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最高気温36℃の日に“まさかの場所”で待ち合わせ。34歳女性が「この人とは無理」と思った真夏のデート

女子SPA! 2024年8月3日 15時47分

こんにちは。暑い日が続きますがお元気でしょうか? これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

人の恋愛・婚活の現場を見ていると、季節にものすごく左右されると感じます。人が結婚したくなって焦るのは「お正月」がピークです。いろんな異性に会ってみて、出会いに積極的になります。日照時間も短いし、寒いと寂しくなりやすいのも関係していそうです。あとは女性の場合「誕生日前」も出会いに積極的になります。

その逆で、婚活において「夏」は恋が始まりにくい季節です。

◆「汗臭くて無理」「乳首浮いてる」夏は恋が始まりにくい

男性は一般的に、暑いとカッコよく見せることよりラクな恰好を選びがち。

「なんか汗臭かった。生理的に無理」

「初デートなのに短パンで来た。すね毛だらけの足で清潔感がない」

「Tシャツを1枚で着てるから、乳首が浮いてて気持ち悪かった」

こんな理由で断られる男性が増えます。

身だしなみにはより気を付けないといけないけれど、そもそも猛暑で不快指数が高い季節は、皆さんデフォルトでうっすら不快です。よりイライラしやすくなり、男性からアプローチがあっても簡単にご縁を切りたくなりやすいです。また、暑いとあまり寂しさも感じないのです。

今回紹介するのは、出会う男性みんなにイライラしているというエミさん(仮名・34歳)のお話です。

◆最高気温36℃の日に「まさかの場所で待ち合わせ」

エミさんはマッチングアプリと結婚相談所で婚活中です。マッチングアプリは20代の時も使ったことがあるそうですが、その時と比べて「会える男性の質が下がった」ことに危機感を持っていました。

「若くないからえり好みしている場合じゃないのは分かるんですけど、どの男性もなんかちょっと……」と不満を語り始めるエミさん。

「なんかちょっととは?」

「コミュニケーション力がない人が多いんです。結婚相談所で最初に仮交際した人は、LINEで『子どもは欲しいですか?』って質問してきたんです。欲しくないわけじゃないけれど、100%産めるかどうかも分からないし、私だって仕事もしているし妊活がどこまでできるのかもわからない。男性が理由の不妊だってあるのに。何より付き合ってもいないのに子ども欲しいって希望が一致しているから結婚しようとはならないですよね」

「それはそうですよね」

「別の方は、最近のデートで最高気温36℃って分かっているのに『渋谷のハチ公前待ち合わせ』って言ってきたんです。お店も駅から10分以上歩くカフェでした。『暑くて大変だね』って言われたけど、大変だって考えたら分かるんだから、お店の中で待ち合わせとか、駅から近いお店にすればいいのに。こっちは暑くてもうお化粧も崩れまくってました。それでも頑張ってオシャレしているのにあっちは短パンで来るし……なんかもう……。それで交際終了しました」

この調子で、男性たちの悪口が止まりません。

◆男性に怒る彼女の“致命的なカン違い”

「暑いのが分かっているのなら、エミさんから『暑いからお店待ち合わせにしませんか?』ってお願いしていいんですよ。お願いというより提案。男性にデートプランを任せるとお店のセレクトは外れることも多いから、女性が主導権を持ってプランを提案したほうが満足度が高いんですよ」

「お願いや提案をするって、思いつきませんでした」

「それができないと、付き合ってからも不満は溜まりますからね。男性に“察すること”を期待しないようにしましょう」

「あ~、察しないことにイライラしていたんだと思います」

と言いつつも、まだ不満が残っている様子のエミさん。

「……でも天気予報とか普通、見ません?」

「先のことを予測して対策できるのはエミさんの長所であって、天気を考慮してデートプランを考える能力が全ての男性に備わっているわけじゃないの。いたとして、それは女慣れしている男性だからそれが“普通”じゃないんです。モテる男性なら、ライバルも手強いですよ」

「そうなんですよね。若い女性もたくさん婚活してますもんね」

「もう交際終了しちゃったみたいだけど、子どもが欲しいか聞いてきた男性と、ハチ公前待ち合わせの男性だったら、どちらが『お願いや提案』を聞いてくれそうでした?」

「ハチ公の男性です。まだ話し合いできそうでした」

「ですよね」

◆デートプランの上手い下手と、結婚後の幸せは無関係

「でも、こっちがお店決めるのはいいとして、全部丸投げするような男性は嫌なんですけど」

「分かりますよ。エミさんが先にお店を提案して、その次に向こうの態度を見ましょう。こちらが先にギブをして、次もやってもらって当たり前って態度の方なら、断っていいんです。男性に『やってくれない』って注文や不満ばかりのクレクレちゃんは卒業しましょう」

エミさんはうなずき、約束してくれました。

デートのお店選びやデートプランの満足度と、結婚生活の幸せは全く関係がありません。

好きになれるか、ときめくかは重要視するのに、一方で、信頼関係が築ける相手なのか、そもそも自分が他人と信頼関係を築ける人間なのかという大事なポイントを、見落としてしまう女性はとても多いです。

わがままを言ってはいけないと思い込んでいるかもしれないけれど、察してくれることを期待する女性より、要望を明確に伝える女性の方が、男性だって付き合いやすいと思います。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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