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マクドナルドで行列は当たり前…は昔の話。「一切並ばず食事する方法」使わないのはあまりに損

女子SPA! 2024年7月28日 8時45分

「立ちっぱなしがしんどいから」「子どもがじっとしていられないから」といった理由から、ファストフード店や飲食店で“並ぶ”のを避ける人は少なくない。

 近年、各飲食店ではモバイルオーダーが可能になるスマホアプリを続々リリースしており、そのおかげで飲食店で並ぶ必要がなくなりつつあるのだが、ダウンロードの面倒さからなのか意外とまだ使っていない人も多いようだ。実にもったいないと思うのだが、今回はその理由について述べたい。

◆いつの間にか、TikTokと大差ないほど使われている

 モバイルオーダーできるスマホアプリの代表格として挙げられるのが、大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」が展開するアプリだ。

 日本マクドナルドホールディングス株式会社の代表取締役兼社長兼CEOの日色保氏は2023年12月期の通期決算説明会にて、「月間アクティブユーザーは2500万人以上と国内でも有数の利用者数を持つアプリとなっています」と説明。若者の生活の一部になったアプリ「TikTok」の国内月間アクティブユーザー数は2023年9月時点で2700万人だった(AppAnnie調べ)。マクドナルドのモバイルオーダーが「TikTok」と大差ないほどのアクティブユーザー数を誇っていることを鑑みると、モバイルオーダーがいかにユーザーに喜ばれているのかを感じる。

◆席での注文と受け取りは、もはやファミレス感覚

 マクドナルドのアプリを使ったモバイルオーダーには大きく2つの使い方がある。1つは店舗に到着する前に事前注文して、到着した時に完成した商品をカウンターで受け取る“テイクアウト”。もう1つは店内で注文して店内で食事する“イートイン”。筆者は普段、テイクアウトでモバイルオーダーを利用することが多い。やはり店舗に到着してすぐに商品を受け取れるのは便利だ。しかし、モバイルオーダーはイートインでも大きな力を発揮してくれるという。

 というのも、モバイルオーダーなら自分のテーブルまで、クルー(店員さん)に商品を運んでもらうという選択肢がある。つまりはカウンターに並んで注文する必要も、調理をカウンター前で待つ必要も、注文番号を呼ばれてカウンターまで取りに行く必要もない。もはやファミレス感覚で、入店したらどこにも並ぶことなく、ただただテーブルで待っていれば良いだけだというのだ。

 とはいえテイクアウト派の筆者は、この“ライフハック”を活用した経験がない。そこで土曜の昼過ぎに恵比寿駅前店に足を運び、どれほど使い勝手が良いのか実際に試してみた。

◆牛丼屋もびっくりの提供スピード

 入店するが、店内でモバイルオーダーを使う今回はカウンターで注文する必要がない。待ち合わせでも何でもないが、カウンターをスルーして客席のある2階に直行。

 早速席を確保してアプリを開き、モバイルオーダーを開始。メニューを選んで受け取り方を決め、「テーブルにスタッフがお届け」を選択し、テーブルに書かれた番号を入力して注文完了。

 入店した時にカウンターの前にあまり利用客がいなかったが、そのおかげなのかわずか2~3分でメニューが到着。牛丼屋もびっくりの提供スピードだった。

 もちろん、モバイルオーダーだからとか、クルーに運んでもらったからといって味に変わりはなくいつも通り美味しかった。

◆トレーに商品を乗せて運ぶのは地味に難しい

 ちなみに、「テーブルにスタッフがお届け」を選択した利点は他にもある。今回訪れた恵比寿駅前店をはじめ、マクドナルドは2~3階に客席がある店舗が珍しくない。つまりは1階でメニューを受け取った後に階段をのぼらなければいけない。

 商品の乗ったプレートを持っていると自身の足元がプレートに隠れて見えなくなるため、階段を上がることの難易度が跳ね上がる。加えて、あまりマクドナルドの階段の幅は広いとは言えず、人とすれ違う時はプレートを傾けないように細心の注意を払わなければいけない。だが、クルーの方に運んでもらえればそういったストレスとは無縁。地味ではあるがかなり利便性は高い。

◆並ばないで済むオーダー方法が、飲食業界に広まってほしい

 1人でむちゃむちゃポテトを食べていると、プレートを持ったクルーの方が客席内を頻繁に歩き回っていた。カウンターや店内のモバイルオーダー端末で注文して自分のテーブルまで持ってきてもらうようにお願いした人も多いのだろうが、モバイルオーダーで運んできてもらうように注文した人も結構いたのかもしれない。

 徐々にではあるが確実に、モバイルオーダーで「テーブルにスタッフがお届け」を選択する人は増えているのではないか。マクドナルドだけではなくロッテリアやバーガーキングなど、モバイルオーダーできるアプリをリリースしているファストフードチェーンは増えている。今後、ファストフードチェーンに限らず飲食業界全体でモバイルオーダーが一般化すれば、「カウンターに並ぶ」という景色は過去のものになるかもしれない。

<写真・文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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