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小4の息子に漏らすまでトイレを我慢させる私の父…注意すると“まさかの反応”

女子SPA! 2024年7月23日 8時47分

「小さな子どもに対して、ありえない態度でした。長男がどれだけ傷ついたのか想像すると、胸が痛いです」

 そう話す山田萌さん(仮名・40歳)は家族で自身の実家に帰省した際、実父と夫の子どもっぽい態度に、怒りを抑えられませんでした。

◆帰省時に小4の長男が腹痛になって……

 萌さんは小学4年生と小学2年生の息子を持つ、2児の母。春休み中、県外にある実家へ家族で帰省しました。

 実家に着くと母の綾子さん(仮名・65歳)は笑顔で迎えてくれたものの、父・正明さん(仮名・68歳)は、ややうんざりした表情。昔から、なんでも自分の思い通りにしたい正明さんは孫たちが来ると生活のリズムが普段と異なるため、不機嫌になるのです。

「それに、父は私の夫と不仲なので、余計に面白くないのかも。ただ、長男のことはそれなりにかわいがってくれるので、まあいいかと思っていました」

 ところが、その夜、事件が……。夕食後、お腹が痛くなった長男のカケルくんがトイレへ向かうと、そこにはトイレ掃除中の正明さんがいました。

「お腹痛いからトイレ行きたい」。カケルくんはそう告げましたが、正明さんの返答は冷たいものだったそう。「掃除中だから終わるまで我慢しろ」と言い、カケルくんを追い返しました。

 そこで、カケルくんは父親の順平さん(仮名・43歳)に相談。しかし、順平さんは次男とゲームに夢中で、「もう少し我慢できるだろ」とそっけない対応をしたのです。

◆子どもが漏らしても自分の非を認めない祖父と夫

 カケルくんは萌さんには相談せず、順平さんに言われた通り、一生懸命トイレを我慢。しかし、限界が来てしまい、リビングでうんちを漏らしてしまいました。

「その時、本人は泣いていて、すごく恥ずかしそうでした。もうお漏らしする年齢じゃないので、辛かっただろうなと思います」

 片付けながら、カケルくんに事情を聞いた萌さんは、正明さんと順平さんの大人げない対応を知り、驚愕。すぐさま正明さんに「なんで掃除中でも少しだけ使わせてあげなかったの!?」と怒鳴りました。すると、正明さんは逆ギレ。

「そんなにしたいんなら外ですればいい。我慢強さが足りないんだ!」と意味不明な怒りをぶつけてきました。

 この人とは、話にならない。そう思った萌さんは順平さんを問いただすことに。「なんで『トイレ使わせてください』って言いに行ってあげなかったの? 言いづらいなら、私に相談してよ」と伝えました。

 しかし、順平さんは「俺は次男とゲームしてていっぱいいっぱいだった。お前がちゃんと見てなかったから悪いんだろ!」と責任転嫁。こいつらに何を言っても無駄だ。そう悟った萌さんは、しょんぼりしてしまったカケルくんに「次から何かあったらママに言ってね」と伝えつつ、メンタルをケアしました。

◆器の小さい祖父と子どもに無関心な夫にうんざり

 その後、カケルくんはなんとか元気を取り戻してくれましたが、帰省先での最終日、またしても萌さんにとって怒りが募る出来事が起きます。

 昼食時、カケルくんは大皿に盛られた鮭のバター醤油焼きに夢中。もう1匹食べようと手を伸ばしたところ、正明さんの怒鳴り声が……。

「おい! それは、じいちゃんのだ! お前はもう1匹食べただろう!? 人のものを取るなんて泥棒と同じだぞ!」との厳しい言葉を受け、カケルくんは泣きだしてしまいました。

 あまりにひどい言葉に萌さんは耐えきれず、「そんな言い方ないじゃない。子どもなんだから、たくさん食べればいいじゃん!」と正明さんを注意。すると、「親の教育がなってないから、こういう子どもになるんだな」と言われ、余計に怒りが募りました。

「そういう時、知らん顔な夫にも腹が立ちます。夕食後に息子を慰めることもしない。祖父も夫も大嫌いです」

◆当分は帰省しないことを決意

 なお、帰省先から帰宅した後、カケルくんは「じいちゃんって僕のこと嫌いなのかな」と幼いながらに傷ついた素振りを見せたそう。その姿を見て、萌さんは当分、帰省はしないと決意しました。

「自宅でも家族に無関心な夫の態度に子どもが傷つけられることがあるのですが、父と関わるよりはまだマシかなと。小さい子どもを本気で怒ったり、雑に扱ったりできる神経が私には分かりません」

 子どもの心を守るには、関わらせる大人を保護者が見極めることも大事。萌さんの体験談を知ると、改めてそう痛感させられます。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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