女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2018年9月30日 記事は取材時の状況)
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夫婦の隠し事って、思わぬことからバレてしまうことが多いのではないでしょうか。
隠し事の極みである不倫も、意外なところから発覚するようで…。夫の白髪が消えたことで不倫に気付く結果になった、という女性の話をきいてみました。
◆夫の白髪を抜くお駄賃でランチに
矢部真奈美さん(仮名・34歳・主婦)の夫、Yさん(42歳・カフェオーナー)は昨年、自身が経営するカフェが夕方のニュース番組で紹介されてから急に忙しくなり、そのせいか白髪が一気に増えてしまいました。
Yさんは、白髪染めの匂いが苦手でどうしても気持ち悪くなってしまうため…真奈美さんに1本100円で抜いてとお願いしたのがきっかけで定期的に抜いてあげるのが習慣になっていたそうです。
「実は、その白髪抜き代で近所のフレンチレストランのランチ(2500円)をゆっくり優雅に食べるのが楽しみで…内心、Yの白髪が増えてシメシメと思っていました(笑)」
Yさんの白髪は後ろ頭の上の方にまとまって生えていて、そこは自分では目には見えない部分なので、真奈美さんがいつも「またいっぱい出てきたよ。抜こうか?」と声をかけていました。そんなある日…。
◆夫が朝帰り。仕事のトラブルだと言うが…
「だんだんYの白髪が目立ってきていたので“ふふ、また美味しいランチが食べられるな…今夜、お風呂上がりにでも抜こう”とほくそ笑んでいたんですよ」
ですがそんな日に限ってYさんの帰りが遅く、LINEで連絡すると“トラブル発生。帰るの遅くなります”とだけ返事があり、朝方に帰ってきたYさん。
「いや~参ったよ…店の冷蔵庫が急に壊れちゃって。業者に連絡したら23時からなら修理出来るって言われて、今までずっとつきっきりで見ててさ…疲れた~」
と家に着くなり、一気に説明するとYさんはバスルームにシャワーを浴びに行ってしまいました。
◆今朝あったはずの白髪がない!
「寝ないで待っていたんですが、なんとなく目が冴えてしまったので…お風呂上がりのYの白髪を抜こうと頭をまさぐってみると…
無いんです! 狙(ねら)いを定めていた白髪の束が無い…おかしいな、もしかして染めたのかな? と思いYに『ねぇ、美容院行った?』と聞いてみると『行ってないけど』と言うし…」
ここは「ねぇ、ここに今朝までゴッソリ生えてた白髪が無くなってるんだけど何で?」とストレートに聞いてみる事にした真奈美さん。
「Yがあわてて『えっ! 嘘!?』と飛び起きて、合わせ鏡で後頭部を見ながら『あれ?なんでだろうね…アハハハ!』と明らかに変なテンションで挙動不審なので…これは怪しいと感じました」
真奈美さんが「女でしょ?」と様子を見るために一発かましてみると…固まってしまうYさん。
「あ、これは、冷蔵庫が壊れたなんて嘘で女と居たに違いないと思い…とりあえず裏を取らなければと、いったん話を終わらせたんですよ」
◆経営するカフェのバイトに電話でアリバイチェック
Yさんが家を出た後で、昨日シフトに入っていたバイトの子に電話をかけてみる事に。
「まずフリーターのWくんに『昨日、冷蔵庫の調子悪かったの?』と聞いてみると『いえ、特に変わり無かったですよ』と言われ、やっぱり嘘だったんだなと確信しました」
一応、他の子にも聞いてみようと次に女子大生のE子さんに電話をしてみると…。
「すると『そうなんですよ、壊れちゃって大変でした~』と予想外の返事をされてビックリしました。
これはおかしいと思って『修理にかなり時間がかかったみたいで…』とカマをかけてみると『そうみたいですね、夜遅くからしか業者さんが来れないみたいで大変でしたね~』と完全にYの説明と合致したんですよ」
何事も無かったかのように電話を切ると、夫がちょうど忘れ物を取りに戻ってきました。
◆不倫女性いわく「白髪を抜いてしまいました」
「YにWくんとE子さんに電話をした事を伝え『冷蔵庫が壊れたなんて嘘だし…お前、E子さんと不倫してるだろ!』と追い込むと、しぶしぶ不倫関係を認めましたね」
すぐにまたE子さんに電話をかけ直し「白髪を抜いたのはお前か?」と真奈美さんが怒鳴ると…泣きながら「寝ているYさんの白髪を見て父親を思い出してしまい、いつもしていたみたいに、つい抜いてしまった」と話したそうです。
「そんな理由知った事かって感じですよ!とりあえずその場で2人に別れる事を約束させて、バイトもクビにしました。
あと、Yを反省のために坊主頭にさせましたね。これで、私の楽しみが1つ減ってしまいましたが…どうしようもなくムカついたので」
夫は携帯電話も変えられて番号もアドレスも新しくし、もちろんLINEは禁止。おまけに毎晩帰って来たら真奈美さんに携帯を預けなくてはなりません。
「これでも、まだ不倫していたら…次はどうしてやりましょう?」
それから、Yさんのカフェでは女子のバイト募集をしなくなったそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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夫婦の隠し事って、思わぬことからバレてしまうことが多いのではないでしょうか。
隠し事の極みである不倫も、意外なところから発覚するようで…。夫の白髪が消えたことで不倫に気付く結果になった、という女性の話をきいてみました。
◆夫の白髪を抜くお駄賃でランチに
矢部真奈美さん(仮名・34歳・主婦)の夫、Yさん(42歳・カフェオーナー)は昨年、自身が経営するカフェが夕方のニュース番組で紹介されてから急に忙しくなり、そのせいか白髪が一気に増えてしまいました。
Yさんは、白髪染めの匂いが苦手でどうしても気持ち悪くなってしまうため…真奈美さんに1本100円で抜いてとお願いしたのがきっかけで定期的に抜いてあげるのが習慣になっていたそうです。
「実は、その白髪抜き代で近所のフレンチレストランのランチ(2500円)をゆっくり優雅に食べるのが楽しみで…内心、Yの白髪が増えてシメシメと思っていました(笑)」
Yさんの白髪は後ろ頭の上の方にまとまって生えていて、そこは自分では目には見えない部分なので、真奈美さんがいつも「またいっぱい出てきたよ。抜こうか?」と声をかけていました。そんなある日…。
◆夫が朝帰り。仕事のトラブルだと言うが…
「だんだんYの白髪が目立ってきていたので“ふふ、また美味しいランチが食べられるな…今夜、お風呂上がりにでも抜こう”とほくそ笑んでいたんですよ」
ですがそんな日に限ってYさんの帰りが遅く、LINEで連絡すると“トラブル発生。帰るの遅くなります”とだけ返事があり、朝方に帰ってきたYさん。
「いや~参ったよ…店の冷蔵庫が急に壊れちゃって。業者に連絡したら23時からなら修理出来るって言われて、今までずっとつきっきりで見ててさ…疲れた~」
と家に着くなり、一気に説明するとYさんはバスルームにシャワーを浴びに行ってしまいました。
◆今朝あったはずの白髪がない!
「寝ないで待っていたんですが、なんとなく目が冴えてしまったので…お風呂上がりのYの白髪を抜こうと頭をまさぐってみると…
無いんです! 狙(ねら)いを定めていた白髪の束が無い…おかしいな、もしかして染めたのかな? と思いYに『ねぇ、美容院行った?』と聞いてみると『行ってないけど』と言うし…」
ここは「ねぇ、ここに今朝までゴッソリ生えてた白髪が無くなってるんだけど何で?」とストレートに聞いてみる事にした真奈美さん。
「Yがあわてて『えっ! 嘘!?』と飛び起きて、合わせ鏡で後頭部を見ながら『あれ?なんでだろうね…アハハハ!』と明らかに変なテンションで挙動不審なので…これは怪しいと感じました」
真奈美さんが「女でしょ?」と様子を見るために一発かましてみると…固まってしまうYさん。
「あ、これは、冷蔵庫が壊れたなんて嘘で女と居たに違いないと思い…とりあえず裏を取らなければと、いったん話を終わらせたんですよ」
◆経営するカフェのバイトに電話でアリバイチェック
Yさんが家を出た後で、昨日シフトに入っていたバイトの子に電話をかけてみる事に。
「まずフリーターのWくんに『昨日、冷蔵庫の調子悪かったの?』と聞いてみると『いえ、特に変わり無かったですよ』と言われ、やっぱり嘘だったんだなと確信しました」
一応、他の子にも聞いてみようと次に女子大生のE子さんに電話をしてみると…。
「すると『そうなんですよ、壊れちゃって大変でした~』と予想外の返事をされてビックリしました。
これはおかしいと思って『修理にかなり時間がかかったみたいで…』とカマをかけてみると『そうみたいですね、夜遅くからしか業者さんが来れないみたいで大変でしたね~』と完全にYの説明と合致したんですよ」
何事も無かったかのように電話を切ると、夫がちょうど忘れ物を取りに戻ってきました。
◆不倫女性いわく「白髪を抜いてしまいました」
「YにWくんとE子さんに電話をした事を伝え『冷蔵庫が壊れたなんて嘘だし…お前、E子さんと不倫してるだろ!』と追い込むと、しぶしぶ不倫関係を認めましたね」
すぐにまたE子さんに電話をかけ直し「白髪を抜いたのはお前か?」と真奈美さんが怒鳴ると…泣きながら「寝ているYさんの白髪を見て父親を思い出してしまい、いつもしていたみたいに、つい抜いてしまった」と話したそうです。
「そんな理由知った事かって感じですよ!とりあえずその場で2人に別れる事を約束させて、バイトもクビにしました。
あと、Yを反省のために坊主頭にさせましたね。これで、私の楽しみが1つ減ってしまいましたが…どうしようもなくムカついたので」
夫は携帯電話も変えられて番号もアドレスも新しくし、もちろんLINEは禁止。おまけに毎晩帰って来たら真奈美さんに携帯を預けなくてはなりません。
「これでも、まだ不倫していたら…次はどうしてやりましょう?」
それから、Yさんのカフェでは女子のバイト募集をしなくなったそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop