SNSに投稿したレシピが話題を集め、雑誌やテレビに引っ張りだこの料理家・管理栄養士の長谷川あかりさん。そんな長谷川さん、じつは10代の頃は子役として活動しており、NHK『天才てれびくん』の“天てれ戦士”でした。
今回、同じく“天てれ戦士”出身で、今はFRUITS ZIPPERのメンバーである鎮西寿々歌さんと対談が実現。「わたしの一番かわいいところ」で大ブレイク中の鎮西さんと、子役時代の裏話や、アイドルになった現在の活動などについて語ってもらいました。
<この記事は、『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』より一部を抜粋し、再編集しています>
◆初対面は15年前、当時は中2と小5
長谷川:こうしたおもてなしをする側って、初めてだからドキドキしています。だけど寿々歌には、どうしても来てもらいたかったの。
鎮西:そんなふうに言ってもらえて嬉しいです。私たちが初めて会ったのって……。もう15年ぐらい前になるのかな?
長谷川:そうだね。私が中2で、寿々歌は小5だったのかな。NHKの『天才てれびくん』という子ども向け教育番組の中で、いろんなことに挑戦する“てれび戦士”という、子役タレント同士として知り合ったんだよね。寿々歌は、私が出演していた何年かの、一番最後に入ってきた新人だった。もうね、お人形さんみたいにかわいらしい子でした。
◆当時の“4歳差”は大きく感じた
鎮西:あかりちゃんは、私からしたら、ずっと好きだった番組に出ていた“TVの中の人”。実在するんだ~っていうのが初対面の感想だった。今、こうやって対等に話せているのが夢のようです(笑)
長谷川:小5と中2の“4歳差”って、その年代だとかなり離れているように感じられるもんね。私は番組の中でも屋外ロケが多かったりと、かなり体を張る要素の多い立ち位置だったでしょ。空手を習っていたから、それを生かして視聴者の方のお悩みを書いた木の板を正拳突きで割ったりとか……(笑)
そのポジションに寿々歌が入ってきたから「お人形さんのような彼女が、なぜ私がいるバラエティ的な立ち位置に!?」と、嬉しさと同時に驚きもあった(笑)。でも一緒にいるうちに、楽しいことが大好きな、明るい子なんだなあって。
◆てれび戦士だった子たちとは、今も親戚のような独特な感覚鎮西:関西出身なのも関係しているかもしれないけれど、おとなしく座ってるよりも、誰かを喜ばせることに充実を感じるタイプ。
長谷川:そのキュートさで、スベることを恐れず次々と体当たり的なギャグを繰り出してきたりして。なんてかわいい子なんだ!と。
鎮西:(笑)。あかりちゃんはすっごいパワフルで、誰よりもしっかりしていて……。スタッフさんにも頼られている存在だったなあ。てれび戦士だった子たちって、思春期の濃い時間を共に過ごしてきたからか、今もまるで親戚のような独特な感覚があるでしょう?
長谷川:うん。大人になった今、皆いろんな分野で活動しているけれども、根っこはどこかでつながっているイメージがある。
鎮西:その中でもあかりちゃんとは、また不思議な連帯感があるんだよね。私がアイドル活動を始め、TikTokでバズったのと同じ頃に、あかりちゃんの料理もSNSで注目され始めて。そんなタイミングが重なることって、あまりないからすごいことだなって。
長谷川:そう。「一緒に頑張ろう! いつか公の場で話せる日がくるといいね」って。
鎮西:それが一昨年ぐらいに雑談したときのことで。今日、それが本当に実現し、改めてあかりちゃんの行動力に感動しています!
◆アイドルとしては2年目、でも芸歴は10年以上
鎮西:出会ったきっかけは子役の世界だったけど、意外と、当時を懐かしむことは少ないかも。今、一緒にやりたいこと、話したいことのほうがいっぱいあるよね。
長谷川:寿々歌は今、FRUITS ZIPPERとして大ブレイク中だけど、アイドル活動を始めてみてどう? 私としては、寿々歌に「アイドルをやるんだ~」って教えてもらったときは、少しびっくりもしたけど、違和感はなかった。
私たちが子役だった頃は、アイドルのデビューの仕方が限られていたから、自分たちには関係のない、どこか遠い世界って気がしていた。でも寿々歌は昔から歌も踊りもうまかったし、サービス精神も抜群。寿々歌のキャラクターと時代が、FRUITS ZIPPERで合致したなという感覚があるよ。
鎮西:嬉しい~! 芸能歴は10年以上だけれど、アイドルとしてはデビュー2年目。昨年、レコード大賞で最優秀新人賞をいただいたときに、不思議な気持ちにはなりました(笑)
あとは今までのお仕事だと、作品や番組などの結果を見ていただくことが多かったし、私の中では“結果で評価を得るのが最優先”って意識もあった。
けどアイドルは活動する過程も見せる世界。もちろんわかっていたけれど、「こんなに情報発信するんだ~」って。最初の頃は「朝早く起きた~とか投稿して、“知らんがな”とか思われないかな」とか、ドキドキしてました(笑)。でもみんな普通にやっているし。自分もいざやると、受け入れてもらえて楽しい! 新しい発見がたくさんあります。
【長谷川あかり】
料理家、管理栄養士。埼玉県生まれ。10歳から20歳まで子役・タレントとして活動、NHK『天才てれびくん』はじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が注目を集め、瞬く間に大反響となり人気アカウントに。雑誌、WEB、テレビなどで幅広くレシピ開発を行う。『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』が発売中。第2弾となる『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.2』は12月12日発売予定
【鎮西寿々歌】
1998 年、兵庫県生まれ。2009 年度から2012 年度にかけ、NHK『天才てれびくん』シリーズに“てれび戦士”として出演。2022 年より、アイドルFRUITS ZIPPER のメンバーとして活動開始。第65回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。NHK Eテレ『沼にハマってきいてみた』にハマったさんリポーターとしてレギュラー出演中。
<取材・文/石井絵里 撮影/山田耕司>
今回、同じく“天てれ戦士”出身で、今はFRUITS ZIPPERのメンバーである鎮西寿々歌さんと対談が実現。「わたしの一番かわいいところ」で大ブレイク中の鎮西さんと、子役時代の裏話や、アイドルになった現在の活動などについて語ってもらいました。
<この記事は、『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』より一部を抜粋し、再編集しています>
◆初対面は15年前、当時は中2と小5
長谷川:こうしたおもてなしをする側って、初めてだからドキドキしています。だけど寿々歌には、どうしても来てもらいたかったの。
鎮西:そんなふうに言ってもらえて嬉しいです。私たちが初めて会ったのって……。もう15年ぐらい前になるのかな?
長谷川:そうだね。私が中2で、寿々歌は小5だったのかな。NHKの『天才てれびくん』という子ども向け教育番組の中で、いろんなことに挑戦する“てれび戦士”という、子役タレント同士として知り合ったんだよね。寿々歌は、私が出演していた何年かの、一番最後に入ってきた新人だった。もうね、お人形さんみたいにかわいらしい子でした。
◆当時の“4歳差”は大きく感じた
鎮西:あかりちゃんは、私からしたら、ずっと好きだった番組に出ていた“TVの中の人”。実在するんだ~っていうのが初対面の感想だった。今、こうやって対等に話せているのが夢のようです(笑)
長谷川:小5と中2の“4歳差”って、その年代だとかなり離れているように感じられるもんね。私は番組の中でも屋外ロケが多かったりと、かなり体を張る要素の多い立ち位置だったでしょ。空手を習っていたから、それを生かして視聴者の方のお悩みを書いた木の板を正拳突きで割ったりとか……(笑)
そのポジションに寿々歌が入ってきたから「お人形さんのような彼女が、なぜ私がいるバラエティ的な立ち位置に!?」と、嬉しさと同時に驚きもあった(笑)。でも一緒にいるうちに、楽しいことが大好きな、明るい子なんだなあって。
◆てれび戦士だった子たちとは、今も親戚のような独特な感覚鎮西:関西出身なのも関係しているかもしれないけれど、おとなしく座ってるよりも、誰かを喜ばせることに充実を感じるタイプ。
長谷川:そのキュートさで、スベることを恐れず次々と体当たり的なギャグを繰り出してきたりして。なんてかわいい子なんだ!と。
鎮西:(笑)。あかりちゃんはすっごいパワフルで、誰よりもしっかりしていて……。スタッフさんにも頼られている存在だったなあ。てれび戦士だった子たちって、思春期の濃い時間を共に過ごしてきたからか、今もまるで親戚のような独特な感覚があるでしょう?
長谷川:うん。大人になった今、皆いろんな分野で活動しているけれども、根っこはどこかでつながっているイメージがある。
鎮西:その中でもあかりちゃんとは、また不思議な連帯感があるんだよね。私がアイドル活動を始め、TikTokでバズったのと同じ頃に、あかりちゃんの料理もSNSで注目され始めて。そんなタイミングが重なることって、あまりないからすごいことだなって。
長谷川:そう。「一緒に頑張ろう! いつか公の場で話せる日がくるといいね」って。
鎮西:それが一昨年ぐらいに雑談したときのことで。今日、それが本当に実現し、改めてあかりちゃんの行動力に感動しています!
◆アイドルとしては2年目、でも芸歴は10年以上
鎮西:出会ったきっかけは子役の世界だったけど、意外と、当時を懐かしむことは少ないかも。今、一緒にやりたいこと、話したいことのほうがいっぱいあるよね。
長谷川:寿々歌は今、FRUITS ZIPPERとして大ブレイク中だけど、アイドル活動を始めてみてどう? 私としては、寿々歌に「アイドルをやるんだ~」って教えてもらったときは、少しびっくりもしたけど、違和感はなかった。
私たちが子役だった頃は、アイドルのデビューの仕方が限られていたから、自分たちには関係のない、どこか遠い世界って気がしていた。でも寿々歌は昔から歌も踊りもうまかったし、サービス精神も抜群。寿々歌のキャラクターと時代が、FRUITS ZIPPERで合致したなという感覚があるよ。
鎮西:嬉しい~! 芸能歴は10年以上だけれど、アイドルとしてはデビュー2年目。昨年、レコード大賞で最優秀新人賞をいただいたときに、不思議な気持ちにはなりました(笑)
あとは今までのお仕事だと、作品や番組などの結果を見ていただくことが多かったし、私の中では“結果で評価を得るのが最優先”って意識もあった。
けどアイドルは活動する過程も見せる世界。もちろんわかっていたけれど、「こんなに情報発信するんだ~」って。最初の頃は「朝早く起きた~とか投稿して、“知らんがな”とか思われないかな」とか、ドキドキしてました(笑)。でもみんな普通にやっているし。自分もいざやると、受け入れてもらえて楽しい! 新しい発見がたくさんあります。
【長谷川あかり】
料理家、管理栄養士。埼玉県生まれ。10歳から20歳まで子役・タレントとして活動、NHK『天才てれびくん』はじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が注目を集め、瞬く間に大反響となり人気アカウントに。雑誌、WEB、テレビなどで幅広くレシピ開発を行う。『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』が発売中。第2弾となる『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.2』は12月12日発売予定
【鎮西寿々歌】
1998 年、兵庫県生まれ。2009 年度から2012 年度にかけ、NHK『天才てれびくん』シリーズに“てれび戦士”として出演。2022 年より、アイドルFRUITS ZIPPER のメンバーとして活動開始。第65回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。NHK Eテレ『沼にハマってきいてみた』にハマったさんリポーターとしてレギュラー出演中。
<取材・文/石井絵里 撮影/山田耕司>