Infoseek 楽天

80年代の工藤静香!? “戦闘モード”で卒業式に現れた強烈ママにドン引き

女子SPA! 2024年9月5日 8時47分

おしゃれは自由。

だけどTPOをわきまえたほうが良いシーンは、世の中に多々あります。

今回はそんな世の中の常識は無視!自分自身を楽しむ自由すぎる人のエピソードを紹介します。

◆テーマカラー紫の強烈ママ

青木美香さん(仮名・47歳)の中学校には、ひときわ目立つママ、Yさんがいました。

その人は一言でいえば「80年代の工藤静香風」。

さらに今どきなかなか手に入らなさそうなボディコン風タイトスカートを履きこなし、彼女のテーマカラーは「紫」。常に紫色のファッションに身を包んでいます。

◆さまざまなあだ名を冠する強烈ママ

その風貌からママさんたちの間でついたあだ名は数知れず。「静香」「ジュリアナ」などあれこれとあだ名がつき、そのどのあだ名でも彼女だとわかってしまう強烈ぶり。

性格もなかなか強烈で、年度初め恒例のPTA役員決めでも「わたしはできません」の一点張り。

くじ引きで決めようと言っても断固拒否。彼女を説得するほうが時間がかかると、毎年彼女抜きで役員決めが行われるのだとか。

「見た目も性格も強烈なので、あまり関わらないようにしていましたが、ときどき、突然Yさんに話しかけられるんです。その内容はほぼ自慢。おうちがお金持ちなようで今度海外に行くだとか、お子さんがいい塾に行ってるだとか、『そうなんですね』としか言えない話を延々と。自分が話してスッキリしたら、じゃあねと帰ってしまうので、本当に謎な人です」

危害を加えられるわけではないけれど、とにかく強烈。そんな彼女とはその後子ども同士が同じクラスにならないまま卒業式を迎えました。

◆卒業式に現れたのは…

その卒業式はYさんの登場で話題沸騰。

「地元の中学の卒業式なので、みなそれなりのフォーマル姿で参列しますが、Yさんは期待を裏切らない『全身紫』。しかもしっかりと膝上のミニ、攻めのピンヒールという『戦闘モード』で登場したものだからママたちの話題をかっさらいました」

TPOを全く無視し、自分のスタイルを貫くその日の紫ぶりがまたあっぱれとのことで、卒業式だというのに新たに「紫式部」というあだ名がついてしまいました。ちょうどNHKの大河ドラマが紫式部なのでタイムリーだったようです。

その紫の姿でも粛々としていればよいものを、式の後、困ったことに周りのママに子どもの進学先を聞きまわり、その後自分の子どもの進学先を自慢して回ったそう。

◆強烈なのは衣装だけではなかった

「久しぶりに会うなり『ねぇ、どこの高校に行くの?うちは医学部に進ませたいからサイエンスコースがある〇〇高校に入れることにしたのよ』と聞いてないのにグイグイ来ます。紫の衣装と同じくらいインパクトの強い香水を匂わせて迫ってくるので、強烈な記憶に残ってしまって自分の子どもとの記憶があまり残っていません」

とはいえお騒がせママ、卒業と共にYさんとはお別れ出来てサッパリ。その後、風のうわさで、高校の入学式ももちろん全身紫でびしっと決めて行ったと聞きました。

「どこにでも強烈な人はいますが、本当に自分がこんなにすごい人をリアルに見ることはないと思いました。なんというか、いい経験をさせてもらいました」

そう語る青木さん。

変なママさんは一定数いるとはいえ、ここまでのレアキャラに出会うことは逆にラッキーだったかもしれませんね。

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako

この記事の関連ニュース