8月31日から9月1日にかけて放送された『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)でチャリティーマラソンに挑戦した、お笑い芸人・やす子さん。
一生懸命に走る姿が話題でしたが、それ以外にも、マラソン中にバストが揺れが目立ったことや、一般人男性から胸をさわられる性被害に遭っていることがSNSで大炎上。
元下着販売員の筆者からしますと、運動をする時にはスポーツ用のブラジャーで揺れを防いで欲しいのは大前提です。その上で、今回のように女性の胸が揺れることについて思うことをお話ししていきたいと思います。
◆テレビだからこそ、本来の意図が伝わる形で表現をしてほしい
今回の件では、『24時間テレビ』はチャリティ番組であるにも関わらず、一人の女性を性的な視線にさらした上に性被害に遭わせるという、番組本来の意図と違う表現をしてしまったことに対し、残念な気持ちになった視聴者の方々も多いと思います。
正直なところ、元下着販売員の筆者としては、ご本人が揺れを気にしない、デメリットと思わない場合、テレビ放送と関係ないご自身としては、それでも構わないと思っています。今回、やす子さんを心配する声も多かったですが、ご本人がなんとも思っていない場合は余計なお世話です。
しかし、こうして子供も見るテレビでは、本人の考えだけでは済まないと思っています。実際、見ている人々を心配させるというのは、ご本人も望んでいないでしょう。だからこそ、本来の番組の意図が伝わるように、制作スタッフは芸人の方だけでなく、視聴者の気持ちにも配慮をするべきだったのではないでしょうか?
◆「バストの揺れ」女性は見ていてしんどい
そもそも、バストの揺れに対しての印象は、一般的に男女で違います。たいていの男性は女性のバストが揺れていると、喜ぶ、もしくは「目のやり場に困る…」と直視できないでしょう。対して女性は、バストの揺れを見ると心配になる人も多いです。
一般人がマラソン中に揺れている場合は目をそらせばよいですが、今回のように、テレビ番組という多くの人々が「見るための場」、公共性の非常に高いところでバストの揺れを見て、同じ女性として私は、しんどさを強く感じました。
さらに今回やす子さんは放送中に性被害にも遭っており、因果関係は断じることはできないですが、テレビで堂々とバストの揺れを放送することでの危険性が目立つように思えました。
◆本人の意図とは違う性的な目線で見る人がいる
女性ならわかる方が多いと思いますが、胸が揺れるということは百害あって一利なしです。
痛い、じゃまに感じる、動きづらいなど、身体的な辛さはもちろんですが、胸が揺れることで性的に見られることは、現状で避けられないため精神的な辛さもあると思います。他にも下垂の原因に繋がるため、胸が揺れないよう日々様々な工夫をしている女性が多いです。
スポーツブラジャーの着用は、胸が揺れると、どうしても視線を集めてしまうため、それを避けるという意味もあります。
にも関わらず、やす子さんが揺れる状態で24時間走っていたことが、どれだけ辛いことかわかる女性も多いため、これだけ炎上したのでしょう。見られる仕事で若い女性芸能人が性的な視線にさらされていると多くの女性視聴者は不安な気持ちになってもおかしくありません。
男性でも、普通の感覚なら目のやり場に困るはずですし、テレビとしては本末転倒ではないでしょうか。
スポーツブラジャーでは、バストを守るのはもちろん、動きやすくするための工夫もたくさんされています。今回のようにスポーツを取り扱う番組であれば、女性の体に合わせたブラジャーまでしっかり用意して欲しいものです。
◆目立つから触って良いわけではない
胸が大きいこと、揺れることは時に褒められることがあります。しかしそれは本当に「良いこと」でしょうか?
性的な観点で見れば、確かに大きさや揺れは魅力的かもしれません。けれども「良いことだから」という認識のせいで、見ても良い、触っても良いと勘違いしている人がいるのが現状です。
胸は歩いただけでも揺れますが、それ自体はどうしようもないことです。しかし、「揺れる胸を見て欲しい、触って欲しい」と思っている女性は、かなり少数派でしょうし、前述したようにデメリットが大きすぎます。
だからこそ私たち女性は、ブラジャーの着用をはじめ胸が揺れないように努力をしますが、それでも揺れてしまうことは多々あります。それを「触って良い、見て良い」ものとするかどうかは、他者が決めることではありません。
もちろん、絶対に視界にも入れるなというわけではありませんが、「本人は見られること、触られることを望んでいない」という認識があれば、触らないのは当たり前で、目をそらすのがまっとうな反応ではないでしょうか。
◆ブラジャーは体を守るためにも必要
学生が「ブラジャーが欲しい」と言うと、「色気づいて」「彼氏でもできたの?」と返す親がいます。しかし、ブラジャーには外部の刺激からバストを守る、揺れを防いで動きやすくするなど、ファッション的観点以外の機能の方が大きいです。
特に思春期は成長しやすい時期かつ、多感な時期。このような時にブラジャーでしっかりバストを保護するのは、精神的にも身体的にも必要なことです。まだ下着の知識を得るタイミングが少ない女の子のお子様がいらっしゃるご家庭では、運動時にはスポーツブラ、普段もブラジャーでバストを守ることを伝えていただけたらと思います。
今回のやす子さんの件に対するSNSの反応を見ても、バストの揺れに対して多くの女性たちが不安を表明したことで、下着によるケアがどれだけ大切かが明白になったように思えました。
<文/ちーちょろす>
【ちーちょろす】
下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitter、YouTubeで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り
一生懸命に走る姿が話題でしたが、それ以外にも、マラソン中にバストが揺れが目立ったことや、一般人男性から胸をさわられる性被害に遭っていることがSNSで大炎上。
元下着販売員の筆者からしますと、運動をする時にはスポーツ用のブラジャーで揺れを防いで欲しいのは大前提です。その上で、今回のように女性の胸が揺れることについて思うことをお話ししていきたいと思います。
◆テレビだからこそ、本来の意図が伝わる形で表現をしてほしい
今回の件では、『24時間テレビ』はチャリティ番組であるにも関わらず、一人の女性を性的な視線にさらした上に性被害に遭わせるという、番組本来の意図と違う表現をしてしまったことに対し、残念な気持ちになった視聴者の方々も多いと思います。
正直なところ、元下着販売員の筆者としては、ご本人が揺れを気にしない、デメリットと思わない場合、テレビ放送と関係ないご自身としては、それでも構わないと思っています。今回、やす子さんを心配する声も多かったですが、ご本人がなんとも思っていない場合は余計なお世話です。
しかし、こうして子供も見るテレビでは、本人の考えだけでは済まないと思っています。実際、見ている人々を心配させるというのは、ご本人も望んでいないでしょう。だからこそ、本来の番組の意図が伝わるように、制作スタッフは芸人の方だけでなく、視聴者の気持ちにも配慮をするべきだったのではないでしょうか?
◆「バストの揺れ」女性は見ていてしんどい
そもそも、バストの揺れに対しての印象は、一般的に男女で違います。たいていの男性は女性のバストが揺れていると、喜ぶ、もしくは「目のやり場に困る…」と直視できないでしょう。対して女性は、バストの揺れを見ると心配になる人も多いです。
一般人がマラソン中に揺れている場合は目をそらせばよいですが、今回のように、テレビ番組という多くの人々が「見るための場」、公共性の非常に高いところでバストの揺れを見て、同じ女性として私は、しんどさを強く感じました。
さらに今回やす子さんは放送中に性被害にも遭っており、因果関係は断じることはできないですが、テレビで堂々とバストの揺れを放送することでの危険性が目立つように思えました。
◆本人の意図とは違う性的な目線で見る人がいる
女性ならわかる方が多いと思いますが、胸が揺れるということは百害あって一利なしです。
痛い、じゃまに感じる、動きづらいなど、身体的な辛さはもちろんですが、胸が揺れることで性的に見られることは、現状で避けられないため精神的な辛さもあると思います。他にも下垂の原因に繋がるため、胸が揺れないよう日々様々な工夫をしている女性が多いです。
スポーツブラジャーの着用は、胸が揺れると、どうしても視線を集めてしまうため、それを避けるという意味もあります。
にも関わらず、やす子さんが揺れる状態で24時間走っていたことが、どれだけ辛いことかわかる女性も多いため、これだけ炎上したのでしょう。見られる仕事で若い女性芸能人が性的な視線にさらされていると多くの女性視聴者は不安な気持ちになってもおかしくありません。
男性でも、普通の感覚なら目のやり場に困るはずですし、テレビとしては本末転倒ではないでしょうか。
スポーツブラジャーでは、バストを守るのはもちろん、動きやすくするための工夫もたくさんされています。今回のようにスポーツを取り扱う番組であれば、女性の体に合わせたブラジャーまでしっかり用意して欲しいものです。
◆目立つから触って良いわけではない
胸が大きいこと、揺れることは時に褒められることがあります。しかしそれは本当に「良いこと」でしょうか?
性的な観点で見れば、確かに大きさや揺れは魅力的かもしれません。けれども「良いことだから」という認識のせいで、見ても良い、触っても良いと勘違いしている人がいるのが現状です。
胸は歩いただけでも揺れますが、それ自体はどうしようもないことです。しかし、「揺れる胸を見て欲しい、触って欲しい」と思っている女性は、かなり少数派でしょうし、前述したようにデメリットが大きすぎます。
だからこそ私たち女性は、ブラジャーの着用をはじめ胸が揺れないように努力をしますが、それでも揺れてしまうことは多々あります。それを「触って良い、見て良い」ものとするかどうかは、他者が決めることではありません。
もちろん、絶対に視界にも入れるなというわけではありませんが、「本人は見られること、触られることを望んでいない」という認識があれば、触らないのは当たり前で、目をそらすのがまっとうな反応ではないでしょうか。
◆ブラジャーは体を守るためにも必要
学生が「ブラジャーが欲しい」と言うと、「色気づいて」「彼氏でもできたの?」と返す親がいます。しかし、ブラジャーには外部の刺激からバストを守る、揺れを防いで動きやすくするなど、ファッション的観点以外の機能の方が大きいです。
特に思春期は成長しやすい時期かつ、多感な時期。このような時にブラジャーでしっかりバストを保護するのは、精神的にも身体的にも必要なことです。まだ下着の知識を得るタイミングが少ない女の子のお子様がいらっしゃるご家庭では、運動時にはスポーツブラ、普段もブラジャーでバストを守ることを伝えていただけたらと思います。
今回のやす子さんの件に対するSNSの反応を見ても、バストの揺れに対して多くの女性たちが不安を表明したことで、下着によるケアがどれだけ大切かが明白になったように思えました。
<文/ちーちょろす>
【ちーちょろす】
下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitter、YouTubeで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り