女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年8月5日 記事は取材時の状況)
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あなたは男性の部屋に行った時に、どんな事が気になりますか?
自室は、本人以上に本人の本質が見えてしまう怖い場所でもあります。
今回は、男性の部屋にドン引きしてしまった経験のある2人の女性にお話を聞いてみました。
◆同僚男性と野球きっかけで接近
内藤由真さん(仮名・26歳・契約社員)は最近、同じ職場で働くKさん(28歳・会社員)の影響で、横浜DeNAベイスターズのファンになりました。
「選手や監督の話を聞いているうちに興味が湧いて、観戦に連れて行ってもらったら凄く面白くて! スタジアムで飲むビールって最高なんですよ」
彼が横で詳しく解説してくれるので、まだ野球初心者の由真さんでも問題なく楽しむ事が出来たそう。
「それからKさんとよく野球観戦や、飲みに行って野球の事を教えてもらっているうちに、かなり仲良くなってきたので…あ、私達このまま付き合うのかも? と思っていたんですよ」
Kさんに彼女がいない事は確認済み。あとはKさんがアクションを起こしてくるのを待つだけだと思い、様子を見ていると…。
「先日、一緒に飲みに行った帰りに初めてKさんの部屋に誘われたんですよ『うちにプロ野球チップスのカードいっぱいあるから見においでよ』って(笑)」
ワクワクしながらKさんの部屋に入ると、物が多いですが適度に片付いていて、居心地の良さそうな部屋だったのですが…ある部分に目がクギづけになってしまった由真さん。
「カーテンレールに洗濯物が干してあって、なんか暗い配色で趣味の悪いペイズリー柄のトランクスが4~5枚ぶら下がっていたんです」
◆質問したらキレ気味な返事をする彼
由真さんの視線に気がつき、あわてて洗濯物を片付けるKさん。
「私、思わず『なんでそんな同じような下着ばかり…ペイズリー柄が好きなの?』って聞いちゃったんですよ」
すると『これは実家のお母さんが送ってくれたヤツで、自分で下着を選んで買った事なんて1度もないから』と彼が少しキレ気味に答えたそう。
「なんで下着ぐらい自分で買わないんだろう?って、なんか引いちゃって。お母さんが送ってくれた地獄みたいな柄のトランクス履き続けて、なんの疑問も抱かないのかなと不思議でしたね」
今までプロ野球チップスのカードを集めているなんて“少年ぽいな”とキュンとしていた由真さんでしたが…この瞬間から“ガキっぽいマザコン野郎”としか思えなくなってしまったそう。
「その後すぐに『もう電車の時間だから』と言って帰りました。それからKさんになにか誘われても全部断っています」
ですがその後も、横浜DeNAベイスターズ試合にはひとりで通っているそうです。
続いては、元カレの部屋を訪れた女性の経験です…。
◆元彼から久しぶりに連絡が来て飲みに行った
宮本美穂子さん(仮名・24歳・飲食店勤務)は最近、2年間お付き合いした彼氏とお別れしたばかりです。
「浮気されて、そのままその女に略奪されるという最悪な別れ方だったので、毎晩ひとりでビールを浴びるほど飲み、何も考えないようにしていましたね」
ただただ時間が過ぎて、忘れられるのを待っていた美穂子さん。
「そんな時にちょうど元カレのF(27歳・美容師)から『久しぶり!』ってLINEがきたんですよ」
寂しかった美穂子さんはFさんの誘いに乗り、飲みに行く事に。
「久々に会ったら全然変わっていなくて笑っちゃいましたね。しかもFも彼女と別れたばかりだって言うし、盛り上がってつい飲み過ぎてしまって」
酔ってしまった美穂子さんは、とりあえずFさんの部屋で少し休む事になり、部屋に入ると…。
◆ビキニ姿の女性のお尻をわしづかみにしている写真が
「私と付き合っていた時の部屋からは引っ越していましたが、置いてある物は変わらなくて妙に落ち着くなとホッとしました」
「このまま、よりを戻す事になったりして」と思っていると、Fさんに電話がかかってきてスマホ片手に部屋を出ていきました。
「何気なくキャビネットを見たら、裏返しに置いてあるポラロイド写真が置いてあったの見てみたら…」
それは、ビキニ姿の女性とFさんが抱き合い、女性のお尻をわしづかみにしている写真でした。
「なんだコレ? とよく見たら、後ろに“〇〇ちゃんご来店”というボードがあったので、きっとAV女優さんとかのイベントに参加したんだなと思いました」
◆別れた理由を思い起こし反省
その写真を見てモヤモヤする美穂子さん。
「なんか、安易にこんなイベントに参加して調子に乗ってお尻をわしづかみにするような男ってどうなの? と思ってしまって。だってこのイベントに参加すれば全員お尻触れるんですよね? そんなのつまらないじゃないですか?」
自分の魅力で女性を惹きつけて、むしろ女性の方から“触って欲しい”と思わせるような男になれよとついイラッとしてしまった美穂子さんは…。
「Fが電話を終えて戻ると、ほどよいタイミングで話を切り上げ帰りました」
いくら寂しいからといって、再会してすぐの元カレの家に行くなんて良くなかったなと反省した美穂子さん。
「よく考えたら、コイツの安易なところにムカついて喧嘩が絶えなくなって別れたんだったなと思い出しました」
「いや~あの写真を見つけてホント良かったです。危うくよりを戻すところでした」と笑う美穂子さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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あなたは男性の部屋に行った時に、どんな事が気になりますか?
自室は、本人以上に本人の本質が見えてしまう怖い場所でもあります。
今回は、男性の部屋にドン引きしてしまった経験のある2人の女性にお話を聞いてみました。
◆同僚男性と野球きっかけで接近
内藤由真さん(仮名・26歳・契約社員)は最近、同じ職場で働くKさん(28歳・会社員)の影響で、横浜DeNAベイスターズのファンになりました。
「選手や監督の話を聞いているうちに興味が湧いて、観戦に連れて行ってもらったら凄く面白くて! スタジアムで飲むビールって最高なんですよ」
彼が横で詳しく解説してくれるので、まだ野球初心者の由真さんでも問題なく楽しむ事が出来たそう。
「それからKさんとよく野球観戦や、飲みに行って野球の事を教えてもらっているうちに、かなり仲良くなってきたので…あ、私達このまま付き合うのかも? と思っていたんですよ」
Kさんに彼女がいない事は確認済み。あとはKさんがアクションを起こしてくるのを待つだけだと思い、様子を見ていると…。
「先日、一緒に飲みに行った帰りに初めてKさんの部屋に誘われたんですよ『うちにプロ野球チップスのカードいっぱいあるから見においでよ』って(笑)」
ワクワクしながらKさんの部屋に入ると、物が多いですが適度に片付いていて、居心地の良さそうな部屋だったのですが…ある部分に目がクギづけになってしまった由真さん。
「カーテンレールに洗濯物が干してあって、なんか暗い配色で趣味の悪いペイズリー柄のトランクスが4~5枚ぶら下がっていたんです」
◆質問したらキレ気味な返事をする彼
由真さんの視線に気がつき、あわてて洗濯物を片付けるKさん。
「私、思わず『なんでそんな同じような下着ばかり…ペイズリー柄が好きなの?』って聞いちゃったんですよ」
すると『これは実家のお母さんが送ってくれたヤツで、自分で下着を選んで買った事なんて1度もないから』と彼が少しキレ気味に答えたそう。
「なんで下着ぐらい自分で買わないんだろう?って、なんか引いちゃって。お母さんが送ってくれた地獄みたいな柄のトランクス履き続けて、なんの疑問も抱かないのかなと不思議でしたね」
今までプロ野球チップスのカードを集めているなんて“少年ぽいな”とキュンとしていた由真さんでしたが…この瞬間から“ガキっぽいマザコン野郎”としか思えなくなってしまったそう。
「その後すぐに『もう電車の時間だから』と言って帰りました。それからKさんになにか誘われても全部断っています」
ですがその後も、横浜DeNAベイスターズ試合にはひとりで通っているそうです。
続いては、元カレの部屋を訪れた女性の経験です…。
◆元彼から久しぶりに連絡が来て飲みに行った
宮本美穂子さん(仮名・24歳・飲食店勤務)は最近、2年間お付き合いした彼氏とお別れしたばかりです。
「浮気されて、そのままその女に略奪されるという最悪な別れ方だったので、毎晩ひとりでビールを浴びるほど飲み、何も考えないようにしていましたね」
ただただ時間が過ぎて、忘れられるのを待っていた美穂子さん。
「そんな時にちょうど元カレのF(27歳・美容師)から『久しぶり!』ってLINEがきたんですよ」
寂しかった美穂子さんはFさんの誘いに乗り、飲みに行く事に。
「久々に会ったら全然変わっていなくて笑っちゃいましたね。しかもFも彼女と別れたばかりだって言うし、盛り上がってつい飲み過ぎてしまって」
酔ってしまった美穂子さんは、とりあえずFさんの部屋で少し休む事になり、部屋に入ると…。
◆ビキニ姿の女性のお尻をわしづかみにしている写真が
「私と付き合っていた時の部屋からは引っ越していましたが、置いてある物は変わらなくて妙に落ち着くなとホッとしました」
「このまま、よりを戻す事になったりして」と思っていると、Fさんに電話がかかってきてスマホ片手に部屋を出ていきました。
「何気なくキャビネットを見たら、裏返しに置いてあるポラロイド写真が置いてあったの見てみたら…」
それは、ビキニ姿の女性とFさんが抱き合い、女性のお尻をわしづかみにしている写真でした。
「なんだコレ? とよく見たら、後ろに“〇〇ちゃんご来店”というボードがあったので、きっとAV女優さんとかのイベントに参加したんだなと思いました」
◆別れた理由を思い起こし反省
その写真を見てモヤモヤする美穂子さん。
「なんか、安易にこんなイベントに参加して調子に乗ってお尻をわしづかみにするような男ってどうなの? と思ってしまって。だってこのイベントに参加すれば全員お尻触れるんですよね? そんなのつまらないじゃないですか?」
自分の魅力で女性を惹きつけて、むしろ女性の方から“触って欲しい”と思わせるような男になれよとついイラッとしてしまった美穂子さんは…。
「Fが電話を終えて戻ると、ほどよいタイミングで話を切り上げ帰りました」
いくら寂しいからといって、再会してすぐの元カレの家に行くなんて良くなかったなと反省した美穂子さん。
「よく考えたら、コイツの安易なところにムカついて喧嘩が絶えなくなって別れたんだったなと思い出しました」
「いや~あの写真を見つけてホント良かったです。危うくよりを戻すところでした」と笑う美穂子さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop