こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
私自身が髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験から、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
◆パリ五輪で「そういえば私、結婚したかったんだ」
最近、ご相談に来たミナさん(仮名・34歳/流通)は婚活しようと思ったきっかけがパリ五輪だそうです。
5年前の2019年、29歳の時に「東京オリンピックは(結婚して)家族で見たいよね」と友達と話していたというミナさん。当時周りは結婚ラッシュで、結婚への熱量はMAX。合コンに参加したり友人たちに紹介をお願いしたり、マッチングアプリも試してみたそうです。
ところがそれから新型コロナ感染症が流行し、出歩きにくくなりました。ミナさんはコロナが落ち着いたら婚活しようと思い、一時中断します。
そこから、あっという間に5年経ってしまいました。
「気が付いたらアラフォー直前でした。まさかパリオリンピックまで自分が独身だとは思っていなかったです」と彼女は話します。
◆既婚の友人と疎遠になり、結婚のプレッシャーから解放される
ミナさんはコロナ禍になり学生時代の友人と会う機会が減りました。同僚との食事会もなくなります。それでも仕事帰りや休日に会っていた友人たちとは、恋愛の話で盛り上がることが多かったそうです。
ミナさんはご自身のことを「周りに影響を受けやすく、流されやすいタイプ」と話します。誰かが付き合ったり結婚したりした情報が途絶えた結果、結婚への焦りもなくなりました。
30歳の頃に結婚ラッシュのラストスパートがありましたが、コロナ禍なので結婚式を挙げる人も少なく、やったとしても親戚のみのこじんまりとした挙式のことが多かったそうです。
コロナ禍は過ぎましたが、既婚者になった友人たちは誘いにくくなりました。良くも悪くも、周りの結婚・出産のライフステージの変化に、影響を受けなくなったというミナさん。ただし一生独身でいたいわけではなく、自分もいつか結婚するつもりではいたそうです。
◆結婚相談所は「29歳」で登録する人が一番多い
「今まで、アラフォーで独身の人って何か訳アリだと思っていました。まさか自分がそうなっているなんて」
「34歳で気が付いてよかったじゃないですか。今日が一番若いから、若さを無駄にしないでサボらず計画的に進めていきましょう。自分ひとりだとサボってしまうなら、結婚相談所とかの方が効率的だしいいと思いますよ。アプリだとログインしなくなって忘れちゃうかもしれない」
「そうですよね」
ミナさんに限った話ではなく、結婚相談所は29歳で登録する人が一番多く、次に多いのが34歳なのです。30歳前、35歳前という節目の前に人は焦るけれど、いざその年齢になると落ち着くのか、30歳で開始する人はガクッと減ります。
◆女性の「スポーツ観戦好き」は婚活で長所になる
ミナさんは「若さもないしキャリアでもないし、趣味もないし何もないのに、今さら婚活して大丈夫でしょうか?」と不安だそうです。
「ミナさん、家族でオリンピックを観たいってことは、スポーツ観戦はお好きなんでしょう?」
「好きですが、駅伝とかワールドカップとかみんなが観ているから見るだけで、特定の選手が好きとかってこともなく、ルールに詳しいわけでもないです。ダイエットのためにジムに行くけど、スポーツをするのが好きなわけじゃないんです」
「ワールドカップも観ていらっしゃるのですね。詳しくなくても『好き』程度で大丈夫です。男性はスポーツ観戦が好きな方が多いですが、女性は全く興味がない方も多いので、ミナさんのウリになりますよ」
スポーツ観戦、ゲーム、ハイキング、カラオケ、ドライブなどは男性の方が趣味人口が多いため、女性がアピールすれば魅力になります。ちなみに映画やアニメは男女同じくらいです。
婚活の自己紹介文は、どうしても自分目線で自分を説明しがです。その結果、女性は「ヨガが好き」「休みの日は友達とご飯を食べに行ったり買い物したりしている」など。男性が会ってみたいと思う理由や会話のきっかけにならない自己紹介文になりがちです。
詳しいほどじゃなくてもいいのでスポーツ観戦を盛り込んでおけば、「話してみたいな」と思ってもらいやすいのです。
◆「今年って令和何年だっけ?」と思う人は要注意
ミナさんはなんとか婚活のスイッチが入り、34歳のうちに婚活市場に立ちました。
周りの結婚ラッシュが過ぎると、次に婚活開始のきっかけになる要因も減ります。恋バナできる友人も減り、親も徐々に「娘の結婚は無理そう」と思って口出しをしなくなるのです。やがて誕生日というイベントを祝ってくれる人も減り、30代は20代より、時間が経つのが早くなります。
「この前」と思っていたら簡単に数年経過しています。「今年って令和何年だっけ?」って思う方は要注意です。
30代後半以降で婚活を始める人は、親が他界したり、自分の病気などで天涯孤独リーチがかかったりなど、もっと深刻なライフステージの変化による場合も出てきます。
いつやってもいいことを先延ばしして、ロサンゼルスオリンピックが来たということがないようにご注意ください。2024年も、あと150日ほどしかありません。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
私自身が髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験から、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
◆パリ五輪で「そういえば私、結婚したかったんだ」
最近、ご相談に来たミナさん(仮名・34歳/流通)は婚活しようと思ったきっかけがパリ五輪だそうです。
5年前の2019年、29歳の時に「東京オリンピックは(結婚して)家族で見たいよね」と友達と話していたというミナさん。当時周りは結婚ラッシュで、結婚への熱量はMAX。合コンに参加したり友人たちに紹介をお願いしたり、マッチングアプリも試してみたそうです。
ところがそれから新型コロナ感染症が流行し、出歩きにくくなりました。ミナさんはコロナが落ち着いたら婚活しようと思い、一時中断します。
そこから、あっという間に5年経ってしまいました。
「気が付いたらアラフォー直前でした。まさかパリオリンピックまで自分が独身だとは思っていなかったです」と彼女は話します。
◆既婚の友人と疎遠になり、結婚のプレッシャーから解放される
ミナさんはコロナ禍になり学生時代の友人と会う機会が減りました。同僚との食事会もなくなります。それでも仕事帰りや休日に会っていた友人たちとは、恋愛の話で盛り上がることが多かったそうです。
ミナさんはご自身のことを「周りに影響を受けやすく、流されやすいタイプ」と話します。誰かが付き合ったり結婚したりした情報が途絶えた結果、結婚への焦りもなくなりました。
30歳の頃に結婚ラッシュのラストスパートがありましたが、コロナ禍なので結婚式を挙げる人も少なく、やったとしても親戚のみのこじんまりとした挙式のことが多かったそうです。
コロナ禍は過ぎましたが、既婚者になった友人たちは誘いにくくなりました。良くも悪くも、周りの結婚・出産のライフステージの変化に、影響を受けなくなったというミナさん。ただし一生独身でいたいわけではなく、自分もいつか結婚するつもりではいたそうです。
◆結婚相談所は「29歳」で登録する人が一番多い
「今まで、アラフォーで独身の人って何か訳アリだと思っていました。まさか自分がそうなっているなんて」
「34歳で気が付いてよかったじゃないですか。今日が一番若いから、若さを無駄にしないでサボらず計画的に進めていきましょう。自分ひとりだとサボってしまうなら、結婚相談所とかの方が効率的だしいいと思いますよ。アプリだとログインしなくなって忘れちゃうかもしれない」
「そうですよね」
ミナさんに限った話ではなく、結婚相談所は29歳で登録する人が一番多く、次に多いのが34歳なのです。30歳前、35歳前という節目の前に人は焦るけれど、いざその年齢になると落ち着くのか、30歳で開始する人はガクッと減ります。
◆女性の「スポーツ観戦好き」は婚活で長所になる
ミナさんは「若さもないしキャリアでもないし、趣味もないし何もないのに、今さら婚活して大丈夫でしょうか?」と不安だそうです。
「ミナさん、家族でオリンピックを観たいってことは、スポーツ観戦はお好きなんでしょう?」
「好きですが、駅伝とかワールドカップとかみんなが観ているから見るだけで、特定の選手が好きとかってこともなく、ルールに詳しいわけでもないです。ダイエットのためにジムに行くけど、スポーツをするのが好きなわけじゃないんです」
「ワールドカップも観ていらっしゃるのですね。詳しくなくても『好き』程度で大丈夫です。男性はスポーツ観戦が好きな方が多いですが、女性は全く興味がない方も多いので、ミナさんのウリになりますよ」
スポーツ観戦、ゲーム、ハイキング、カラオケ、ドライブなどは男性の方が趣味人口が多いため、女性がアピールすれば魅力になります。ちなみに映画やアニメは男女同じくらいです。
婚活の自己紹介文は、どうしても自分目線で自分を説明しがです。その結果、女性は「ヨガが好き」「休みの日は友達とご飯を食べに行ったり買い物したりしている」など。男性が会ってみたいと思う理由や会話のきっかけにならない自己紹介文になりがちです。
詳しいほどじゃなくてもいいのでスポーツ観戦を盛り込んでおけば、「話してみたいな」と思ってもらいやすいのです。
◆「今年って令和何年だっけ?」と思う人は要注意
ミナさんはなんとか婚活のスイッチが入り、34歳のうちに婚活市場に立ちました。
周りの結婚ラッシュが過ぎると、次に婚活開始のきっかけになる要因も減ります。恋バナできる友人も減り、親も徐々に「娘の結婚は無理そう」と思って口出しをしなくなるのです。やがて誕生日というイベントを祝ってくれる人も減り、30代は20代より、時間が経つのが早くなります。
「この前」と思っていたら簡単に数年経過しています。「今年って令和何年だっけ?」って思う方は要注意です。
30代後半以降で婚活を始める人は、親が他界したり、自分の病気などで天涯孤独リーチがかかったりなど、もっと深刻なライフステージの変化による場合も出てきます。
いつやってもいいことを先延ばしして、ロサンゼルスオリンピックが来たということがないようにご注意ください。2024年も、あと150日ほどしかありません。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt