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「遅刻しがち」「仕事や家事にとりかかれない」のは性格のせいじゃない!ラクに時間を管理するコツとは<漫画>

女子SPA! 2024年10月10日 8時45分

きちんと計画を立てたはずなのに、予定どおりに進まない。私ってだらしない。なんて、つい落ち込んでしまいがち。でもそれは、あなたの「性格」のせいではないのです。

『自分の時間をとりもどす 時間管理大全』(主婦の友社)は、時間を管理するための「しくみ」を学べる本。著者は「りんりん」こと臨床心理士の中島美鈴先生です。

◆どうやったらうまく時間を扱える?

時間管理のつまづきを解消するために、必要なのは4ステップ。「スタート・プラン・モニタリング・脱線防止」。簡単なコツをつかめば、すぐにでも時間を味方にできるのです。

◆4ステップを実践しよう

STEP1の「スタート」は「とりかかり」。起床して家事を開始する、昼食後に仕事を開始する、といった最初の一歩です。

STEP2の「プラン」は「計画立て」。ノートの書き込むだけではなく、頭の中で手順を考えることも計画立てです。

STEP3の「モニタリング」は「進捗を気にして」。物事の進み具合を考慮し、調整していくことで〆切時間に間に合うのです。

STEP4の「脱線防止」は「やりぬく」。他に気を散らさず、集中して時間内に最後までやりぬきます。

STEP1~4までの頭文字を組み合わせたのが、「すーぷもだ」。あなたの苦手なSTEPはどれなのか、検証していきましょう。

◆あなたの「つまづき」は何なのか

なぜかスタートダッシュが苦手な人、スマホやパソコンでつい脇道に逸れてしまう人。なぜあなたは時間泥棒にひっかかってしまうのでしょうか。

新たな課題に取り組む時、ダイエットなどの目標をかかげた時、なかなか実行できない。「スタート」は膨大(ぼうだい)なエネルギーを使います。おまけに、不安や面倒くさいといったネガティブな感情も同時に沸き上がってきませんか。

こうなると何かと自分にいいわけをして、着手できなくなってしまうのです。そんな膠着(こうちゃく)状態からいち早く抜け出すには、「スタート」のハードルを低く設定するのが効果的。まずはできることからはじめていきましょう。

仕事が順調に進んでいたのに、いつのまにか別のことをやっていた、勉強していたのに、部屋の片づけをはじめた。情報過多の世の中で、「脱線防止」は至難の業かもしれません。スマホにロックをかける、BGMは音楽一択にするなど、意識的に情報を遠ざけるのが得策です。

◆「つまづく」のは脳のクセが原因

人によって「つまづく」ポイントは異なりますが、すべての原因は脳のクセにあるといいます。

「一人ひとりの外見が違うように、脳だって得意不得意があって当然」と本書。苦手な分野を知って、そこをうまく解きほぐしていけばいいのです。

時間管理が苦手な人の脳の特徴は、①抑制制御(がまん)が苦手、②時間感覚が不正確、③報酬遅延勾配が急(ごほうびを待てる時間が短い)、この3つ。

たいていの人が、がまんは苦手ではないでしょうか。物事をやり遂げること、目標を達成することは、努力やがまんが必要となってきます。

努力とがまんの先に喜びが待っていると理解していても、がまんから逃げてしまうのです。それが「脳のクセ」だから。

本書いわく「『がまんする力』は鍛えて強くなるものではない」。つまり、誘惑や外的な刺激を減らしたほうが即効性が高いのです。

◆いつも遅刻してしまう、そんな人は

早く起きたのにいつも遅刻してしまう。そんな人は、起床から家を出るまでのタイムスケジュールを書き出し、「スタート・プラン・モニタリング・脱線防止」に分類してみましょう。これらのどこで「つまづき」が起こっているのかがわかります。

「服探しに時間がかかっている(モニタリング)」や、「メイクしながら化粧品をネットで注文している(脱線防止)」など、誘惑や刺激にがまんできない時間が見えてきました。ここを制覇するために、「前夜に服をコーディネートしておく」「スマホでルーティンタイマーを管理」といった、スムーズに行動できる流れを作っていけばいいのです。

本書には多様な「つまづき」を例に、解決方法を漫画をまじえて解説しています。時間を味方につければ、1日が今まで以上に充実するはず。合言葉は「すーぷもだ」で、あなたも時間のスキルを身に着けませんか。

<文/森美樹>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

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