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闘病中の世界的歌姫、エッフェル塔で大熱唱。圧巻の歌声に「心震える」

女子SPA! 2024年7月31日 8時43分

 映画『タイタニック』の主題歌『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』などのヒット曲で知られる世界的歌姫セリーヌ・ディオン(56)。2022年に難病スティッフパーソン症候群(SPS)と診断され、しばらく治療に専念していたが、このたびパリ五輪の開会式に登場した。過酷な闘病生活を経て、奇跡の復活を遂げたセリーヌの歌声に世界中の人々が酔いしれた。

◆パリ五輪の開会式に大トリで登場

 先週はじめ、フランス・パリの高級ホテルにチェックインしたことが伝えられたセリーヌ。本人からの正式な発表はなかったが、現地時間26日に行われるパリオリンピックの開会式で歌う可能性が浮上し、世界中で期待の声が高まっていた。

 事前情報では、アメリカの超人気歌手レディー・ガガとのデュエットも噂されていたが、実際には開会式終盤に登場。聖火台に聖火が灯された後、エッフェル塔の特設ステージに姿を現し、シャンソンの名曲『愛の賛歌』を熱唱した。

 セリーヌが最後に公の場でパフォーマンスしたのは、2020年の3月。その後、新型コロナウィルスの感染拡大や自身の健康問題により、ライブやコンサートなどの音楽活動を休止していた。

 実に4年ぶりのステージで圧巻の生歌を披露した。

◆「歩くことも困難、歌うこともできない」明かされた壮絶な闘病生活

 セリーヌは2022年12月、筋肉に影響を及ぼす進行性の神経疾患スティッフパーソン症候群(SPS)と診断されたことを公表。耐え難いほどの痛みとけいれんが日常生活のあらゆる面に影響を及ぼし、「ときには歩くことも困難で、声帯を使って歌うこともできない」状態であると明らかにした。

 6月25日には、病気との壮絶な闘いを描いたドキュメンタリー『アイ・アム セリーヌ・ディオン ~病との戦いの中で~』がAmazonプライム・ビデオで配信された。

 公式サイトで「この作品には刺激の強い医療シーンが含まれているため、視聴には注意が必要」と書かれている通り、番組ではSPSの発作に苦しむセリーヌのリアルな姿も公開。けいれんを起こして震えたり、苦しそうにうめいたり、泣き叫んだりする様子や、目を見開いたたま自力で動けない状態になっているショッキングなシーンも含まれている。

 そんな彼女のそばに付き添い、マッサージ台に横たわらせたり、横向きに持ち上げたり、落ち着くよう声をかけたりしているのは、スポーツ医学セラピストのテリル・ロボ氏。同氏はこの病気の症状について、「身体が収縮した際に、それを解放する信号が理解できず、収縮したままになってしまうことがあります」と説明している。

 表舞台から遠ざかっていたここ数年間、セリーヌがいかに過酷な日々を過ごしていたかがわかる。

◆SNSで絶賛の嵐も……1曲で3億円超のギャラ?!

 つらい闘病を経験しながらも、ついに復活を遂げたセリーヌ。カナダ・ケベック州出身の絶対的歌姫は、エッフェル塔でエディット・ピアフの『愛の讃歌』をフランス語で見事に歌い上げ、世界に感動を与えた。

 その圧巻の歌声に「感動」「すごすぎる」「心震えた」などネット上では称賛コメントが続々。また「オリンピック開会式で初めて泣いた」という声、開会式の演出をめぐり賛否がわかれるなか「セリーヌ•ディオンの『愛の讃歌』だけはよかった」といった意見もみられた。

 ちなみに、五輪が開幕する前には「開会式で1曲歌っただけで、なんと200万ドル(約3.1億円)のギャラが支払われる」という報道もあったが……。

 これについて、オリンピックの広報担当者は米メディア『Page Six』の取材に答え、「一部メディアの報道は事実ではなく、2024年パリ大会の式典でパフォーマンスを披露して出演料を受け取ることはありません」と否定。「ステージにかかった費用については大会側が負担する」としたうえで、「こうした条件のもとで出演を決めたということは、フランスおよび世界のスポーツ界にとっての歴史的なイベントに関わりたいという願望を表したもの」と話している。

◆「夢が叶った」SNSで感謝

 パリ五輪の開会式という晴れ舞台で待望のステージ復帰を果たしたセリーヌは、その後、自身のSNSを更新。「最高の夜。夢を叶えてくれてありがとう」と感謝の思いを伝えるとともに、アスリートたちにこう声援を送っている。

「犠牲と決意、痛みと忍耐を経験しながら、この場にたどり着いた素晴らしいアスリートたちを祝福できて、とても嬉しいです。自分の夢のために必死にがんばってきたみなさん。メダルが取れても取れなくても、ここで夢が叶いますように。みなさんが最高峰を目指してどれだけ努力してきたか、私たちは知っています。どうか誇りを持って。前に突き進んでください。応援しています」

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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