Infoseek 楽天

粗品、フワちゃんへの意外なイジりに「こんな愛ある角度」「熱い」“助け舟”に秘めた真意とは

女子SPA! 2024年8月16日 8時47分

タレントのフワちゃんが引き起こした炎上騒動は、芸能活動の休止を発表してからも全く鎮火する気配がない。それどころか、フワちゃんと仲が良かった指原莉乃や、結婚を報告したばかりの歌手・青山テルマもバッシングされるなど、炎は燃えあがる一方だ。

そんな中、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が、フワちゃんに対して意外なコメントを発表して話題を集めている。粗品は、8月12日に自身のYouTubeチャンネル『粗品Official Channel』を更新。人気企画となっている「1人賛否」を繰り広げ、フワちゃんとやす子の騒動について言及した。

◆「はよ復帰して“復帰早ない?”ってイジらせろ~!」「フジモンの枠や」

粗品といえば、アイドルから著名人まで、YouTubeの動画では辛辣な毒舌でぶった切ってきた過去がある。それだけに、ファンもフワちゃんをボロクソに糾弾するのかと思っていたが、意外にも粗品はやす子だけでなくフワちゃんにも温かみのあるエールを送った。

粗品のコメントを動画から抜粋すると、「何してんねん、当たり前や!活動休止妥当やお前」としながら、「お前は、はよ復帰して“復帰早ない?”ってイジらせろ~!」「フジモンの枠や」と、意外にも復帰を後押しするような発言を披露。また、フワちゃんに対して、「そういう奴やったやん。フワちゃんって。失礼なキャラやんか。みんな、それ分かってたんちゃうん?」とフォローまで見せた。

もちろん、被害者のやす子に対して最大限フォローをしたのは当然ながら、フワちゃんに対しての粗品の対応はファンからも意外だったようだ。コメント欄には、「こんな愛ある角度のイジりあるんだ」「やす子にもフワちゃんにも愛がある やっぱり、粗品さんって熱いんだよな」などのメッセージが書き込まれた。

◆なぜフワちゃんにまで助け舟を出したのか

現在のフワちゃんは、ラジオやテレビなどのレギュラー番組からは姿を消し、CMも打ち切りの様子で味方がいない状況。指原莉乃や青山テルマなど、親友とされるタレントは今回の騒動に言及しづらいようで、特にコメントを発表していない。

仲間のタレントの中では、アンミカが自身のインスタグラムで、「謝罪をして想像力を持ち心を入れ替えると言ってるので、信じて見届けます」、「人に思いやりを持って言動に責任が持てるようになるまで伝え続けます」とサポートを申し出た程度だ。

そんな孤立するフワちゃんに、共演経験しか無い「外野」の粗品がエールを送った理由は何なのか? その理由は、フワちゃんを「芸人」と認めたうえで、仲間としてエールを送った説が濃厚だ。

これまでYouTuberには手厳しい意見が多かった粗品だが、フワちゃんはYouTuberではなく「芸人」としてリスペクトしているから、今回の動画でエールを送っているのではないだろうか?

形は違うが、バラエティ番組やラジオなどで同時代にお笑いを作る仲間。フワちゃんを、そんな意識で粗品は感じているから、今回のエールにつながったと推測する。

◆やす子をフォロー「これ系には返されへん芸人やねん」

ちなみに、粗品はやす子に対して「芸人なら面白く返すべきだった」というアンチコメントがあることに、「やす子っていう属性は、これ系には返されへん芸人やねん。それが悪いとかはないねん」と冷静に解説。さらに、自分も返せないイジりがあるとしたうえで、「フワちゃんとやす子が相性悪かっただけ」とフォローした。

その後、やす子は笑いに対して真っすぐで、みんなのことをポジティブに考えてくれる芸人だと明かした。そのうえで、やす子が今後は番組などでイジりづらくなることを心配し、みんなで立て直していこうと構想まで打ち上げた。

◆世間と芸人との間にあるギャップについての問題意識

また、フワちゃんに関しては、活動休止に驚きを見せつつ、前述したとおり「お前は、はよ復帰して復帰早ない?ってイジらせろ~!」と言及。粗品は2人に対して愛あるコメントを残し、芸人仲間として関係性を作り直していこうと動画で提案している。

辛辣で毒舌な粗品はおらず、お笑いを熱く愛する芸人としてのコメントしかなかった。そして、せっかくお笑いを作ってきた仲間として、どこかで戻ってこられる場所を作りたいと考えている様子がうかがえる。

粗品がフワちゃんを擁護したと、バッシングするコメントもSNSで見かける。確かに、ネタとしてイジってはいるが擁護しているわけで、理解できない人もいるだろう。

ただ、炎上を何度も経験している粗品は、世間と芸人との間にあるギャップに疑問を持ってるように見える。だからこそ、許されない「一言」だとはいえ、このままフワちゃんが芸能界追放となりそうな所を、黙ってみていられなかったのではないだろうか? そんな芸人としての人間臭さや葛藤を今回の粗品の動画からは感じられる。

◆四方八方に喧嘩を売るイメージの奥に秘める人情味

そもそも粗品は世間が思う以上に心が熱い男だ。お笑いに対してだけでなく、私生活でも人情味あふれるキャラであることを、芸人たちから番組で明かされている。

かつて、『M-1グランプリ』を制した際は、大阪での凱旋(がいせん)漫才で大号泣。また、相方・せいやの結婚式ではずっと号泣していたことを同席した芸人が報告している。

今回、フワちゃんの炎上について取り上げない芸能人が多い中で、果敢にも自分の意見を取り入れながら笑いを交えイジった粗品。

フワちゃんの復帰が粗品の提言で成功するかは未知数だ。ただ、粗品の熱い思いは、お笑い界を動かすキッカケになるかもしれない。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆

この記事の関連ニュース