女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年5月18日 記事は取材時の状況)
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連休にプラスして休暇をとり、長期の新婚旅行に出かけたカップルも多いかと思います。今回は新婚旅行で夫の意外な面を知ることになった2人の女性の話をきいてみました。
◆結婚指輪をケチった彼が、知り合いの家族分までおみやげを購入
原嶋美奈子さん(仮名・27歳・主婦)は、昨年結婚したばかりの新婚です。
「友人の紹介で知り合った夫(33歳・会計士)と付き合って半年のスピード婚でしたね…おおらかで優しい人柄に惹かれました」
夫は、駅の階段でベビーカーの女性がいるとサッと下まで運んであげたり、スーパーでおばあさんが無人レジで困っているのを見つけると必ず声をかけるんだそう。
「新婚旅行はパリに行ったのですが、飛行機で隣の席の子供の寝相が悪くてしょっちゅう蹴られもニコニコしていて…あぁこの人と結婚して正解だったなと思いましたね」
ですが帰り間際に、各自おみやげを選んでいると…。
「夫が高級バターやチョコレートなど、異常なほど買い込んでいたんですよ…も~ビックリです! だって大きい手さげの紙袋4個分ぐらいの量ですよ?」
こんなに買ってどうするの?とたずねると「これは清掃のおばちゃんと娘さんに。これは管理人さんと奥さんに」と知り合いの家族の分までお土産を買う夫。
◆見栄っ張りで他人に優しく身内に厳しいタイプ?
「『管理人さんにチョコを買ったら奥さんと食べるだろうから1個でいいんじゃない?』と言っても全然聞いてくれなくて…今回の旅行でいちばんお金がかかったのは、もしかしたらおみやげ代かもしれません」
みんなにお土産をあげたいという彼の優しい気持ちはいいのですが…美奈子さんはある事が気になってしまいました。
「彼、結婚指輪を買う時にケチって私の欲しいのを買ってくれなかったんですよ。もしかしたら…実はただの見栄っ張りで周りの人には優しくするけど、釣った魚にエサはやらないタイプなのかなと思ってしまって…」
スピード婚の弊害か、まだ彼の本性がつかみきれていない美奈子さんにとって不安が残る旅行になってしまったそう。
◆学生時代は高所恐怖症だった彼が見せた意外な行動
篠田亜美さん(仮名・31歳・エステシシャン)は、大学生の頃にお付き合いしていた彼(31歳・会社員)とSNSを通じて再会しました。
「彼とは10年ぶり会ったのに、見た目も中身も全然変わっていなくて(笑)。お互いにフリーだったので、懐かしい話をしているうちに自然とまた付き合うようになりましたね」
そして2人はトントン拍子で結婚することになり、新婚旅行でハワイに行く事に。
「彼が昔から高所恐怖症で飛行機が苦手なのは知っていたのですが…私、子供の頃から新婚旅行はハワイって決めていたので、頼み込んでOKしてもらいました」
旅行当日、離陸を怖がる彼の手を握ってあげながらハワイへ旅立ったはいいのですが…。
「2人とも寝ていたら、急に飛行機がガクンガクンと激しく揺れだして目が覚めたんですよ! このまま落ちちゃったどうしよう? とパニックになりましたね」
すると、あわてふためく亜美さんを抱きしめて「乱気流のせいで揺れているけど、心配いらないってアナウンスが入ったから大丈夫だよ。揺れがおさまるまでこうしているから」と彼が言ってくれたそう。
「いざという時はこんなに頼りになるんだ、と驚きましたね。離陸する時は半泣きだったくせに…」
◆その後、高熱を出した彼
実は大学生の頃、デート中に展望台から花火が見たかった亜美さんが、強引に彼をエレベーターに押し込み60階に連れて行くとあまりの恐怖にキレられ、1週間口を聞いてもらえなかった過去があり…。
「久々に再会して何も変わっていないと思ったけど、彼は若い頃より数段成長していたんだなと感じましたね。高い所がなんでもない私が相当怖かったんですから、彼は失神しそうに怖かったはずですよ」
しばらくすると揺れはおさまり、やっと一息ついていると…。
「彼の気がゆるんだのか、急に38℃の熱を出してグッタリしてしまって…“私を安心させようと無理をしたせいかな?”と思うと申し訳ないやら愛しいやらでしたね」
亜美さんは献身的に看病し、彼に大変感謝され、さらに2人の絆は深まったのだとか。
一生の思い出になる新婚旅行。どうせなら、彼の良い部分を発見して今後の結婚生活に胸を躍らせたいものですね。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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連休にプラスして休暇をとり、長期の新婚旅行に出かけたカップルも多いかと思います。今回は新婚旅行で夫の意外な面を知ることになった2人の女性の話をきいてみました。
◆結婚指輪をケチった彼が、知り合いの家族分までおみやげを購入
原嶋美奈子さん(仮名・27歳・主婦)は、昨年結婚したばかりの新婚です。
「友人の紹介で知り合った夫(33歳・会計士)と付き合って半年のスピード婚でしたね…おおらかで優しい人柄に惹かれました」
夫は、駅の階段でベビーカーの女性がいるとサッと下まで運んであげたり、スーパーでおばあさんが無人レジで困っているのを見つけると必ず声をかけるんだそう。
「新婚旅行はパリに行ったのですが、飛行機で隣の席の子供の寝相が悪くてしょっちゅう蹴られもニコニコしていて…あぁこの人と結婚して正解だったなと思いましたね」
ですが帰り間際に、各自おみやげを選んでいると…。
「夫が高級バターやチョコレートなど、異常なほど買い込んでいたんですよ…も~ビックリです! だって大きい手さげの紙袋4個分ぐらいの量ですよ?」
こんなに買ってどうするの?とたずねると「これは清掃のおばちゃんと娘さんに。これは管理人さんと奥さんに」と知り合いの家族の分までお土産を買う夫。
◆見栄っ張りで他人に優しく身内に厳しいタイプ?
「『管理人さんにチョコを買ったら奥さんと食べるだろうから1個でいいんじゃない?』と言っても全然聞いてくれなくて…今回の旅行でいちばんお金がかかったのは、もしかしたらおみやげ代かもしれません」
みんなにお土産をあげたいという彼の優しい気持ちはいいのですが…美奈子さんはある事が気になってしまいました。
「彼、結婚指輪を買う時にケチって私の欲しいのを買ってくれなかったんですよ。もしかしたら…実はただの見栄っ張りで周りの人には優しくするけど、釣った魚にエサはやらないタイプなのかなと思ってしまって…」
スピード婚の弊害か、まだ彼の本性がつかみきれていない美奈子さんにとって不安が残る旅行になってしまったそう。
◆学生時代は高所恐怖症だった彼が見せた意外な行動
篠田亜美さん(仮名・31歳・エステシシャン)は、大学生の頃にお付き合いしていた彼(31歳・会社員)とSNSを通じて再会しました。
「彼とは10年ぶり会ったのに、見た目も中身も全然変わっていなくて(笑)。お互いにフリーだったので、懐かしい話をしているうちに自然とまた付き合うようになりましたね」
そして2人はトントン拍子で結婚することになり、新婚旅行でハワイに行く事に。
「彼が昔から高所恐怖症で飛行機が苦手なのは知っていたのですが…私、子供の頃から新婚旅行はハワイって決めていたので、頼み込んでOKしてもらいました」
旅行当日、離陸を怖がる彼の手を握ってあげながらハワイへ旅立ったはいいのですが…。
「2人とも寝ていたら、急に飛行機がガクンガクンと激しく揺れだして目が覚めたんですよ! このまま落ちちゃったどうしよう? とパニックになりましたね」
すると、あわてふためく亜美さんを抱きしめて「乱気流のせいで揺れているけど、心配いらないってアナウンスが入ったから大丈夫だよ。揺れがおさまるまでこうしているから」と彼が言ってくれたそう。
「いざという時はこんなに頼りになるんだ、と驚きましたね。離陸する時は半泣きだったくせに…」
◆その後、高熱を出した彼
実は大学生の頃、デート中に展望台から花火が見たかった亜美さんが、強引に彼をエレベーターに押し込み60階に連れて行くとあまりの恐怖にキレられ、1週間口を聞いてもらえなかった過去があり…。
「久々に再会して何も変わっていないと思ったけど、彼は若い頃より数段成長していたんだなと感じましたね。高い所がなんでもない私が相当怖かったんですから、彼は失神しそうに怖かったはずですよ」
しばらくすると揺れはおさまり、やっと一息ついていると…。
「彼の気がゆるんだのか、急に38℃の熱を出してグッタリしてしまって…“私を安心させようと無理をしたせいかな?”と思うと申し訳ないやら愛しいやらでしたね」
亜美さんは献身的に看病し、彼に大変感謝され、さらに2人の絆は深まったのだとか。
一生の思い出になる新婚旅行。どうせなら、彼の良い部分を発見して今後の結婚生活に胸を躍らせたいものですね。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop