女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年8月25日 記事は取材時の状況)
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夏といえば海。今年の猛暑は特に人が多かったと思いますが、子どもから大人まで楽しい思い出をたくさん作れる、最高のレジャースポットですよね。
しかしながら、そこでちょっぴり「トホホ」な体験をしてしまった人たちも多数。今回は夏の海で遭遇したしょんぼり体験をインタビューしてきました。
◆白い水着を着て大ピンチ!
Y子さん(30歳)は、10年前の海でのデートで起こった事件を未だに忘れられないと言います。当時付き合っていた彼氏との初めての旅行。お互いに学生だったのでオシャレなホテルとはいかず、ちょっぴり安めの民宿泊だったそうですが、それでも幸せいっぱいだったと言います。
「旅費は彼氏が頑張って全額払ってくれたんですよ。その代わりと言ってはアレですが、私はそこそこの値段がした新しい水着を購入して彼にアピール(笑)。彼が白が好きだと言ってたので、白いビキニにしました」
しかし、その色のチョイスが悲劇の始まりでした。朝から海でキャッキャとはしゃいでいたY子さんと彼氏。ふと、自分の股から太ももにも血が滴っていることに気づきました。なんと、Y子さんは生理が始まってしまったのです。
「これはもう私的には大パニックですよ。彼氏にバレたくなくて、こっそり『疲れたからもう戻る』なんて言って急いでその場を離れて。あんまり人気の無さそうな岩場の方まで遠回りして海から上がって、急いでシャワールームへと走りました」
案の定、白いビキニは赤く染まっており、とりあえず水着を洗って荷物を置いてある砂浜にダッシュ。腰にタオルを巻いて海の側だった民宿へと戻りました。
◆「血まみれの女を見た」と怖がる子供たち
「彼には後で事情を話して『残念だけど明日は泳げないねー』くらいで終わったんですけど、問題はその後。夕食は大きな広間で、宿泊客がみんな集まって食べるスタイルだったんですが、近くの席に親子連れがやってきました」
その親子連れは若めのご夫婦と、小学生くらいの男の子とさらに年下の妹らしき女の子。男の子はその時こんな話をしていました。
「今日、昼に岩場で血まみれの女を見た。あれはきっと、幽霊だから今夜部屋に来るかもしれない……」
その血まみれの女とは自分のことだと、Y子さんは直感で思いました。男の子は妹が怖がる様が面白いらしく、何度も何度も『血まみれの女がさらいにくるぞ~』と言って妹を泣かし、お父さんに激怒されていたそうです。
「気まずかったのと同時に、私が怪談の一つになっていたことが妙に面白くて、彼氏と笑いを押し殺しながら食事をしました。今や懐かしい思い出です」
◆大の虫嫌い女性、フナムシの大群に囲まれる
さて、夏の海の話をもう一つ。T美さん(28歳)は、普段から虫が大の苦手で山登りやキャンプなどもってのほか。しかし海ならばそんなに虫は居なかろうということで、数年前にアウトドア好きの友人たちと海水浴に出かけたそうです。
「みんな普段から自然に親しんでる子たちで『虫が出たらやっつけてあげるよ!』なんて頼もしいことを言ってくれてました。でも、結局それが仇になりました」
真夏の砂浜は人で溢れかえっていたため、あまり人気のない岩場の方にシートをどうにか広げて陣取ったT美さん一行。海でひとしきり遊んだ後、お腹もすいたことだしとお弁当タイムに。しかし海から岩場に上がってT美さんは絶句しました。
「シートの上にはフナムシが大量に上がり込んでいました。よく見たら、岩の裏やあちこちにフナムシの群れが……。私たちはフナムシに包囲されていたんです! お弁当を食べてる間も気が付けば足を登ってきたり、背中にいたりして、その度に絶叫してました」
◆フナムシは「別に虫じゃない」から助けてくれない友人
恐れおののくT美さんに、友人たちはキョトン顔。「噛まれるわけじゃないし、飛ばないし、別に害はないから良くない?」と意に介していなかったのです。
「やっつけてくれるって言ったのに、裏切り者!って思いましたね(笑)。みんなはフナムシを“海の生き物”にカウントして『別に虫じゃない』なんて言ってきたんですよ……あれは虫なのに!」
結局、T美さんは帰りの時間ギリギリまで海に浸かっていたそうです。あれから、海には全く足を運んでいないとか。
今年の夏も、まだまだアツい! 皆さんもぜひ海に出かけて、たくさんの思い出を作ってきてくださいね。水着とフナムシにはくれぐれもご注意を。
<文/もちづき千代子・イラスト/カツオ>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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夏といえば海。今年の猛暑は特に人が多かったと思いますが、子どもから大人まで楽しい思い出をたくさん作れる、最高のレジャースポットですよね。
しかしながら、そこでちょっぴり「トホホ」な体験をしてしまった人たちも多数。今回は夏の海で遭遇したしょんぼり体験をインタビューしてきました。
◆白い水着を着て大ピンチ!
