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ネットでムダな買い物してない?“なんとなく買い”を我慢できるようになった「魔法の言葉」とは?<漫画>

女子SPA! 2024年8月8日 8時45分

2020年、世界中を震撼させた新型コロナウイルス。健康、お金、仕事。自分の意志とは無関係に、世の中が急速に変化していくのを誰もが感じたでしょう。

『やっとこっかな 近い未来のためにちょっぴり備える』(幻冬舎)は、近い未来のための“転ばぬ先の杖”。

◆人生の後半戦をどう生きたい?準備しておくことは?

作者は「やめてみた。」シリーズが大好評のわたなべぽんさんです。人生の後半戦をどう生きたいのか、そのために準備しておくことは何なのか。「防災・家まわり・体と心」3つのテーマに分類した親切設計。私達も、本書と一緒に未来を考えていきませんか。

◆自宅で過ごす時間が増えると…

コロナ禍で新たに導入されたのが、在宅勤務にリモートワーク。自宅で過ごす時間が増えると、当然、居心地の良さにこだわりたくなるもの。ミニマリストなど「シンプルライフ」が主流になりつつあるのも、コロナ禍の副産物といえるのかもしれません。

ここで注意したいのが、無駄を省こうとして、無駄な買い物をしてしまうトラップです。時短になるから、便利だからと、細々した調理グッズや掃除グッズを通販で仕入れ、かえって物を増やすはめに。

本書では、「欲しい」と思った時に心でつぶやく言葉を紹介しています。

「今、心は疲れていない? 買い物で心は埋まらないよ」

何かが「欲しい」と思う心の裏側には、もしかしたら満たされない空洞があるのではないでしょうか。自分と家族の未来のために、お金の使い方や物との付き合い方もみなおしておきたいですよね。

本当に必要な物は何なのか、物欲がわいた時にはまず深呼吸。「欲しいものリスト」に追加して、やっぱり欲しい、必要だと判断したら購入。「自分を変えるのは“もの”ではなく“行動”です」。本書のこの一言も、心に沁みてきました。

◆体と心はつながっている

40~50代になると、予期せぬ病気やケガが急に身近になりませんか。本書でも、夫の急病をきっかけに普通の暮らしができるありがたみを意識しはじめます。

しかも、体が弱ると心まで弱るのです。年を重ね、老いていくのは自然の摂理で、誰にでも平等にやってきます。病気やケガもまた然りです。

夫の体に障害が残ったらどうなるのか、どうしたらいいのか。答えのない疑問には、日々少しずつ積み重ねる努力でまかなうしかありません。

幸い、わたなべさんのご主人はすっかり完治し、日常生活に戻れたといいます。しかし「突然変わってしまう日常」を経験してから、ウォーキングを再開して体力づくりに努めました。いざとなったら体が資本、足腰が丈夫なら、心も前向きになる気がしませんか。

◆御朱印帳の新たな魅力とは

ある日、わたなべさんのもとに御朱印帳が届きました。なんと、知人がデザインしたオリジナルです。とはいえ御朱印集めが趣味ではないわたなべさん、代わりに集めたのが友人知人のサインです。

「仕事やお世話になった人や友達からサインをもらう」という行為が、「いい終活になるかも知れない」ととらえたのです。

ネガティブなスタートかもしれないと、わたなべさんは自覚しつつもやってみたのですが、これが「とてもおもしろかった」!

年賀状や暑中見見舞い、手書きのグリーティングカードを送る機会が激減している昨今、手書きのサインはいわば真心のかけら。肉筆はあたたかく、気持ちがダイレクトに伝わるのでしょう。

物を減らしたり、暮らしをコンパクトにしたり、健康に留意して、計画的にお金を貯める。物理的な“備え”と、心の栄養のための“備え”。両方うまくバランスを取るやりかたを、無理なく楽しく、ちょっぴり真面目に指南する本書。

「やっとこっかな」をつぶやいて、人生をかろやかに歩いていきませんか。

<文/森美樹>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

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