高校・大学から続く女友達は、かけがえのない大切な存在ですよね。
ただ、女性同士はお互いの立場などが変わるとマウントを取り合う、または嫉妬していがみ合うなんてことも……。
最悪の場合、友人関係が破綻するというケースも少なくないようです。
本記事では、大学から続く女友達との間で、トラブルに遭遇してモヤモヤした経験をもつ女性のエピソードを紹介します。
◆大学のゼミ仲間とは腐れ縁
東京都に住む恵さん（仮名・30歳／パート）は、夫（32歳／IT関係）、娘5歳の三人家族。恵さんには、大学から続いている仲良し6人組の女友達がいました。
その6人は大学時代一緒のゼミだったことから、グループで一緒に遊ぶようになった存在。
グループのボスは、背が高くてキツめの美人顔のアミ。アミの父親は、会社を経営しており一代で成金になったタイプだったことから、両親共にハイブランドをゴテゴテと身に着けているタイプでした。
恵さんの両親はサラリーマンですが、アミから「お父さんが安定している仕事についているから、老後のこととか何も心配しなくていいよね。羨ましい。うちの両親は、国民年金だし身の丈に合わないお金の使い方をしているから……」と言われることもしばしば。
アミがこのような話をすると、他の女子たちが「アミはお嬢様だし、家もお金持ちで美人だし」といって、はやし立てる始末でした。
女子会をしても、結局いつも周囲がアミを持ち上げて終わるだけなので、恵さんは正直「この集まりを続けて、何か意味があるのだろうか……」と思っていたようです。
まさか、本当にその縁を切りたいと思うほどイライラする出来事が今後あるとは、この時は知らなかったのです……。
◆社会人になり、合コンをすれば毎回トラブル
やがて、恵さんとその女友達同士は、社会人になってから合コンを開くようになったそうです。しかし、グループのボスが気に入った男性には、周囲が気を使って誰も手をつけようとしません。
ただ、アミが気に入った男性は毎回他の女子を気にいるので、結局カップルが成立しないというケースが少なくなかったのだとか。
そんなある日、恵さんがカップルになった男性が、実は「アミも気に入っていた」ということが数日後に判明し、グループは一時期気まずい雰囲気になったそうです。
その時は、女子会で集まってもアミは終始不機嫌で、ふくれっ面。
恵さんが話しかけようとしても、わかりやすく無視をしてきたそうです。この時ばかりは「こんな面倒な人と、もう付き合いたくない」と、心の底から思ったと、恵さんは語ります。
恵さんはその彼と数年後に結婚。アミも他に彼氏ができたので、仲直りできたそうです。
しかし、再び2人の関係に亀裂が起こる出来事が起こるとは……。
◆恒例の「お別れ会」をやってもらえず、モヤモヤが止まらない
それは、恵さんが結婚して数年後のことでした。
恵さんの夫は、大手のIT関連の企業で働いており、その会社では「いろんな支店へ転勤することで、出世する可能性がある」と言い伝えられていました。
そして、その転勤話が恵さんの夫にもついにやってきたそうです。転勤先は今まで行ったことのない静岡県で、「見慣れない土地で、上手くやっていけるかどうか不安」と感じたそうです。
恵さんが属する女子グループでは、転勤などの理由で引っ越す子がいると「お別れ会」をするのが恒例行事だったこともあり、恵さんは「アミたちにも伝えなきゃ」と思ったとのこと。
そこで恵さんは、女友達6人が参加しているLINEグループに「久しぶり。今年の春、夫の転勤が決まったので引っ越すことになりそう。新しい土地で、上手くやっていけるか不安……」と、声をかけたそうです。
てっきり女友達から「大丈夫？」「会えなくなるなんて、寂しい」と声をかけてもらえると思った恵さんですが、なぜが全員既読スルー状態が数時間続いたそうです。
そこで恵さんは、思い切ってカマをかけて「せっかくだから、最後にみんなに会いたいな」と、自らメッセージを送ることにしました。
◆みんなに会えない理由・言い訳をされて、撃沈
すると、なんとアミから「転勤おめでとう。もしかしたら、旦那さん出世するかもね。大きい会社でお勤めだから、転勤したら出世や昇格もあるかもしれないし。でも、転勤って決まるとすぐだし、引っ越しで忙しいでしょ？」とメッセージが返ってきたのです。
おまけに、アミのメッセージ後に、他の女性達から「子どもが新学期で、バタバタしていてごめんなさい」「私は用事が……」と言い訳のオンパレードが続きました……。
結局、恵さんが引っ越す時に「お別れ会」も何もしてもらえなかったそうです。しかも、話はこれだけで終わりませんでした。なんと、Facebookの投稿で、自分以外の女友達5人が、アミの呼びかけでこっそり女子会を開いていたのです。
その投稿を見るなり、恵さんは思わず女友達の一人で、やや大人しいタイプの紗理奈に「私呼ばれていないし、参加したかった」と、声をかけたそうです。
◆勝手に女子会をされて腹が立ち、縁を切ることに
すると、紗理奈から「前、恵から集まろうと声をかけられた時、アミが『恵は今後、引っ越しで大変になると思う。でも、恵からのメッセージを見て、みんなに会いたくなったから集まらない？』と言われて、他のメンバー同士で集まることになった」と言われたそうです。
なんと、この女子会は恵さんのメッセージがきっかけだというのに、自分だけ声をかけられないなんて……。この出来事がかなりショックだった恵さんは、衝動的に女友達6人で参加していたLINEグループを退会することにしました。
思い起こせば、アミはいつも恵さんにケチをつけてくることが多かったそうです。もしかしたら、好きだった夫を取られたことを今でも根に持っていたのかもしれません。
今は新しい土地で、ママ友を少しずつ増やしていると語る恵さん。新しい人間関係を作るのは大変ですが、変な嫉妬やわだかまりもない分、気を使わなくていいのでストレスフリーだそうです。
長く続く友達は大事ですが、嫌なことをしてきたり、ストレスを感じるような真似をする人とは、極力縁を切った方がいいのかもしれませんね。
＜文／みくまゆたん イラスト／魚田コットン＞
【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter：@mikumayutan
ただ、女性同士はお互いの立場などが変わるとマウントを取り合う、または嫉妬していがみ合うなんてことも……。
最悪の場合、友人関係が破綻するというケースも少なくないようです。
本記事では、大学から続く女友達との間で、トラブルに遭遇してモヤモヤした経験をもつ女性のエピソードを紹介します。
◆大学のゼミ仲間とは腐れ縁
東京都に住む恵さん（仮名・30歳／パート）は、夫（32歳／IT関係）、娘5歳の三人家族。恵さんには、大学から続いている仲良し6人組の女友達がいました。
その6人は大学時代一緒のゼミだったことから、グループで一緒に遊ぶようになった存在。
グループのボスは、背が高くてキツめの美人顔のアミ。アミの父親は、会社を経営しており一代で成金になったタイプだったことから、両親共にハイブランドをゴテゴテと身に着けているタイプでした。
恵さんの両親はサラリーマンですが、アミから「お父さんが安定している仕事についているから、老後のこととか何も心配しなくていいよね。羨ましい。うちの両親は、国民年金だし身の丈に合わないお金の使い方をしているから……」と言われることもしばしば。
アミがこのような話をすると、他の女子たちが「アミはお嬢様だし、家もお金持ちで美人だし」といって、はやし立てる始末でした。
女子会をしても、結局いつも周囲がアミを持ち上げて終わるだけなので、恵さんは正直「この集まりを続けて、何か意味があるのだろうか……」と思っていたようです。
まさか、本当にその縁を切りたいと思うほどイライラする出来事が今後あるとは、この時は知らなかったのです……。
◆社会人になり、合コンをすれば毎回トラブル
やがて、恵さんとその女友達同士は、社会人になってから合コンを開くようになったそうです。しかし、グループのボスが気に入った男性には、周囲が気を使って誰も手をつけようとしません。
ただ、アミが気に入った男性は毎回他の女子を気にいるので、結局カップルが成立しないというケースが少なくなかったのだとか。
そんなある日、恵さんがカップルになった男性が、実は「アミも気に入っていた」ということが数日後に判明し、グループは一時期気まずい雰囲気になったそうです。
その時は、女子会で集まってもアミは終始不機嫌で、ふくれっ面。
恵さんが話しかけようとしても、わかりやすく無視をしてきたそうです。この時ばかりは「こんな面倒な人と、もう付き合いたくない」と、心の底から思ったと、恵さんは語ります。
恵さんはその彼と数年後に結婚。アミも他に彼氏ができたので、仲直りできたそうです。
しかし、再び2人の関係に亀裂が起こる出来事が起こるとは……。
◆恒例の「お別れ会」をやってもらえず、モヤモヤが止まらない
それは、恵さんが結婚して数年後のことでした。
恵さんの夫は、大手のIT関連の企業で働いており、その会社では「いろんな支店へ転勤することで、出世する可能性がある」と言い伝えられていました。
そして、その転勤話が恵さんの夫にもついにやってきたそうです。転勤先は今まで行ったことのない静岡県で、「見慣れない土地で、上手くやっていけるかどうか不安」と感じたそうです。
恵さんが属する女子グループでは、転勤などの理由で引っ越す子がいると「お別れ会」をするのが恒例行事だったこともあり、恵さんは「アミたちにも伝えなきゃ」と思ったとのこと。
そこで恵さんは、女友達6人が参加しているLINEグループに「久しぶり。今年の春、夫の転勤が決まったので引っ越すことになりそう。新しい土地で、上手くやっていけるか不安……」と、声をかけたそうです。
てっきり女友達から「大丈夫？」「会えなくなるなんて、寂しい」と声をかけてもらえると思った恵さんですが、なぜが全員既読スルー状態が数時間続いたそうです。
そこで恵さんは、思い切ってカマをかけて「せっかくだから、最後にみんなに会いたいな」と、自らメッセージを送ることにしました。
◆みんなに会えない理由・言い訳をされて、撃沈
すると、なんとアミから「転勤おめでとう。もしかしたら、旦那さん出世するかもね。大きい会社でお勤めだから、転勤したら出世や昇格もあるかもしれないし。でも、転勤って決まるとすぐだし、引っ越しで忙しいでしょ？」とメッセージが返ってきたのです。
おまけに、アミのメッセージ後に、他の女性達から「子どもが新学期で、バタバタしていてごめんなさい」「私は用事が……」と言い訳のオンパレードが続きました……。
結局、恵さんが引っ越す時に「お別れ会」も何もしてもらえなかったそうです。しかも、話はこれだけで終わりませんでした。なんと、Facebookの投稿で、自分以外の女友達5人が、アミの呼びかけでこっそり女子会を開いていたのです。
その投稿を見るなり、恵さんは思わず女友達の一人で、やや大人しいタイプの紗理奈に「私呼ばれていないし、参加したかった」と、声をかけたそうです。
◆勝手に女子会をされて腹が立ち、縁を切ることに
すると、紗理奈から「前、恵から集まろうと声をかけられた時、アミが『恵は今後、引っ越しで大変になると思う。でも、恵からのメッセージを見て、みんなに会いたくなったから集まらない？』と言われて、他のメンバー同士で集まることになった」と言われたそうです。
なんと、この女子会は恵さんのメッセージがきっかけだというのに、自分だけ声をかけられないなんて……。この出来事がかなりショックだった恵さんは、衝動的に女友達6人で参加していたLINEグループを退会することにしました。
思い起こせば、アミはいつも恵さんにケチをつけてくることが多かったそうです。もしかしたら、好きだった夫を取られたことを今でも根に持っていたのかもしれません。
今は新しい土地で、ママ友を少しずつ増やしていると語る恵さん。新しい人間関係を作るのは大変ですが、変な嫉妬やわだかまりもない分、気を使わなくていいのでストレスフリーだそうです。
長く続く友達は大事ですが、嫌なことをしてきたり、ストレスを感じるような真似をする人とは、極力縁を切った方がいいのかもしれませんね。
＜文／みくまゆたん イラスト／魚田コットン＞
【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter：@mikumayutan