Y子さん(30歳)は、10年前の海でのデートで起こった事件を未だに忘れられないと言います。当時付き合っていた彼氏との初めての旅行。お互いに学生だったのでオシャレなホテルとはいかず、ちょっぴり安めの民宿泊だったそうですが、それでも幸せいっぱいだったと言います。
「旅費は彼氏が頑張って全額払ってくれたんですよ。その代わりと言ってはアレですが、私はそこそこの値段がした新しい水着を購入して彼にアピール(笑)。彼が白が好きだと言ってたので、白いビキニにしました」
しかし、その色のチョイスが悲劇の始まりでした。朝から海でキャッキャとはしゃいでいたY子さんと彼氏。ふと、自分の股から太ももにも血が滴っていることに気づきました。なんと、Y子さんは生理が始まってしまったのです。
「これはもう私的には大パニックですよ。彼氏にバレたくなくて、こっそり『疲れたからもう戻る』なんて言って急いでその場を離れて。あんまり人気の無さそうな岩場の方まで遠回りして海から上がって、急いでシャワールームへと走りました」
案の定、白いビキニは赤く染まっており、とりあえず水着を洗って荷物を置いてある砂浜にダッシュ。腰にタオルを巻いて海の側だった民宿へと戻りました。
◆「血まみれの女を見た」と怖がる子供たち
「彼には後で事情を話して『残念だけど明日は泳げないねー』くらいで終わったんですけど、問題はその後。夕食は大きな広間で、宿泊客がみんな集まって食べるスタイルだったんですが、近くの席に親子連れがやってきました」
その親子連れは若めのご夫婦と、小学生くらいの男の子とさらに年下の妹らしき女の子。男の子はその時こんな話をしていました。
「今日、昼に岩場で血まみれの女を見た。あれはきっと、幽霊だから今夜部屋に来るかもしれない……」
その血まみれの女とは自分のことだと、Y子さんは直感で思いました。男の子は妹が怖がる様が面白いらしく、何度も何度も『血まみれの女がさらいにくるぞ~』と言って妹を泣かし、お父さんに激怒されていたそうです。
「気まずかったのと同時に、私が怪談の一つになっていたことが妙に面白くて、彼氏と笑いを押し殺しながら食事をしました。今や懐かしい思い出です」
◆大の虫嫌い女性、フナムシの大群に囲まれる
さて、夏の海の話をもう一つ。T美さん(28歳)は、普段から虫が大の苦手で山登りやキャンプなどもってのほか。しかし海ならばそんなに虫は居なかろうということで、数年前にアウトドア好きの友人たちと海水浴に出かけたそうです。
「みんな普段から自然に親しんでる子たちで『虫が出たらやっつけてあげるよ!』なんて頼もしいことを言ってくれてました。でも、結局それが仇になりました」
真夏の砂浜は人で溢れかえっていたため、あまり人気のない岩場の方にシートをどうにか広げて陣取ったT美さん一行。海でひとしきり遊んだ後、お腹もすいたことだしとお弁当タイムに。しかし海から岩場に上がってT美さんは絶句しました。
「シートの上にはフナムシが大量に上がり込んでいました。よく見たら、岩の裏やあちこちにフナムシの群れが……。私たちはフナムシに包囲されていたんです! お弁当を食べてる間も気が付けば足を登ってきたり、背中にいたりして、その度に絶叫してました」
◆フナムシは「別に虫じゃない」から助けてくれない友人
恐れおののくT美さんに、友人たちはキョトン顔。「噛まれるわけじゃないし、飛ばないし、別に害はないから良くない?」と意に介していなかったのです。
「やっつけてくれるって言ったのに、裏切り者!って思いましたね(笑)。みんなはフナムシを“海の生き物”にカウントして『別に虫じゃない』なんて言ってきたんですよ……あれは虫なのに!」
結局、T美さんは帰りの時間ギリギリまで海に浸かっていたそうです。あれから、海には全く足を運んでいないとか。
今年の夏も、まだまだアツい! 皆さんもぜひ海に出かけて、たくさんの思い出を作ってきてくださいね。水着とフナムシにはくれぐれもご注意を。
<文/もちづき千代子・イラスト/カツオ>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama