「かわいい」は、進化する。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
300円を切り口として日常生活における「ちょっと幸せ」を提案する雑貨専門店と言えば、「3COINS(スリーコインズ/通称スリコ)」。
スリコを運営するパルグループホールディングスの2024年2月期の連結決算は過去最高益を記録。絶好調の大きな要因として、スリコが大幅な成長を遂げていることがわかります。なぜそれほどにまでスリコが女性の心をつかみ続けるのでしょうか?
そこで今回は、食関連のグッズをじっくりチェックし、スリコの魅力を考えてみることに。ヒット商品を連発し続ける理由は、“かわいいの進化”にありました。
◆見た目のかわいさだけではない、スリコの魅力とは?
今のスリコが放っている圧倒的な魅力は、デザインや色などにおける単発的で直感的なかわいさに依存をしていない点にあります。
10年以上前に「かわいいは正義」というキャッチフレーズが流行したことを覚えていますか?
スリコはこの概念を軽視しているどころか、むしろ大切にしている。“今の時代らしいかわいい人”を具体的に設定し、その理想像が持つニーズを満たしてくれるような商品を開発している。だからこそ多くの人々からSNS上でも「かわいい!」と共感・称賛されるのです。
一例で考えてみましょう。かわいい人とは、旅が好きで、自分のライフスタイルの中に旅や海外の要素を上手に取り入れることができることだと想定。
現在一部店舗で展開されている「世界を旅する雑貨シリーズ」のインドやタイの食器類は、そんな彼女たちの好奇心をリーズナブルに満たしてくれています。
◆キッチンツールは“日常をオシャレに楽しむ”を実現
スリコでは白を基調にしたキッチンツールも充実しています。自分の日常を無理なくおしゃれに楽しむことができるよう、フライパン類、サラダスピナー、レンジで目玉焼きを作ることができる専用クッカーなど、多様な商品がラインナップ。
中には100均よりも安く感じるアイテムもあり、私は「抗菌用途別まな板4枚セット」(330円)をリピート購入しています。
◆調味料やレトルト食品は、珍しい味だけど親近感がわく
一部店舗で販売されている食品「ごはんもんシリーズ」のバランスも秀逸です。韓国テイストをほどよく取り入れた「ヤンニョム風ビーフカレー」(324円)やおしゃれなおつまみ「スモーク牡蠣のアヒージョ仕立て」(432円)など、スーパーとは別世界を楽しめるアイテムが充実しています。
これらは材料をそろえて作るようなエスニック食材と違って、いつでも無理なく取り入れられるレベルのものばかり。どんな食卓でもすぐに取り入れられるバランス感こそが、仕事やプライベートに忙しい女性の心をつかむのでしょう。
◆登場するとすぐに完売!電動の真空ポンプが1100円で買える
長年スリコの商品を見ている中で、一過性のヒットではない確かな名品を考えてみたところ、真っ先に思い浮かんだが、「食品用真空マシーン」(1100円)。
これを使い始めると、料理で使う食材の選択肢が大きく広がります。例えば、長持ちしないという理由で購入しにくかったハーブ類や大葉、レンコンや長芋などの保存期間を延ばしてくれます。
しかも、コンパクトで携帯と同様のType-Cケーブルで充電が可能に。サイズはコンパクトで、ラップなどを収納する引き出しに入れておけばOK。同類の機能を持つ本格的な機器は1万円ほどしますし、電動の真空ポンプはこの価格帯で見つけることは難しく、スリコではこの商品が入荷するとすぐに完売してしまうほどの人気を誇っているのです。
日常を無理なく楽しめる人は、誰から見ても素敵であることは間違いありません。
スリコ人気を支える大きな理由は、現代のかわいさをその時々で正確にとらえて商品化できるブランドであることは間違いなさそうです。今後の動向もしっかりチェックしていきたいと思います。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
300円を切り口として日常生活における「ちょっと幸せ」を提案する雑貨専門店と言えば、「3COINS(スリーコインズ/通称スリコ)」。
スリコを運営するパルグループホールディングスの2024年2月期の連結決算は過去最高益を記録。絶好調の大きな要因として、スリコが大幅な成長を遂げていることがわかります。なぜそれほどにまでスリコが女性の心をつかみ続けるのでしょうか?
そこで今回は、食関連のグッズをじっくりチェックし、スリコの魅力を考えてみることに。ヒット商品を連発し続ける理由は、“かわいいの進化”にありました。
◆見た目のかわいさだけではない、スリコの魅力とは?
今のスリコが放っている圧倒的な魅力は、デザインや色などにおける単発的で直感的なかわいさに依存をしていない点にあります。
10年以上前に「かわいいは正義」というキャッチフレーズが流行したことを覚えていますか?
スリコはこの概念を軽視しているどころか、むしろ大切にしている。“今の時代らしいかわいい人”を具体的に設定し、その理想像が持つニーズを満たしてくれるような商品を開発している。だからこそ多くの人々からSNS上でも「かわいい!」と共感・称賛されるのです。
一例で考えてみましょう。かわいい人とは、旅が好きで、自分のライフスタイルの中に旅や海外の要素を上手に取り入れることができることだと想定。
現在一部店舗で展開されている「世界を旅する雑貨シリーズ」のインドやタイの食器類は、そんな彼女たちの好奇心をリーズナブルに満たしてくれています。
◆キッチンツールは“日常をオシャレに楽しむ”を実現
スリコでは白を基調にしたキッチンツールも充実しています。自分の日常を無理なくおしゃれに楽しむことができるよう、フライパン類、サラダスピナー、レンジで目玉焼きを作ることができる専用クッカーなど、多様な商品がラインナップ。
中には100均よりも安く感じるアイテムもあり、私は「抗菌用途別まな板4枚セット」(330円)をリピート購入しています。
◆調味料やレトルト食品は、珍しい味だけど親近感がわく
一部店舗で販売されている食品「ごはんもんシリーズ」のバランスも秀逸です。韓国テイストをほどよく取り入れた「ヤンニョム風ビーフカレー」(324円)やおしゃれなおつまみ「スモーク牡蠣のアヒージョ仕立て」(432円)など、スーパーとは別世界を楽しめるアイテムが充実しています。
これらは材料をそろえて作るようなエスニック食材と違って、いつでも無理なく取り入れられるレベルのものばかり。どんな食卓でもすぐに取り入れられるバランス感こそが、仕事やプライベートに忙しい女性の心をつかむのでしょう。
◆登場するとすぐに完売!電動の真空ポンプが1100円で買える
長年スリコの商品を見ている中で、一過性のヒットではない確かな名品を考えてみたところ、真っ先に思い浮かんだが、「食品用真空マシーン」(1100円)。
これを使い始めると、料理で使う食材の選択肢が大きく広がります。例えば、長持ちしないという理由で購入しにくかったハーブ類や大葉、レンコンや長芋などの保存期間を延ばしてくれます。
しかも、コンパクトで携帯と同様のType-Cケーブルで充電が可能に。サイズはコンパクトで、ラップなどを収納する引き出しに入れておけばOK。同類の機能を持つ本格的な機器は1万円ほどしますし、電動の真空ポンプはこの価格帯で見つけることは難しく、スリコではこの商品が入荷するとすぐに完売してしまうほどの人気を誇っているのです。
日常を無理なく楽しめる人は、誰から見ても素敵であることは間違いありません。
スリコ人気を支える大きな理由は、現代のかわいさをその時々で正確にとらえて商品化できるブランドであることは間違いなさそうです。今後の動向もしっかりチェックしていきたいと思います。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12