結婚すると、双方の家族との付き合いが増えますよね。
車、家を購入するタイミングなどで義実家から資金援助を受ける、または野菜、お米などをもらうというケースもあるでしょう。
ただ、義実家からいただくものの中で「流石に、これはちょっと」というものもあるのではないでしょうか?とくに、価値観の相違を感じる義実家の場合、理解できないものをいただくなんてケースも……。
今回の記事では、義実家から「ぎょっとするもの」を渡されて、対応に困ってしまった女性のエピソードを紹介します。
◆誠実な大手企業のサラリーマンと結婚
岐阜県在住の恵子さん(仮名・50歳/パート勤務)は、夫(55歳/会社員)、息子(10歳)の3人暮らし。夫は口数こそ少ないものの、真面目そうに見えたことから「この人なら、裏切らないだろう」と、結婚を決意したそうです。
夫には多少の不満こそあれど、大手企業で働くサラリーマンで給料も悪くないので、多少嫌なことがあっても「仕方ないか」と受け止めていたそうですが、目の上のたんこぶ的な存在は、近くに住む義母の存在でした。
恵子さんの夫の義実家は、義父が職をコロコロ変えるなどの理由から、家が貧しかったそうです。今は年金暮らしをしていますが、足りないお金は夫や他の兄弟が少しずつ助け合って支えているのだとか。
正直、家計から義母のためにお金を工面するのは、嫌で仕方なかったと、恵子さんは語ります。周りの友人は、義実家からお米や野菜を送って貰っているというのに、自分たちがなぜ義実家の面倒を見なければならないのかと、モヤモヤした気持ちを抱えていました。
◆義母からは、ありがた迷惑なものばかりを貰う始末
義父母は市営住宅で暮らしており、部屋にはモノが溢れていました。部屋に散乱しているものは、昔からあるような衣類から、開封していないような食べ物まで。なかには、開けるのが怖いような缶詰などもあったそうです。
しかし、その家に住む義母は、どこか自分の状況が理解できていない様子でした。義母は自分が貧しくて、子どもたちに支えてもらっているということを理解しておらず、まだまだ「自分たちが、子どもや孫の面倒を見なきゃ」と感じているようにも見えたと、恵子さんは語ります。
恵子さんがそう感じた理由は、家に様子を伺いに行くと、義母が家にあるものを渡そうとする癖があったからです。しかし、義母が渡すものは賞味期限が数年前に切れたお菓子、かび臭い野菜などなど。口に入れたら確実にお腹を壊しそうなものばかりでした。
「これ、着なくなったから恵子さんに」と渡された洋服も、すっかり黄ばんでおり、とてもじゃないけど袖を通すことを躊躇ったそうです。
事件は、義母の様子が心配だからと夫と一緒に義実家へ向かった日に起こりました。その日、家にいたのは義母1人でした。
「よく来てくれたね」と、いつものように、義母は穏やかな表情で対応してくれたそうです。恵子さんが「ゆっくりしていってね」と案内された座布団は、染みだらけ。座るのを躊躇したどころか、ぷーんと異臭がして、思わず鼻をつまんだと、恵子さんは語ります。
しばらくすると、義母は錆びた瓶に入った砂糖や、箱にカビがびっしり覆われた食品を出してきて、「これあげるわ。大変でしょう」と一言。流石に恵子さんは、すっとんきょうな声を上げたそうです。
◆食べられない食品を平気で渡す義母にモヤモヤ…
貰ったところで処分にも困るし、いざ受け取ったら最後。次も、また不要な食品を渡される気がしたので、流石に「お母さん、大丈夫です」と断ったそうです。こうして断ることも、一度や二度ではありません。それでも、その都度義母は、「遠慮しなくてもいいのに」と、寂しそうな顔で呟くのだとか。結局渋々受け取って、家に帰ってからすぐに廃棄しているそうです。
その後、義母は認知症になってしまい、義姉が施設に入れたそうです。薄々気づいていましたが、おそらくその頃から義母はボケていたのかもしれません。
恵子さんは義母から古い食品をもらう度に、どう断ればいいのかと悩み続けたそうです。プレゼントを贈ってくれる気持ちは嬉しいですが、不要なものや不衛生なものを受け取っても処分に困るものですよね。
<文/みくまゆたん>
【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan
