ひとり暮らし、それは究極の自由空間。くつろぐのも、だらけるのも、自分で選択できるのです。
『おうち時間が楽しくなる ひとり暮らしアイデアブック』(KADOKAWA) は、ひとりだからこそできる、おうちの楽しみ方を提案。サボりがちな掃除や、手抜きしがちな食事を、ラクに改善するアイデアはもちろん、適切なリラックス方法もおしえてくれます。
◆おひとり様をもっと豊かに
ひとり暮らしだから、すべてをひとりでやらなくてはなりません。当然の事実ですが、きれいに保てる工夫を知れば、自分をご機嫌でいさせることができます。
誰にも気兼ねせず、お気に入りのインテリアでまとめて、いつでもおいしい食事をいただけるのです。あなたを最高におもてなしするのは、あなただけという比類なき贅沢を味わってみませんか。
◆生活シーンに合わせて収納しよう
素敵空間のベースは、スッキリ片付いた部屋から。ササッと片付けるコツを身につけようじゃありませんか。
でも、ひとりだからこそ散らかったままにしてしまいませんか。面倒くさいという気持ちが、先に立ってしまうのです。
そこで本書が目指したのが、「しまうのが楽しくなる収納」。なぜ片付けが面倒くさくなるのかといえば、しまい場所が遠い、あるいは不明だからです。ひとりだからいいか、という油断が、積もり積もって汚れとストレスになってしまうのでしょう。
手っ取り早くはじめられるのが、洋服の整理。
最初に「着ている服」「着ていない福」「判断がつかない服(保留)」の3つの箱に仕分けます。次に「使うシーンごとに一番便利な場所に収納」していくやりかたです。
パジャマと下着を洗面所の棚に収納すれば、すぐに着替えられて散らかる余地はなくなりますよね。
◆トイレのスリッパの意外な役割
ひとり暮らしのトイレ、スリッパはあり派?なし派?
ひとりだから必要ないという意見も多いかもしれません。しかし無視できないのが菌の事情です。
スリッパを使う場合は「トイレ床の菌を100%とした場合=トイレ前の床は約5%」。スリッパを使わない場合は「トイレ床の菌を100%とした場合=トイレ前の床は45%~56%」(※ライオン調べ。参考『Lidea』掲載「トイレスリッパは必要?実験でわかった意外な効果」)という衝撃の事実が発覚。
スリッパなしだと、トイレの菌が部屋中に蔓延(まんえん)してしまうのです。衛生面を考慮して、スリッパは置くようにしたいです。ちなみにトイレ掃除の手順は、「1隅から始める 2上から下へ 3奥から手前へ」が効率的。
本書いわく「ニオイの原因は飛び散った尿のアンモニア臭」。女性の場合「便座裏の上部に尿がはねやすい」といいます。スリッパ常備と拭き掃除で、楽に清潔を保ちましょう。
◆おうちでできる、優雅なおひとり様時間
快適空間が整ったところで、いよいよおひとり様の姫タイム開始です。「バスボムを手作りしてみる」「平安貴族の『香道』を楽しむ」等々、本書には意外な過ごし方がたくさん載っています。おひとり様のおうち時間は、あらゆる可能性の宝庫なのです。
今回は本書からふたつをピックアップ。おうち時間に必須なのが、あたたかいドリンクですよね。いつものコーヒーと紅茶が、手軽に、しかも格段においしくなるとしたら、やってみたいと思いませんか。
◆コーヒーの自家焙煎にチャレンジ
コーヒーを本格的に淹(い)れるのって、憧れるけれど手間と時間がかかる、けっこう面倒くさい。はい、私もそう思っていました。
しかし、手間と時間と面倒くさいをクリアした先には、洗練されたおいしさが待っているのです。本当に、淹れ方ひとつでガラッと味が変わるのですから、これはひとつ試していただきたいです。
私事ですが、おうちで淹れるコーヒーが格段においしくなったおかげで、カフェに行く回数が激減し、結果、節約にもつながりました。本書で「『フライパン』でコーヒーの自家焙煎ができる」を読み、これは最高の自分アップグレード時間!と納得したのです。コーヒー好きのあなたも、オリジナルの一杯を作ってみませんか。
◆淹れ方次第で紅茶の味が変わる
コーヒーよりも身近なのが紅茶です。こちらはお好きな茶葉を選んで、基本をおさえ、ていねいに淹れていけばOK。とはいえ、こちらもやはり奥は深く、雑にやるのはご法度。ご自身をおもてなしする気持ちをお忘れなく、最高の一杯を淹れましょう。
◆部屋での過ごし方が自分を変える
おひとり様のお楽しみを極めたら、友人を呼んでホームパーティーをひらきませんか。自分が大好きになれば、周囲の人々ももっと大好きになりますし、部屋がハッピーな空気で包まれたら、「外での自分も変わる」と本書。
部屋を整えることは、自分を満たすことにつながるのでしょう。お部屋発、最高の自分へ。あなたも、おうち時間を充実させてみませんか。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
『おうち時間が楽しくなる ひとり暮らしアイデアブック』(KADOKAWA) は、ひとりだからこそできる、おうちの楽しみ方を提案。サボりがちな掃除や、手抜きしがちな食事を、ラクに改善するアイデアはもちろん、適切なリラックス方法もおしえてくれます。
◆おひとり様をもっと豊かに
ひとり暮らしだから、すべてをひとりでやらなくてはなりません。当然の事実ですが、きれいに保てる工夫を知れば、自分をご機嫌でいさせることができます。
誰にも気兼ねせず、お気に入りのインテリアでまとめて、いつでもおいしい食事をいただけるのです。あなたを最高におもてなしするのは、あなただけという比類なき贅沢を味わってみませんか。
◆生活シーンに合わせて収納しよう
素敵空間のベースは、スッキリ片付いた部屋から。ササッと片付けるコツを身につけようじゃありませんか。
でも、ひとりだからこそ散らかったままにしてしまいませんか。面倒くさいという気持ちが、先に立ってしまうのです。
そこで本書が目指したのが、「しまうのが楽しくなる収納」。なぜ片付けが面倒くさくなるのかといえば、しまい場所が遠い、あるいは不明だからです。ひとりだからいいか、という油断が、積もり積もって汚れとストレスになってしまうのでしょう。
手っ取り早くはじめられるのが、洋服の整理。
最初に「着ている服」「着ていない福」「判断がつかない服(保留)」の3つの箱に仕分けます。次に「使うシーンごとに一番便利な場所に収納」していくやりかたです。
パジャマと下着を洗面所の棚に収納すれば、すぐに着替えられて散らかる余地はなくなりますよね。
◆トイレのスリッパの意外な役割
ひとり暮らしのトイレ、スリッパはあり派?なし派?
ひとりだから必要ないという意見も多いかもしれません。しかし無視できないのが菌の事情です。
スリッパを使う場合は「トイレ床の菌を100%とした場合=トイレ前の床は約5%」。スリッパを使わない場合は「トイレ床の菌を100%とした場合=トイレ前の床は45%~56%」(※ライオン調べ。参考『Lidea』掲載「トイレスリッパは必要?実験でわかった意外な効果」)という衝撃の事実が発覚。
スリッパなしだと、トイレの菌が部屋中に蔓延(まんえん)してしまうのです。衛生面を考慮して、スリッパは置くようにしたいです。ちなみにトイレ掃除の手順は、「1隅から始める 2上から下へ 3奥から手前へ」が効率的。
本書いわく「ニオイの原因は飛び散った尿のアンモニア臭」。女性の場合「便座裏の上部に尿がはねやすい」といいます。スリッパ常備と拭き掃除で、楽に清潔を保ちましょう。
◆おうちでできる、優雅なおひとり様時間
快適空間が整ったところで、いよいよおひとり様の姫タイム開始です。「バスボムを手作りしてみる」「平安貴族の『香道』を楽しむ」等々、本書には意外な過ごし方がたくさん載っています。おひとり様のおうち時間は、あらゆる可能性の宝庫なのです。
今回は本書からふたつをピックアップ。おうち時間に必須なのが、あたたかいドリンクですよね。いつものコーヒーと紅茶が、手軽に、しかも格段においしくなるとしたら、やってみたいと思いませんか。
◆コーヒーの自家焙煎にチャレンジ
コーヒーを本格的に淹(い)れるのって、憧れるけれど手間と時間がかかる、けっこう面倒くさい。はい、私もそう思っていました。
しかし、手間と時間と面倒くさいをクリアした先には、洗練されたおいしさが待っているのです。本当に、淹れ方ひとつでガラッと味が変わるのですから、これはひとつ試していただきたいです。
私事ですが、おうちで淹れるコーヒーが格段においしくなったおかげで、カフェに行く回数が激減し、結果、節約にもつながりました。本書で「『フライパン』でコーヒーの自家焙煎ができる」を読み、これは最高の自分アップグレード時間!と納得したのです。コーヒー好きのあなたも、オリジナルの一杯を作ってみませんか。
◆淹れ方次第で紅茶の味が変わる
コーヒーよりも身近なのが紅茶です。こちらはお好きな茶葉を選んで、基本をおさえ、ていねいに淹れていけばOK。とはいえ、こちらもやはり奥は深く、雑にやるのはご法度。ご自身をおもてなしする気持ちをお忘れなく、最高の一杯を淹れましょう。
◆部屋での過ごし方が自分を変える
おひとり様のお楽しみを極めたら、友人を呼んでホームパーティーをひらきませんか。自分が大好きになれば、周囲の人々ももっと大好きになりますし、部屋がハッピーな空気で包まれたら、「外での自分も変わる」と本書。
部屋を整えることは、自分を満たすことにつながるのでしょう。お部屋発、最高の自分へ。あなたも、おうち時間を充実させてみませんか。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx