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「好条件なのになぜか未婚の男性」に近づいた結果…30代女性が凍りついた“奇妙すぎるLINE”

女子SPA! 2024年8月17日 15時47分

こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

私自身が髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験から、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

◆婚活の現場には“石丸伸二みたいな人”が結構いる

東京都知事選で落選したものの、得票数2位だった石丸伸二候補者。彼の記者に対する発言は話題になりましたね。相手との会話がかみ合っていない“石丸構文”もSNSにあふれました。

あれを見て思い出す人物が数名いました。婚活市場には石丸伸二氏のような、スペックや容姿には申し分がないけれど、暮らす相手としてはコミュニケーションに癖がありすぎる男性がいます。ただしプロフィールでは見抜けないし、なんならプロフィールの第一印象は良いので、人気会員であることが多いです。

◆有名大卒の爽やかイケメン39歳・年収700万とお見合い

かつて私のところへ相談に来た恵さん(仮名・30代)という女性がいます。結婚相談所での婚活に苦戦中でしたが、写真を撮り直してプロフィールも作り直した結果、申込が殺到する人気女性になりました。

そのタイミングで、あるハンサムな男性A氏とお見合いが成立します。写真だけでなく仲人の紹介文にも「写真の通りのイケメン」と書いてあったので、写真を盛っているわけではなく本物のイケメンなのでしょう。初婚で有名大学卒、年収も700万円と高めでした。

恵さんはルンルンでお見合いに向かいます。お見合いでは「ちょっと距離感が近いな」と感じることはあったものの、恵さんのモチベーションも高かったので特に馴れ馴れしいと思うこともなく、無事に交際成立します。

◆デートの約束中に起こった“異変”

交際成立後、恵さんと彼は毎日LINE通話で話すようになったそうです。

彼はすっかり打ち解けたと思ったのかもしれません。次のデートでいきなり、一日がかりの箱根ドライブデートを提案してきました。

彼に対して好意がないわけではないものの、1回会った程度の男性の車に乗るのは気が引けて、応じにくいデートプランだと恵さんは感じました。それに彼女にはお見合いやほかの男性とのデート予定もたくさんあり、丸一日あけるのは難しい状況でした。

そこで次のような代案をLINEで送りました。

「お誘いありがとうございます。ゆっくりAさんのことを知っていきたいので、土曜日はランチかディナーにしませんか? 箱根はもっと仲良くなってから行きましょう」

他の男性と会っていると正直に言うわけにはいかないので、この代案はお上手だと思います。

◆食事デートから始めたいと伝えただけなのに

A氏からは画面いっぱいの長文LINEが送られてきました。そこには箱根デートに誘った理由などがずらずら書かれてありました。

「恵さんのいうもっと仲良くなってからっていつ頃のことを言っているのか、わかりかねます。(中略)もっと僕たちは冷静になって話し合いした方がいいのかもしれませんね」

それまでフランクなタメ口交じりのチャットのやりとりだったのに、長文LINEでは全て敬語でした。デートプランを断られて恰好が付かなくなったのかもしれません。とはいえ恵さんは叱られているみたいで怖くなり、価値観の不一致という理由でお断りします。

◆フラれたのを認めたくないプライドの高さ

こうした男女のすれ違いは婚活の現場ではいたってよくあることではあるのです。しかし、A氏は他の男性とは違いました。

交際終了してすぐ、A氏は結婚相談所をやめているのです。

恵さんから断られた連絡を受け、頭にきて退会したのでしょう。人気はある男性だと思うので、切り替えて次に進むなりすれば良いのに。

恵さんはその後、別の男性と結婚しました。

◆「話し合いができる女性が理想です」と書く滑稽さ

それから数カ月後、別の女性・麻衣さん(仮名・29歳)が相談にきました。麻衣さんは恵さんとは別の結婚相談所で活動中でした。麻衣さんについても、婚活の軌道修正をお手伝いさせていただいたのです。

写真を撮り直したところ、ある男性から申し込みがありました。プロフィールを見せてもらうとなんとA氏でした。写真や自己紹介文は違うのですが、経歴や大学は同じなので同一人物でしょう。

理想の結婚観に「話し合いができる女性が理想です」と書いてありましたが、A氏自身が話し合いができない人物だと思います。

麻衣さんには事情を説明して、A氏はやめておいた方がいいと伝えました。麻衣さんは「年齢も離れているし、やめておきます」とのことでした。

A氏は結婚相談所を変えて婚活中なのです。29歳女性でも会ってみようか検討するような男性なので、30代女性なら会ってみる判断をする方が多いのではないでしょうか。

◆好条件の爽やか未婚男性は「好条件なのに結婚できない人」

好条件なのに未婚でアラフォー以上という男性は、何か訳アリの可能性は高いです。それでも、未婚で見た目も条件も良い男性を探す女性は多くいるので、彼らは自分に非があるとは思いません。

結婚相談所を運営する知り合いから聞いた話ですが、高学歴・高収入でそこそこ人気はあるけれど人柄に問題がある某男性会員は、女性に断られるたびに、男性が奢るのが当たり前の日本のデート文化や、男女平等についての議論を担当者に吹っかけてくるそうです。

月一の面談では彼本人が自分の婚活から論点をずらし、婚活の作戦会議ではなく日本のジェンダー議論になっているとか。

◆プロフィールにこの言葉があったら要注意

その人は「結婚できないのではなく自分は独身を選んでいるだけ」とか、「女性はみんなメシモク(※食事目的)だ」とか、認知が歪んでいるようです。

議論は好きなので、自分にコミュ力がないとも思っていません。自分が間違っているわけがないという前提でいる限り、彼は成長しないでしょう。

彼らをプロフィールから見抜くとしたら、好きなタイプ・求めるタイプについて「話し合いができる人」「知的な女性」と書く割合がやや高い気がします。裏を返せば、理由をあいまいにして彼らから去って行った女性のことを、話し合いができないとか知的じゃないと思っている。ということではないでしょうか。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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