芸人の東野幸治が、Snow Man・渡辺翔太とともに新番組『この世界は1(ワン)ダフル』(フジテレビ系 木曜よる9時~)でMCを担当することが発表された。
今年5月に特番で放送され、好評だったこともあり10月からレギュラー化が決定。各界で活躍する一流の人たちが、人生で一番すごいと思った「1ダフル(=ワンダフル)」なエピソードを紹介する番組となる。
◆57歳・東野幸治「Snow Manのお父さん」と若い世代からも支持
東野と言えば、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系 土曜よる7時~)でSnow Manの向井康二とも共演。ファンから「Snow Manのお父さん」として認められ、若い世代からも注目が上がっている。
長い芸歴を持ちながらSnow Manファンにも認められ、さらにYouTubeやラジオでも人気が高い東野。その勢いは凄まじく、中居正広、ヒロミとMCを務める『THE MC3』(TBS系 月曜よる9時~)も10月から新レギュラー番組としてスタートする。
どの芸人よりもアグレッシブに動き、注目すべきなのが東野だと言える。今回は、1967年生まれ57歳ながら、いまでも進化を続けている芸人・東野幸治の魅力に迫ってみたいと思う。
◆ダウンタウンファミリーとして脚光を浴び、今田耕司とブレイク
東野は番組でよく見るがそもそも何者だったか知らない…。という人に、東野のプロフィールを紹介する。吉本興業にはオーディションで合格し、1985年から芸人としての活動をスタート。早くからダウンタウンが司会を務めるバラエティ番組『4時ですよ~だ』(MBS)に出演し頭角を現していく。
その後も、ダウンタウン関連の番組への出演が多く、いつしか「ダウンタウンファミリー」と呼ばれ東京でも活躍するようになった。
そんな東野の名前が知られるようになったのは、伝説の番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)だ。当初はレギュラーメンバーでは無かったが番組への出演が増え、「キャリー東野のアイドル虎の穴」、「放課後電磁波クラブ」など体を張った企画で活躍。
全国こでの知名度を獲得した東野は、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)、『クイズ!渡る世間は金ばかり?!』(テレビ朝日系)などさまざまな番組に出演して知名度を上げていく。
さらに、今田耕司と「Wコウジ」と呼ばれ、『ノブナガ』(CBC)、『やりすぎコージー』(テレビ東京系)などに2人で出演して人気を高めた。
◆人気番組からサブカルイベントへの出演まで幅が広すぎる
紆余曲折ありながら、現在ではトップクラスの司会者として君臨する東野。MCを務めるレギュラー番組は『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜あさ10時~)、『行列のできる相談所』(日本テレビ系 日曜よる9時~)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』をはじめ、地方局・BSを含めるとテレビだけで10本ほどとなる。
さらに、特別番組では『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)や、日本テレビの年越し番組の司会も担当。ラジオ、YouTube、X・Instagram・Threadsなど各種SNSも運用するなど、57歳のベテラン芸人としては信じられないほどアグレッシブだ。
ちなみに、人気が高い今田ですら、レギュラー番組は不定期などを入れて6本ほど。YouTubeチャンネルも運営しているが、東野ほどコンスタントに動画はアップしていない。
そう考えると、東野は同世代の芸人で頭一つ抜けた仕事量で、還暦間近の芸人ながら第一線の千鳥やかまいたちなどと肩を並べるほどだ。テレビ以外の仕事も考えれば、もっとも忙しい芸人と言っても過言ではない。
しかも、東野の場合は『行列のできる相談所』など王道バラエティを担当しながら、毎回収録が大荒れになるアナーキーな番組『マルコポロリ!』(関西テレビ 日曜ひる1時59分~)も担当。さらに『東野幸治のホンモノラジオ』(朝日放送ラジオ 金曜よる25時~)では、テレビでは見せないギリギリのトークが売りで、サブカルチャーの話題なども聞かせている。
サブカルチャーのトークライブが多く開催される新宿ロフトプラスワンで行われたプロインタビュアー・吉田豪氏のバースデーライブにも出演するなど、本当に活動が多岐にわたっている。メジャーな番組からコアなコンテンツまで、差別無く仕事する脅威のベテラン芸人といって良い。
◆メジャーではない仕事でも面白がって多方面からファンを獲得
そんな東野の魅力は、何といってもクールでフラットな視点を持っていることだ。東野は芸人たちから感情がなく「白い悪魔」と呼ばれているが、その性格が幸いしてか何でも面白がり仕事にする懐の広さがある。
これだけ売れながら、新宿ロフトプラスワンのイベントに出演し、BSよしもとが制作する番組にも出演。YouTubeでは、自前のチャンネルに加え、VTuberとしての可能性を探る『東野・吉村のVTuberはじめました!』や、さまざまな芸人とコラボする『東野vs』などをそれぞれ展開。動画をしっかり配信しYouTuber並みの活躍を見せている。
売れっ子芸人ならメジャー以外の仕事は「恥ずかしい」「格が違う」など考えるところだが、東野にはそういった感情はない。フラットな視点で物事を見ているため、ベテランながら新しいメディアにも挑戦することに戸惑いがなく、結果として多方面でファンを獲得し成功している。
これまで芸人といえば、年を取るとともに活動が狭まっていくのが普通だった。その壁を、東野はあっさりと超えてしまい、新時代のベテラン芸人としての道を切り開いている。活躍の場は自分で開拓していく、まさに現代でしか成し遂げられない新たなベテラン芸人の形を生み出しているのが東野だ。
メジャーな番組のMCである東野しか見ていない人は、正直言って魅力の半分も知らない状態だ。ぜひ一度、東野幸治という芸人のすべての活動を追ってみてほしい。こんなに面白い芸人は他にいないから。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
今年5月に特番で放送され、好評だったこともあり10月からレギュラー化が決定。各界で活躍する一流の人たちが、人生で一番すごいと思った「1ダフル(=ワンダフル)」なエピソードを紹介する番組となる。
◆57歳・東野幸治「Snow Manのお父さん」と若い世代からも支持
東野と言えば、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系 土曜よる7時~)でSnow Manの向井康二とも共演。ファンから「Snow Manのお父さん」として認められ、若い世代からも注目が上がっている。
長い芸歴を持ちながらSnow Manファンにも認められ、さらにYouTubeやラジオでも人気が高い東野。その勢いは凄まじく、中居正広、ヒロミとMCを務める『THE MC3』(TBS系 月曜よる9時~)も10月から新レギュラー番組としてスタートする。
どの芸人よりもアグレッシブに動き、注目すべきなのが東野だと言える。今回は、1967年生まれ57歳ながら、いまでも進化を続けている芸人・東野幸治の魅力に迫ってみたいと思う。
◆ダウンタウンファミリーとして脚光を浴び、今田耕司とブレイク
東野は番組でよく見るがそもそも何者だったか知らない…。という人に、東野のプロフィールを紹介する。吉本興業にはオーディションで合格し、1985年から芸人としての活動をスタート。早くからダウンタウンが司会を務めるバラエティ番組『4時ですよ~だ』(MBS)に出演し頭角を現していく。
その後も、ダウンタウン関連の番組への出演が多く、いつしか「ダウンタウンファミリー」と呼ばれ東京でも活躍するようになった。
そんな東野の名前が知られるようになったのは、伝説の番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)だ。当初はレギュラーメンバーでは無かったが番組への出演が増え、「キャリー東野のアイドル虎の穴」、「放課後電磁波クラブ」など体を張った企画で活躍。
全国こでの知名度を獲得した東野は、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)、『クイズ!渡る世間は金ばかり?!』(テレビ朝日系)などさまざまな番組に出演して知名度を上げていく。
さらに、今田耕司と「Wコウジ」と呼ばれ、『ノブナガ』(CBC)、『やりすぎコージー』(テレビ東京系)などに2人で出演して人気を高めた。
◆人気番組からサブカルイベントへの出演まで幅が広すぎる
紆余曲折ありながら、現在ではトップクラスの司会者として君臨する東野。MCを務めるレギュラー番組は『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜あさ10時~)、『行列のできる相談所』(日本テレビ系 日曜よる9時~)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』をはじめ、地方局・BSを含めるとテレビだけで10本ほどとなる。
さらに、特別番組では『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)や、日本テレビの年越し番組の司会も担当。ラジオ、YouTube、X・Instagram・Threadsなど各種SNSも運用するなど、57歳のベテラン芸人としては信じられないほどアグレッシブだ。
ちなみに、人気が高い今田ですら、レギュラー番組は不定期などを入れて6本ほど。YouTubeチャンネルも運営しているが、東野ほどコンスタントに動画はアップしていない。
そう考えると、東野は同世代の芸人で頭一つ抜けた仕事量で、還暦間近の芸人ながら第一線の千鳥やかまいたちなどと肩を並べるほどだ。テレビ以外の仕事も考えれば、もっとも忙しい芸人と言っても過言ではない。
しかも、東野の場合は『行列のできる相談所』など王道バラエティを担当しながら、毎回収録が大荒れになるアナーキーな番組『マルコポロリ!』(関西テレビ 日曜ひる1時59分~)も担当。さらに『東野幸治のホンモノラジオ』(朝日放送ラジオ 金曜よる25時~)では、テレビでは見せないギリギリのトークが売りで、サブカルチャーの話題なども聞かせている。
サブカルチャーのトークライブが多く開催される新宿ロフトプラスワンで行われたプロインタビュアー・吉田豪氏のバースデーライブにも出演するなど、本当に活動が多岐にわたっている。メジャーな番組からコアなコンテンツまで、差別無く仕事する脅威のベテラン芸人といって良い。
◆メジャーではない仕事でも面白がって多方面からファンを獲得
そんな東野の魅力は、何といってもクールでフラットな視点を持っていることだ。東野は芸人たちから感情がなく「白い悪魔」と呼ばれているが、その性格が幸いしてか何でも面白がり仕事にする懐の広さがある。
これだけ売れながら、新宿ロフトプラスワンのイベントに出演し、BSよしもとが制作する番組にも出演。YouTubeでは、自前のチャンネルに加え、VTuberとしての可能性を探る『東野・吉村のVTuberはじめました!』や、さまざまな芸人とコラボする『東野vs』などをそれぞれ展開。動画をしっかり配信しYouTuber並みの活躍を見せている。
売れっ子芸人ならメジャー以外の仕事は「恥ずかしい」「格が違う」など考えるところだが、東野にはそういった感情はない。フラットな視点で物事を見ているため、ベテランながら新しいメディアにも挑戦することに戸惑いがなく、結果として多方面でファンを獲得し成功している。
これまで芸人といえば、年を取るとともに活動が狭まっていくのが普通だった。その壁を、東野はあっさりと超えてしまい、新時代のベテラン芸人としての道を切り開いている。活躍の場は自分で開拓していく、まさに現代でしか成し遂げられない新たなベテラン芸人の形を生み出しているのが東野だ。
メジャーな番組のMCである東野しか見ていない人は、正直言って魅力の半分も知らない状態だ。ぜひ一度、東野幸治という芸人のすべての活動を追ってみてほしい。こんなに面白い芸人は他にいないから。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