女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年9月5日 記事は取材時の状況)
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不倫や浮気がバレるのは、ほんの些細なことがきっかけになることが多いようです。
「子どもの発言で不倫がバレてしまうなんて……」
そうぼやくのは、都内の小さな病院で看護師として働く石田恵子(仮名・32歳)さん。結婚4年目で、夫と娘の3人で暮らしています。
◆不倫のきっかけは“痔の手術”
「入院患者のお世話や診察補助など、病院ではかなり忙しく過ごしていたので、そもそも恋愛どころか不倫に発展するなんて思ってもいませんでした」
ある日、一人の患者が痔の手術で入院してきました。その人がのちの不倫相手となるKさん(30代)です。当時、Kさんを担当していた石田さんは、彼を特に意識することなく、病室に食事を運んだり、体温、血圧測定などの業務を普段通りにおこなっていました。
とはいえ心身ともに弱っている患者さんにとって、看護師との会話は元気にさせてくれる大切なもの。石田さんは、Kさんと他愛のない日常会話をしたり、ちょっとした変化にも気付けるよう、コミュニケーションを取ることを心がけていました。
「Kさんから退院の日に突然、連絡先の書かれた紙を渡されたんです。私の連絡先を無理に聞き出そうとする様子もみせなかったので、その場から逃れるためにその紙を受け取りました。私はKさんのことを恋愛対象としてみていなかったので、連絡はしませんでした」
◆半年後に再会、話は弾み…
それから半年がたち、そんなことも忘れていたころ……。
「ある日、新しい入院患者さんに食事を運ぶために病室のドアを開けると、そこにはKさんらしき人がいました。あまりに似ていたので、本人に確認してみると半年前に担当したKさんだったんです」
Kさんとはお互いに顔見知りということもあり、前回よりも話が弾みました。
「いろいろお話していると、Kさんは私と同い年で結婚していて、娘さんがいることがわかりました。しかも、私の娘とKさんのお子さんも歳が近いことがわかり、お互いの育児の大変さや悩みを相談するようになりました。好きな音楽の趣味も合うし、境遇も近かったので、その頃からKさんのことを少し気になっていたと思います」
◆どんどん惹かれていき、関係をもつように…
「Kさんは一泊二日の入院を終え、無事退院したのですが、なんだか忘れることができなくて」
患者と看護師の恋愛。しかもW不倫。いけないことだとは自覚しながらも、家に帰ると机の片隅に放っておいたKさんの連絡先が書かれた紙を取り出し、メッセージを送りました。
するとKさんからすぐに返事がきて、メッセージのやりとりを続けることに。のちに石田さんは食事に誘われ、外で何回か会うようになりました。そして、ついには肉体関係をもってしまったのです。
「彼の人柄に完全に惹かれ、体を許してしまいました。まさか患者さんと不倫関係になるとは思ってもいませんでした」
◆お互いの子どもを連れて公園デート
石田さんはそのうち、バレないだろうと油断するようになります。
「私は、ある公園に子どもをよく連れていくのですが、Kさんもよく行っているということがわかりました。なのでお互いが休みの日に子どもをそこで遊ばせて、会うようになったんです」
不倫相手と子連れで公園で会うなんて、なんて無用心な……と思うかもしれませんが、公園ではたまたまその場にいた他の家の子どもと自分の子を遊ばせ、親同士がおしゃべりをすることは少なくありません。石田さんとKさんも、はたから見ればたまたま居合わせようにしか見えなかったでしょう。
こっそりどこかで会うより、にぎやかな公園はかえってバレにくく、好都合だったのかもしれせん。
◆子どもの一言で不倫がバレることに……
ある日、石田さん一家はいつもの公園へ行くことに。すると、そこにはKさんの娘が遊んでいるのでした。冷や汗をかいた石田さんでしたが、Kさんの奥さんらしき人がいるだけで、Kさん本人がいないことに安心したといいます。
そんな喜びも束の間……。
「娘がKさんの子どもを見つけて走っていったんです。夫は私に『誰の子だろう?』と聞いたので、内心焦りましたが、とぼけるしかありませんでした。そしてKさんの子ども2人もこちらに走ってきて、娘が夫にこう言ったんです。『いつも一緒に遊んでくれるおじさんの友達だよ』と……」
何か嫌な空気が流れる帰り道。その夜、夫から問い詰められました。正直にKさんとの関係性について話すと、夫はすでに勘付いていたようです。最近上機嫌な石田さんにバチが当たるのも当然。二度と不倫をしないと心に誓うのでした。
<取材・文/Honoka Yan イラスト/ただりえこ>
【Honoka Yamasaki】
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki
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不倫や浮気がバレるのは、ほんの些細なことがきっかけになることが多いようです。
「子どもの発言で不倫がバレてしまうなんて……」
そうぼやくのは、都内の小さな病院で看護師として働く石田恵子(仮名・32歳)さん。結婚4年目で、夫と娘の3人で暮らしています。
◆不倫のきっかけは“痔の手術”
「入院患者のお世話や診察補助など、病院ではかなり忙しく過ごしていたので、そもそも恋愛どころか不倫に発展するなんて思ってもいませんでした」
ある日、一人の患者が痔の手術で入院してきました。その人がのちの不倫相手となるKさん(30代)です。当時、Kさんを担当していた石田さんは、彼を特に意識することなく、病室に食事を運んだり、体温、血圧測定などの業務を普段通りにおこなっていました。
とはいえ心身ともに弱っている患者さんにとって、看護師との会話は元気にさせてくれる大切なもの。石田さんは、Kさんと他愛のない日常会話をしたり、ちょっとした変化にも気付けるよう、コミュニケーションを取ることを心がけていました。
「Kさんから退院の日に突然、連絡先の書かれた紙を渡されたんです。私の連絡先を無理に聞き出そうとする様子もみせなかったので、その場から逃れるためにその紙を受け取りました。私はKさんのことを恋愛対象としてみていなかったので、連絡はしませんでした」
◆半年後に再会、話は弾み…
それから半年がたち、そんなことも忘れていたころ……。
「ある日、新しい入院患者さんに食事を運ぶために病室のドアを開けると、そこにはKさんらしき人がいました。あまりに似ていたので、本人に確認してみると半年前に担当したKさんだったんです」
Kさんとはお互いに顔見知りということもあり、前回よりも話が弾みました。
「いろいろお話していると、Kさんは私と同い年で結婚していて、娘さんがいることがわかりました。しかも、私の娘とKさんのお子さんも歳が近いことがわかり、お互いの育児の大変さや悩みを相談するようになりました。好きな音楽の趣味も合うし、境遇も近かったので、その頃からKさんのことを少し気になっていたと思います」
◆どんどん惹かれていき、関係をもつように…
「Kさんは一泊二日の入院を終え、無事退院したのですが、なんだか忘れることができなくて」
患者と看護師の恋愛。しかもW不倫。いけないことだとは自覚しながらも、家に帰ると机の片隅に放っておいたKさんの連絡先が書かれた紙を取り出し、メッセージを送りました。
するとKさんからすぐに返事がきて、メッセージのやりとりを続けることに。のちに石田さんは食事に誘われ、外で何回か会うようになりました。そして、ついには肉体関係をもってしまったのです。
「彼の人柄に完全に惹かれ、体を許してしまいました。まさか患者さんと不倫関係になるとは思ってもいませんでした」
◆お互いの子どもを連れて公園デート
石田さんはそのうち、バレないだろうと油断するようになります。
「私は、ある公園に子どもをよく連れていくのですが、Kさんもよく行っているということがわかりました。なのでお互いが休みの日に子どもをそこで遊ばせて、会うようになったんです」
不倫相手と子連れで公園で会うなんて、なんて無用心な……と思うかもしれませんが、公園ではたまたまその場にいた他の家の子どもと自分の子を遊ばせ、親同士がおしゃべりをすることは少なくありません。石田さんとKさんも、はたから見ればたまたま居合わせようにしか見えなかったでしょう。
こっそりどこかで会うより、にぎやかな公園はかえってバレにくく、好都合だったのかもしれせん。
◆子どもの一言で不倫がバレることに……
ある日、石田さん一家はいつもの公園へ行くことに。すると、そこにはKさんの娘が遊んでいるのでした。冷や汗をかいた石田さんでしたが、Kさんの奥さんらしき人がいるだけで、Kさん本人がいないことに安心したといいます。
そんな喜びも束の間……。
「娘がKさんの子どもを見つけて走っていったんです。夫は私に『誰の子だろう?』と聞いたので、内心焦りましたが、とぼけるしかありませんでした。そしてKさんの子ども2人もこちらに走ってきて、娘が夫にこう言ったんです。『いつも一緒に遊んでくれるおじさんの友達だよ』と……」
何か嫌な空気が流れる帰り道。その夜、夫から問い詰められました。正直にKさんとの関係性について話すと、夫はすでに勘付いていたようです。最近上機嫌な石田さんにバチが当たるのも当然。二度と不倫をしないと心に誓うのでした。
<取材・文/Honoka Yan イラスト/ただりえこ>
【Honoka Yamasaki】
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki