など、胸以外のほぼ全てを3000万円掛けて整形している。

それだけでも驚きなのだが、これまで整形にさほど興味がなかったという彼女が整形に至ったきっかけが「もっと可愛くなりたくて。好きな人のタイプになりたかったんです」と屈託のない純粋な笑顔で答えてくれるのだから、自身の中にあった従来の“整形をする人”への価値観は変わらざるを得ない。

今回のインタビューでは、彼女のような“もっと可愛くなりたい”と整形へ踏み出す人への価値観や、わずか1年半で3000万円掛けられた整形費用の捻出方法について聞いた。

◆好きな人のタイプになりたくて整形

――最初に美容整形を決意したのはいつごろでしょうか。またきっかけについても教えてください。

「24歳の時です。好きになった人が芸能人で、その人の周りには綺麗な女優さんやモデルさんがたくさん沢山いる環境だから、見劣りしたくなくて始めたのがきっかけです。大阪でキャバクラをしていた時に出会って、27歳の頃から一気に整形をはじめました」

――好きな人に外見について指摘されたわけではなく?

「はい。その人の好みの女性がは女優さんやモデルさんだったから、“一般的な可愛い”じゃダメだなって思って…。それで「骨からやらないと」って思って、顔を小さくするために顔の骨を切る輪郭三点という整形をしました。

24歳の頃に可愛い系から綺麗系になりたくて、目の横幅を広げる目頭切開という施術をしていたんですが、一気に整形を始めたのは27歳の頃からですね」

――すごい行動力ですね…! 輪郭の手術はかなり大変だと思うのですが、実際にやってみて後悔などはなかったのでしょうか。

「全くないですね(笑)。もっと早くやればよかったと思いました。ダウンタイムとかに落ち込んだりとかもなかったし、「早く顔ちっちゃくなりたいな」って気持ちしかなかったです」

◆ダウンタイム中も落ち込まなかった

――骨を切ってから好きな人に会いましたか? 何か言われたりしました?

「会いました! まだ骨を切ってから1ヶ月半か2ヶ月のダウンタイム中に会ったんですよ。だから、まだ腫れがあって浮腫んでる状態で。「今はまだダウンタイム中やから浮腫んでるねんな」って言ったら、「何したん? 全然わからへん」って言われたので、「いや、骨切っちゃった」って言ったらびっくりしてました(笑)。ちょうど骨を切ったのと同時に10キロくらいダイエットしたので、それもあってあまりわからなかったのかもしれません」

――それはびっくりしますよ…! ちなみに10キロのダイエットもすごいと思うんですが、どうやって痩せられたんですか?

「コルセットを巻いて、エステサロンのダイエットサプリを飲んで、毎日1万歩歩きました。あとは痩身エステに行ったり…歩く以外の運動は一切しなかったですね。食事制限しない方が、心の健康は保たれるかなと私は思っているので」

――ちなみに、好きな人に整形していることを話したのはなぜ何故なんでしょう。

「彼は私が美容に対して頑張ることをすごく褒めてくれて美意識が高いって言ってくれるし、元々整形に対してもポジティブな考えだったので、言ってもいいかなって。骨を切ったことを伝えた時も、「元々綺麗なのに、もっと綺麗になるために努力してすごいね」と言ってくれました。私は彼と会っていない時に基本的に整形をしているので、「会ってない時は(ダウンタイム中で)痣だらけだよ(笑)」って言ってます(笑)」

――すごい赤裸々(笑)。整形をし始めてから、好きな人と進展はありましたか?

「付き合ってはないけど、仲良しだし、会う頻度が上がりました。付き合っちゃうと、終わりがあるので、付き合いたいとかはないんです。ずっと好きでいたいっていうか、いい思い出だけが良くって。会うたびに綺麗になるねって言ってくれるのでそれがモチベーションになるし、「可愛くなったね」って言われたくて色々とやるようになりました」

――一「可愛くなったね」って言葉が整形へのモチベーションになっていたんですね。

「そうですね。あと、私は整形って骨切ったら終わりだと思ってたんですけど、切ってからが始まりだったというのもあります(笑)。その後にバランスを整えるのが大変だったので…。YouTubeとか用に無加工の状態で動画を撮ったりすると、無加工ですごい自分の顔の粗がわかっちゃうんですよ。喋っている動画を見た時に、ここたるんでるなとか、ちょっと左右差とか気になるな、とか。そういう部分の微調整をするために整形をしています」

◆3000万掛けた整形のコツ

――わずか1年半の間に3000万円かけて整形されてますが、どうやって病院選びはされているのでしょうか。

「基本韓国で、日本人に対してあまりマーケティングしてない、韓国人に流行ってる病院に行っています。私は韓国でマーケティングの仕事をしているんですが、そのマーケティング会社の人に色々と教えてもらっています。自分で調べるより現地の人の方が安心感があるのかなって。

あと、私は基本的にPR案件などでの整形はやらないようにしています。一回案件でクマ取りの案件をして後悔をしているので、肌管理などのメスをいれる施術じゃなくても、案件で行かない。自腹で行っています」

――ちなみに整形する時に気をつけてることはありますか?

「整形感をあまり出したくなくて、女優顔整形を意識をしています。別人には慣れないので、私は石原さとみさんがずっと好きだから、カウセリングで「こんな風になりたい」と石原さとみさんの写真と、「こう変われたらいいな」という自分の顔のAIや加工後の写真を毎回もっていくようにしています。なので、施術室には石原さとみさんの写真と自分の顔のAIが貼られていますね(笑)」

――カウンセリングのコツがあれば知りたいです。

「カウンセリングのコツは言い過ぎない、資料は作り込まないことですかね。結局は先生から見てのバランスというか、他人から見たときの自分の顔が一番自然なバランスだと思っているので、ある程度の「こうなりたくない」の要望は伝えつつ、細かく指示しすぎない。細かく伝えすぎている人の方が失敗してる気がしますね。パーツだけ見ると綺麗だけど、顔に合ってないみたいな。

なので、なりたくないものは伝えるけど、細かく指示しない。パーツではなく、バランス重視。だから、パーツごとに色んな人の顔をもって行ったりはしないです。一番最初に目頭を切った時からずっと石原さとみさん!」

――なるほど、整形に3000万円かけているとなると気になるのはお金のことなのですが、どうやって整形費用は捻出されたんでしょう。キャバ嬢の時のお金ですか?

「キャバ嬢の時の貯金はないです。2ヶ月働いて、1ヶ月休む…みたいな働き方をしていたので(笑)だから、今までお金系の詐欺に合ったことは無いんですよ。騙されるお金が無いので」

――まさかの(笑)。では、どうやって…?

私は1年半前から本格的にTwitter(現X)をやり始めたんですが、TwitterのPR案件で稼いだお金で全部整形しました。それこそ、キャバクラ辞めたいってなった時に、「好きな人にいつでも会える、いつでもどこでもできる仕事をしたい!」と思って、SNSを頑張るようになりましたね。

――好きな人のパワーってすごいですね?! ちなみに、一番やってよかった施術はなんですか?

「輪郭3点ですね。土台が整ってないと、どれだけ目とか鼻とかを整形しても、結局どこかアンバランスで「目が可愛い子こ」とか「鼻が綺麗な子こ」にしかなれない気がして。顔が小さいことってやっぱり重要視されているので、輪郭は本当にやってよかったです」

――1番周囲からの反応が変わった施術はありますか?

「鼻ですね。めちゃくちゃ褒められます。鼻はプロテーゼ以外をやっていますね。鼻だけは石原さとみです!」

◆内面をも変える、整形の力

――整形後に内面的に変化したことがあれば教えてください。

「田舎に家が建つぐらいお金をかけたので、他人から何言われても動じないようになりました。「いや、こんだけお金かけてるねんからブスなわけないやん」って。自己肯定感がすごく上がりました。

あと女の子って自己肯定感が低い子が多いと思うんですけど、それって自分に自信が無いからだと思うんですね。私は可愛くなったことも事実だけど、それだけわかりやすくお金をかけているから、ちょっとでも他の男の人が舐めたことを言ってきたら「じゃあもういいよって」なるし、男の人に適当な扱いをされていい訳ないって考えられるようになりましたね」

――整形して良かったことはありますか?

「コンプレックスがなくなったことで、外見以外のことに集中できるようになったことです。無意識に人と比べる時間や、無駄に悩むことがなくなりました。前は街で顔が小さい人を見ると「もっと顔が小さければな」と思っていたことも合ったんですが、今は額縮小と輪郭三点をやって上からも下からも顔を小さくしたので、これ以上顔は小さくならないし、「やることやったし」って思えます。

やることやる前だったら「私も整形したら、あんな風になれるのかな」とか希望をもって色々調べたり考えたりすると思うんですけど、実際に整形したことによってそういう時間がなくなって、“私の限界はこれだ”と分かったので」

――なりたい顔はありつつも、冷静に自分の顔を俯瞰して見ているんですね。

「やっぱり、別人にはなれないし、自分の元々のポテンシャルもあるから、現実はちゃんと見る。美容院で可愛いこの写真をもって行って同じ髪型にしてもらっても、別にその子になれる訳ではないですし。自分の限界を知ることは大事だなって思います」

――美容整形を受ける前の自分や、これから美容整形を受ける人に伝えたいことはありますか?

「今が一番若いから悩んでるなら早くやった方がいいなと思います。私も最初は骨を切ることまでは大掛かりな施術なので考えていなかったんですが、思っていたよりダウンタイムもしんどくなかったので、もっと早くやっておけば良かったなって。

注意面で言えば、肌管理一つでも、失敗とかもあるので、そういうのも慎重になった方がいいし、たかが肌管理とか思わない方がいいです。病院選びも、症例を加工している場合も多いので、症例写真は私はあんまり見ないで、口コミを重視してるんです。整形に詳しいインフルエンサーで、PRなどでは無く、本当に信頼できる人を見つけたりするのがいいと思います」

――SNSで整形前後の自分について発信する理由を教えてください。

「容姿で悩む女の子が1人でも減ってほしいし、悪徳美容外科に行って失敗してほしくないからですね。私ってめっちゃスタイルがいいとか、めっちゃ可愛いとか、じゃないんですけど、お金をかければ可愛くなれるし、こんなに自然に整形もできるんだよって伝えたい。参考にしてもらいやすいかなって思います」

――今後も整形は続けますか?

「今が一番可愛いと思えるので、完成ですね。パーツはもう整形するところがないというか、これ以上やると派手な顔になってしまうので、形を変える施術はもうしないです。永遠の28歳に見えるように老けないようにしたいので、メンテナンスとしてアンチエイジング系の整形は続けます。若過ぎようとは思わないので、今をキープしたいなって」

――最後に今後の展望はありますか?

「病院選びを失敗する女の子が本当に減って欲しいなと思っているので、色々なクリニックのカウセリングが受けられるイベントを企画したいですね。悪徳クリニックとかに行く子を少しでも減らしたいな、どうしたらそこに行かなくなるんだろう? って考えた時に、調べ方が分からないのかなと思ったので、そういった美容のイベントとかを開催して、きちんと実際に整形をした自分が情報を伝えたいなと。

7月に美容のイベントを開催するんですが、そのイベントでは私が普段使っていたり、SNSでバズったり色々なコスメやスキンケアを実際に試せるイベントなんですね。なので、そういうイベントに参加する子って美容医療に関心が高い子が多いと思うので、そういうイベントと合体させて、今後例えば皮膚科のカウセリングを受けられたりできればいいなって思ってます」

<文・取材・写真/瑞姫>

【瑞姫】
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
Twitter:@mizuki32k

この記事の関連ニュース