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骨と皮だけ…たった310gだったガリガリ子猫。“やんちゃボーイ”に成長した現在の姿が最高!

女子SPA! 2024年7月23日 15時47分

【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.147】

 骨と皮だけだったボロボロの状態から、よくぞここまで大きくなってくれた……。マオおじさん(@mao_neko_ojisan)宅で暮らすチョビくんの成長期は、そんな感動を与えます。

 手のひらサイズだったチョビくんは保護時、低血糖でした。命の危機が迫る中、飼い主さんは諦めず、なんとか命を繋ごうと奮闘しました。

◆職場の駐車場でボロボロの状態だった子猫を保護

 2023年8月、仕事終わりの飼い主さんは職場の駐車場で、ガリガリの子猫を発見。鳴きながらヨロヨロと近寄ってきたその子猫は油か泥のようなもので体が黒く汚れており、ボロボロの状態でした。

 子猫は弱っていたからか、すんなり片手で拾い上げることができたそう。見過ごせなかった飼い主さんは職場でダンボールを確保し、自宅へ連れ帰りました。

 体重は、わずか310g。帰宅途中の車内で元気がなくなってしまった子猫を心配し、飼い主さんはこれまでの育猫経験から応急処置として、ガムシロップを歯茎に塗り込むことに。

「生後4週ほどであったことや、とても痩せていて食事が摂れていないことが推定され低血糖ではないかと思ったからです」

 加えて、保温マットも用意。子猫の体を温めました。すると、その日の夜、子猫は少し元気を取り戻し、自力で食事ができるように。

 お腹がパンパンになるまで「ちゅーる」やキャットフードを食べる姿からは、生きようとする意志が伝わってきました。

◆衰弱していた子猫がやんちゃボーイに成長!

 チョビ髭のような模様があったことから、名前は「チョビ」に決定。チョビくんは賢く、トイレは一発で成功。食欲も旺盛で、同居猫のご飯を横から奪うこともありました。

「同じハチワレ柄のフユは、よくチョビの面倒を見てくれました。男の子ですが、母猫の役割をしてくれていたんです」

 人家族からも猫家族からも愛情を注がれたチョビくんは、スクスクと成長。甘えん坊で活発な性格になりました。

 お喋りなチョビくんは名前を呼ぶと、短く鳴いてお返事。どこにいても「ニャン」と鳴きながら、小走りで近寄ってきてくれます。

 しかし、遊びの時間になると一気に狩猟モードに!機敏な動きで捕まえたおもちゃを、「ウー!」と唸り声を上げながら咥えることもあります。

「ギャップがあって、かわいい。機敏に動きすぎて時々、キャットウォークから足を滑らせて落ちそうになっていることもあります(笑)」

 また、ワイルドなチョビくんは入浴を済ませた飼い主さんの肩に乗り、髪を引きちぎる遊びも大好き。ちょっぴり困りつつも、飼い主さんは愛猫とのスキンシップを楽しんでいます。

◆猫家族からも愛される穏やかな日々を掴んだ

 現在、飼い主さん宅ではチョビくんを含め、全5匹の猫ちゃんが生活中。他の猫ちゃんと暮らす中で、チョビくんは社会性が身についただけでなく、お行儀もよくなり、同居猫のご飯を奪わなくなりました。

「ニャンニャン鳴いて催促するところだけは、変わっていません。モコモコした部屋着や毛布を揉みながら、チュパチュパとしゃぶる癖も昔のままです」

 年齢も性別も様々な愛猫たちが快適に暮らせるよう、飼い主さんは高低差を意識したキャットウォークや棚をDIY。猫たちが移動できる場所を、可能な限り増やしました。

◆元気な姿を見るたびに喜びがこみ上げる

 社交性があるチョビくんは同居猫とプロレスごっこをすることも。子猫の時、母親代わりになってくれたフユくんとは今もよく一緒に行動し、添い寝をすることもあります。

 とにかく、生きてくれてよかった。チョビくんの元気な姿を見るたび、飼い主さんの心にはそんな喜びがこみ上げてくるよう。

「空腹や寂しい思いをたくさん経験したと思うので、そういったこととは無縁の幸せな暮らしを守り続けていきたい。甘えん坊で元気な姿を見ると、私自身、元気を貰えるので産まれてきてくれて感謝です」

 命が存在していることに、ありがとうと言ってくれる飼い主さんとの暮らしはチョビくんにとって幸せなものであるはず。生きていてよかったと思えるニャン生を、これからも歩んでほしいものです。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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