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たった1週間でフワちゃん活動休止…この騒動で“得をした”のは誰か

女子SPA! 2024年8月13日 15時44分

8月11日、ついに芸能活動休止を発表したフワちゃん。4日深夜にやす子への“不適切投稿”が発覚してからわずか1週間で、予想を超える結末となりました。

ネット上では嵐のような1週間でしたが、結局、この騒動で得をした人はいるのでしょうか?

◆あらゆる方向にバッシングが飛び火

やす子は好感度がアップした面もありますが、一方で<被害者ポジションのムーブが最強すぎて怖い>などアンチコメントも寄せられ、「過激な誹謗中傷スクショしてブロックしてます」(10日のやす子X)と宣言するほど。何より精神的にキツかったはずで、とても得をしたとは思えません。

フワちゃんを降板させた番組も、CMを削除したGoogleなどスポンサーも、混乱や損失があったはず。また、フワちゃんの親友であるAマッソの加納、指原莉乃やアンミカも、批判が飛び火して“損した”人たちでしょう。「なぜフワを止めなかった?」と責められても困ると思いますが。

◆膨大な記事を作ったWebメディアは、得をしたかも

そんな中で、「得をした」と言えるのは、フワちゃん騒動を膨大な数の記事にしたWebメディアではないでしょうか。

主なメディアの記事を数えてみると――。

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<Webメディア、フワちゃん記事数の例>

(8月5日~8月12日正午)

・スポニチAnnex 95

・日刊スポーツ.com 90

・デイリースポーツonline 79

・スポ―ツ報知 34

・東スポWEB  41

・女性自身 30

・週刊女性PRIME 13

・Smart FLASH 31

※各サイトの「フワちゃん」関連記事数を目視で確認。誤差はありえます。

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上記だけで400本強。他の様々なWebメディアを含めると、この期間、私たちは1日平均80~90本ものフワちゃん記事を浴び続けたと思われます。

ご存知のとおり、PV(ページビュー。読まれたページ数)が取れればネット広告料や配信料が入ります。ネット上の祭り、特にバッシング祭りは、その手の話題に強いWebメディアにとってビジネスチャンスです。

もちろん日刊SPA!や女子SPA!だって数本の記事を作りましたが、スピードと量産体勢ではスポーツ新聞等に全くかなわないのです。

◆2~3日遅れたら、読者はもう飽きちゃっている

速報的なWeb記事の多くは、当事者2人のSNS投稿、有名人のテレビやSNSでの発言、一般人のコメントを拾った、いわゆる“コタツ記事”(取材ナシでコタツに入ったまま作れる、の意味)。最近批判されることが多いコタツ記事ですが、量産されるのにはやはり理由があります。

「PV至上主義と批判されますが、読者が読みたがっているからPVが取れるわけで。フワちゃん騒動よりも、ガザで学校が爆撃されて100人死亡したニュースのほうが重要なことは、当たり前ですよ。でもそれを何人が読んでくれるのか?

また、芸能記事でもきちんと取材して記事にしたとして、それで2~3日遅くなったら、もう世間はその話題に飽きてしまっているんです」(Webメディア記者)

この葛藤は痛いほどわかります……。

◆芸能記事はケナすほうが読まれる現実

今回、世間の反応がほぼ「フワちゃん叩き」一色でしたから、そのSNSコメントを拾った記事も同じ方向になります。確かに、最初にひどい投稿をしたのはフワちゃんですが、オーバーキル(必要以上の攻撃)ではないか?と疑問を呈する記事は少数でした。

「一般に、芸能人をほめたり擁護するより、サゲるほうがずっとPVが取れます。つまり世間の人は常に誰かをケナしたいのです。特に、みんなが誰かを叩いているとき、『叩きすぎだ』という“逆張り”より、『そうそう、ヒドいよね』という“順張り”のほうがはるかによく読まれる。

それでいいのか?とも思いますが、紙メディアが売れない今、Webメディアで稼がなければ滅びる……とみんな必死なのです」(Webメディア編集者)

かくして、一般人のSNSもメディアも同じ方向にダーッと流れていく現状。

この8月前半だけで、フワちゃん含め3人がスキャンダルで「芸能活動休止」しており、“一発アウト”の社会に向かっている?とすれば息苦しい気もしてきます。

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】
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