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佳子様ご就職から4年で初のOL姿が目撃!黒オフィスカジュアルで、ギリシャの鮮やかファッションとTPO区別

女子SPA! 2024年7月21日 8時47分

 ギリシャでの佳子様は輝いていらっしゃいました。その輝きの余韻をまとい、公務やお仕事に励まれています。

◆就職されて4年目、はじめてOLのお姿が目撃

 先日、臨席された「第25回記念東京都障害者ダンス大会 ドレミファダンスコンサート」ではマツケンサンバにあわせてボンボンを振られる姿が、紅白歌合戦審査員席の女優さんのような存在感でした。ブルーのきれいなトップスで、笑顔でリズミカルにポンポンを振られ、封印されたダンスの才能が垣間(かいま)見えました。

 また、全日本ろうあ連盟に就職されてから4年目に、はじめてOLのお姿が目撃。黒いタイトめなオフィスカジュアルに、仕事ができる感が漂(ただよ)っていました。

 トップスはキーネックでこなれ感が漂いつつ、黒のセットアップで格調が高まります。佳子様が愛用しているレディースファッション通販「Pierrot」に似ているトップスがありましたが、実際のブランド名はわかりません。

 非常勤嘱託職員として、側衛と一緒に車で出勤された佳子様。もし初出勤だとしたら緊張されているかもしれませんが、自分を守る色である黒をチョイスされたのはさすがです。公務ではピンクやブルーなど鮮やかな色をお召しになる佳子様。職場では地味色と、TPOに合わせられています。

◆ギリシャのメディアには「東洋のダイアナ」

 佳子様のファッションセンスはギリシャでも発揮されていました。ギリシャのメディアには「東洋のダイアナと呼ばれている」と書かれていましたが、佳子様はダイアナ妃のように苦悩を抱えている気配はなく、常に口角が上がっていてポジティブなオーラを振りまかれています。

 5月下旬にはギリシャを公式にご訪問され、その間のファッションやお言葉も注目されました。初日はコーラルピンクのスーツに珊瑚のブローチも合わせられ、白いパンプスとバッグ、白い手袋という統一感のあるコーデ。ギリシャ神話に出てくる珊瑚(さんご)をモチーフにされたそうです。ギリシャについてご進講を受けられた成果が現れているのでしょうか。

◆ペルーご訪問時にもご着用通販ブランド、2990円のトップスは完売

 パルテノン神殿訪問時には、ブルーの鮮やかなトップスと白のワイドパンツというギリシャの国旗カラーコーデでした。ななめがけのバッグもアクセントになっています。

こちらもかなりの高度なテクニックですが、トップスはペルーご訪問時にも有名になった通販ブランド「Pierrot」のもの。「2wayパフハーフスリーブニット」はなんと2990円で、佳子様効果ですぐ完売になりました。

 連日違う衣装で、かなりお金がかかっていそうですが、物価高に苦しむ日本人に庶民感覚をアピールしました。それにしても公務ごとにたくさんの衣装を買われていますが、一般人のクローゼットには収まりきらない服の数だと思われます。多分、ひとり暮らしされている旧御仮寓所には十分なスペースがあるのでしょう。

 アクロポリス博物館をご訪問された時は、白いパンツスーツに、エーゲ海の色を思わせるターコイズブルーのパンプスとバッグを合わせられました。動画を拝見すると、ファッションがお好きな佳子様は、3体の女神像の衣装に興味を持たれているご様子でした。

◆メーガンさんとは対照的。修道院の場所柄にあった服装は現地で絶賛

 そのあと、国交樹立125年記念式典では、美しい浅葱色(あさぎいろ)の着物でご出席。「イソップ物語」などギリシャの文化について触れられ、「エフハリストポリ」と、お礼でしめくくられました。

 別の日には「ヤーサス」(こんにちは)とおっしゃられていましたが、佳子様が海外をご訪問される度、その国の言葉でのお礼の言葉がニュースで流れ、語学を少しインプットできます。海外のロイヤル情報サイトを見ると、口コミではやはりお着物姿が称讃されていました。

 アテネ近郊のサラミナ島のファネロメニ修道院をご訪問された時の出で立ちは、マキシ丈のブルーの柄物の衣装にネイビーのジャケットを合わせられていました。修道院という場所柄、華美な色やデザインを避けられ、敬虔(けいけん)なムードのファッションです。

「AERA dot.」の永井貴子氏の記事(5月31日掲載)によると、修道院長は「プリンセスは、マニキュアもせず、足を隠した地味な色の服装でいらして素晴らしい」と絶賛されていたそうです。

 ナイジェリア訪問時の露出度の高い服で物議をかもしたメーガンさんとは対照的です。セレブファッションとインペリアファッションの格の違いや、奥ゆかしい日本人女性の魅力を伝えることができました。

◆「醍醐味なんですね」ポジティブさと等身大のお言葉が魅力

 サケラロプル大統領を表敬訪問された時の、上品な黄色の着物姿も評判でした。首相夫妻とも懇談された時、首相夫人がジャケットにパンツというカジュアルなスタイルだったのが気になりましたが……。

 パナシナイコ競技場や柔道クラブをご視察された時は、ピンクのジャケットと靴に紺のレースのワンピースを合わせられました。鮮やかな色の効果か、佳子様と歓談した柔道選手は現地のメディアに「ポジティブなエネルギーを発していました」と、コメント。

 佳子様の魅力といえば生まれながらのポジティブさと、等身大のお言葉。自分を盛ることも知性をアピールしてマウントをおとりになることもありません。

 例えば、世界遺産のパルテノン神殿をご視察されたときは、絶景をご覧になり「きれいによく見えますね」と素直な感動を表現。パルテノン神殿について、毎年新しい発見があるという話を聞かれると「それが醍醐味(だいごみ)なんですね」とおっしゃいました。

 相手の気持ちになった返答にコミュ力の高さを感じます。学術的な話よりも、共感することに重きを置かれています。

◆「ギリシャをすごく感じながら過ごしたい」本質的な海外旅行の醍醐味が

 修道院でも「こういうあたたかな気持ちになるので、信者の方がお集まりになるのですね」と、ご感想をお話しされました。

 また、こちらの修道院では伝統的な装束の女性たちからフラワーシャワーで歓迎されたのですが、「とてもきれいな花だったのですが、なんという花なんですか?」と素朴なご質問が。

「バラです」という答えで、画面ごしにも一見してバラの花びらだったのですが、皇族の方はおそらくもっと珍しい牡丹(ぼたん)や芍薬(しゃくやく)などを見慣れているので、バラの方が馴染みが薄いのでしょうか。

 後半、記者から今回の旅について聞かれると「このあと2日間も引き続きギリシャをすごく感じながら過ごしたいと思います」と、笑顔で答えられました。その国をただ感じる、という、本質的な海外旅行の醍醐味が現れています。

◆華麗な日替わりファッションと率直で自然体の話術

 佳子様の華麗な日替わりファッションが目の保養になりつつ、率直で自然体の話術に心が癒されたギリシャの公式訪問。佳子様くらいになると、知識で武装したり自分を大きく見せる必要がないということがわかりました。

 これからも国内外で、ありのままの自分を生きることの素晴らしさを、潜在的に伝えていかれるのだと思います。

<文・イラスト/辛酸なめ子>

【辛酸なめ子】
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。

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