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『虎に翼』後半で注目すべき「3つのポイント」。寅子の再婚相手は“彼”で確定なのか

女子SPA! 2024年7月6日 8時45分

 4月から放送開始したNHK連続テレビ小説『虎に翼』(月~金曜あさ8時~ほか)。折り返しとなる7月を迎え、いよいよ後半戦がスタートした。残り3か月で終わってしまうことを想像するだけでも“寅子ロス”に早くもなってしまいそうなほど、何度も我々の心を鷲掴みにしてきた本作。後半戦で注目すべきポイントをまとめたい。

◆寅子の再婚相手は? 優三とは大きく違う“彼”なのか

 本作は日本初の女性弁護士・三淵嘉子氏が主人公のモデルになっており、猪爪寅子(伊藤沙莉)は基本的に嘉子氏と同様の歩みをたどっていくことが予想される。今週放送の第14週「女房百日 馬二十日?」で寅子は家庭局で悪戦苦闘しているが、嘉子氏も家庭局で親族法や相続法の問題に携わった過去を持つ。その後、嘉子氏は明治女子専門学校教授、東京地裁民事部の判事補を経験して、新潟家裁所長に就く。寅子はまだまだ一筋縄ではいかない環境に何度も身を投じることが予想でき、どのように突き進んでいくのかワクワクする。

 また、寅子のキャリアだけではなく再婚相手にも注目したい。嘉子氏は東京地裁民事部の判事補になった数年後に最高裁調査官・三淵乾太郎氏と再婚している。三淵乾太郎氏の父親は初代最高裁長官の三淵忠彦氏。『虎に翼』で初代最高裁長官を務めた登場人物は星朋彦(平田満)。朋彦の息子として登場した航一(岡田将生)と、寅子は結ばれることになるのだろうか。航一は何かにつけて含みのあるムーブを見せており、素直で優しかったかつてのパートナー・優三(仲野太賀)とは大きく違う。寅子がどのように航一と仲を深めていくのかも目が離せなくなりそうだ。

◆女子部の同級生5人が集結する日は来るか

 寅子の学友、男子学生から“魔女5”と呼ばれていた5人の動向も気になるところ。

 山田よね(土居志央梨)は轟太一(戸塚純貴)と一緒に法律事務所を開き、子どもたちの支援に携わっている。大庭梅子(平岩紙)は夫の徹男(飯田基祐)の遺産相続問題を受け、相続を放棄して大庭家を去ることを決意。轟たちの法律事務所で暮らしながら、かつての“溜まり場”だった甘味処・竹もとで働き始めた。崔香淑(ハ・ヨンス)は寅子の家庭局の同僚・汐見圭(平埜生成)と結婚して専業主婦として生活している。

 ただ、桜川涼子(桜井ユキ)は未だに足取りがわかっていない。名家である桜川家を存続するため、有馬男爵家の子息と結婚したことまでしか情報がない。『ドラゴンボール』(集英社)で悟空がピンチの時に助けに来てくれるピッコロの如く、寅子がピンチになった時に4人が再集合して寅子を助ける、みたいな激アツ展開を今から待ち望む自分がいる。

◆法曹界に新しい風を吹き荒らすよねを見られるか

 中でも一番気になっているのはよねの今後だ。戦前に高等試験(現在の司法試験)を受験した際、筆記試験は問題なかったが、“女性らしくない”振る舞いをしたために口述試験で不合格になっている。現在も弁護士資格は持っていない様子ではあるが、試験を受け続けるものの不合格が続いているのか、そもそも試験を受けてさえいないのかもわからない。それでも、試験に合格して寅子とはまた違う形で、法曹界に新しい風を吹き荒らしてくれる姿が見たい。

 また、よねは過去に“女として”売られそうになったことを受け、女をやめて生きていくことを誓い男装するようになったと話していた。よねにとって男装はやりたいファッションではなく、歪んだ世界に抗うための“武装”のように思う。つまり今周りに見せているよねの姿も、まだまだよね自身が望んでいるものとは異なるのかもしれない。よねらしい姿で、よねらしく振る舞う未来も心待ちにしたい。

 注目ポイントが目白押しの『虎に翼』。各ポイントがどのように展開されるのか楽しみにで仕方ない。

<文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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