車、家を購入するタイミングなどで義実家から資金援助を受ける、または野菜、お米などをもらうというケースもあるでしょう。
ただ、義実家からいただくものの中で「流石に、これはちょっと」というものもあるのではないでしょうか?とくに、価値観の相違を感じる義実家の場合、理解できないものをいただくなんてケースも……。
今回の記事では、義実家から「ぎょっとするもの」を渡されて、対応に困ってしまった女性のエピソードを紹介します。
◆誠実な大手企業のサラリーマンと結婚
岐阜県在住の恵子さん(仮名・50歳/パート勤務)は、夫(55歳/会社員)、息子(10歳)の3人暮らし。夫は口数こそ少ないものの、真面目そうに見えたことから「この人なら、裏切らないだろう」と、結婚を決意したそうです。
夫には多少の不満こそあれど、大手企業で働くサラリーマンで給料も悪くないので、多少嫌なことがあっても「仕方ないか」と受け止めていたそうですが、目の上のたんこぶ的な存在は、近くに住む義母の存在でした。
恵子さんの夫の義実家は、義父が職をコロコロ変えるなどの理由から、家が貧しかったそうです。今は年金暮らしをしていますが、足りないお金は夫や他の兄弟が少しずつ助け合って支えているのだとか。
正直、家計から義母のためにお金を工面するのは、嫌で仕方なかったと、恵子さんは語ります。周りの友人は、義実家からお米や野菜を送って貰っているというのに、自分たちがなぜ義実家の面倒を見なければならないのかと、モヤモヤした気持ちを抱えていました。
◆義母からは、ありがた迷惑なものばかりを貰う始末
義父母は市営住宅で暮らしており、部屋にはモノが溢れていました。部屋に散乱しているものは、昔からあるような衣類から、開封していないような食べ物まで。なかには、開けるのが怖いような缶詰などもあったそうです。
しかし、その家に住む義母は、どこか自分の状況が理解できていない様子でした。義母は自分が貧しくて、子どもたちに支えてもらっているということを理解しておらず、まだまだ「自分たちが、子どもや孫の面倒を見なきゃ」と感じているようにも見えたと、恵子さんは語ります。
恵子さんがそう感じた理由は、家に様子を伺いに行くと、義母が家にあるものを渡そうとする癖があったからです。しかし、義母が渡すものは賞味期限が数年前に切れたお菓子、かび臭い野菜などなど。口に入れたら確実にお腹を壊しそうなものばかりでした。
「これ、着なくなったから恵子さんに」と渡された洋服も、すっかり黄ばんでおり、とてもじゃないけど袖を通すことを躊躇ったそうです。
事件は、義母の様子が心配だからと夫と一緒に義実家へ向かった日に起こりました。その日、家にいたのは義母1人でした。
「よく来てくれたね」と、いつものように、義母は穏やかな表情で対応してくれたそうです。恵子さんが「ゆっくりしていってね」と案内された座布団は、染みだらけ。座るのを躊躇したどころか、ぷーんと異臭がして、思わず鼻をつまんだと、恵子さんは語ります。
しばらくすると、義母は錆びた瓶に入った砂糖や、箱にカビがびっしり覆われた食品を出してきて、「これあげるわ。大変でしょう」と一言。流石に恵子さんは、すっとんきょうな声を上げたそうです。
◆食べられない食品を平気で渡す義母にモヤモヤ…
貰ったところで処分にも困るし、いざ受け取ったら最後。次も、また不要な食品を渡される気がしたので、流石に「お母さん、大丈夫です」と断ったそうです。こうして断ることも、一度や二度ではありません。それでも、その都度義母は、「遠慮しなくてもいいのに」と、寂しそうな顔で呟くのだとか。結局渋々受け取って、家に帰ってからすぐに廃棄しているそうです。
その後、義母は認知症になってしまい、義姉が施設に入れたそうです。薄々気づいていましたが、おそらくその頃から義母はボケていたのかもしれません。
恵子さんは義母から古い食品をもらう度に、どう断ればいいのかと悩み続けたそうです。プレゼントを贈ってくれる気持ちは嬉しいですが、不要なものや不衛生なものを受け取っても処分に困るものですよね。
<文/みくまゆたん>
【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan