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なぜ…結婚後すぐに「一軒家を君のローンで買おう」と言ってきた夫との“まさかの結末”

女子SPA! 2024年10月1日 8時47分

「マッチングアプリは怖い場所でもあるんだって、あの人と出会ったことで痛感しました」

 そう話す斉藤まゆみさん(仮名・36歳)は1年前、マッチングアプリで出会った同い年の男性に騙され、一軒家を購入。早く売り手がつかないだろうか……と購入した一軒家が売れるのを待ちわびています。

◆シンママの自分を受け入れてくれた彼とゴールイン

 まゆみさんは夫婦間レイプが原因で、4年前に離婚。ひとりで過ごす月日が長くなるにつれ、寂しさを感じるようになり、友人が利用していたマッチングアプリをダウンロードしました。

 特定の相手はいらないから、寂しさを感じた時だけ会える人と出会いたい。初めはそう思っていましたが、同い年の茂さん(仮名)と出会い、気持ちが一変します。

「彼は他の男性とは違って手を出してこず、母親としての悩みを親身に聞いてくれました」

◆幸せな結婚の先に待っていた地獄

 ひとりで全部背負うのは大変だから、俺にも少し子育てを手伝わせてよ。そんな茂さんの言葉は、まゆみさんの心に刺さったそう。やがて、まゆみさんは子どもたちを茂さんに会わせ、みんなで出かけるようになりました。

「彼は子どもと会う時、お菓子やおもちゃを買ってくれました。だからか子どもたちも懐き、『ママ、しげちゃんと結婚してもいいよ』と言うようになったんです」

 子どもたちの言葉に背中を押され、2人は結婚。しかし、その先に待っていたのは想像もできない地獄でした。

◆「一軒家を持とう」と彼に言われて……

 結婚を済ませても、まゆみさんたちはしばらく別居状態。部屋数の関係で互いの家に移り住むことができなかったからです。

 そこで、まゆみさんは家族みんなで住める賃貸を探そうと茂さんに提案。ところが、茂さんの返答は予期せぬもの。「賃貸だといつまで経っても財産にならないから一軒家を買おう」と言われたのです。

 結婚したとはいえ、いきなり一軒家を買うことに、まゆみさんは当然、不安を抱きました。しかし、その気持ちを茂さんに伝えると、「まゆは、俺のことを全然信じてくれてないんだね。俺はまゆの子どものこと、我が子みたいに大事に思ってるのに……」と悲しい顔をされたそう。

◆「彼を信じなくては」と思い込んでしまった

 その反応を何度も見るうちにまゆみさんは、「彼のことを信じないといけない」と思うようになっていきました。

「一種の洗脳だったのかも。結局、一軒家を買うという彼の意見を受け入れました」

 しかし、その後、新たな問題が。住宅ローンを組む際、茂さんは「ローンは、まゆの名義で組んでほしい」とお願いしてきたのです。

 理由を問いただすと、茂さんはクレジットカードを作ったことがなく、信用情報を開示しても何も出てこないいわゆる“スーパーホワイト”で、過去に車を買うためにローン審査をした時に落ちたことがあったため、自分の名義を使うのは難しいのだと話しました。

「普通なら、この時点で怪しいと思うのかもしれませんが、その時の私は彼との結婚生活しか頭にありませんでした。両親や友達から反対されましたが、私名義でローンを組んで中古住宅を購入したんです」

◆信じていた彼は「シンママ狙い」の借金男だった!

 一軒家を手に入れたことで、まゆみさんたちはようやく一緒に暮らすことができるように。しかし、新生活がスタートして間もなく、まゆみさんは驚きの事実と向き合うことになります。

 なんと、自宅に彼宛ての督促状が何通も届くようになったのです。まゆみさんが事情を問いただすと、茂さんは借金が300万円ほどあることを白状。

「スーパーホワイトだと言っていましたが、実はブラックでした。複数の消費者金融からお金を借りまくっていたんです」

 本性がバレた茂さんは、「黙っていて悪かった。でも本当にお金がなくて苦しい。少しでもいいから助けてくれない?」と頼んできたそう。まゆみさんは悩みましたが、彼を助けたいと思い、「後から返済する」という条件で彼の借金を肩代わりしました。

◆肩代わりした30万はいまだ還らず

「でも借金がなくなった途端、彼は家に帰ってこなくなって……。生活費も当然、払ってもらえませんでした」

 そんな生活に耐え切れなくなり、まゆみさんが離婚を切り出したことで、結婚生活は終了。しかし、肩代わりした借金のうち30万円はまだ茂さんから返済されていません。

 なお、茂さんはその後、地元の掲示板にて破格の値段で売られていたボロボロの空き家を購入。「一軒家持ち」との肩書きで、今もシンママを狙っているのだとか。友人の知り合いが似た被害に遭ったことから、まゆみさんは茂さんの近況を知りました。

「実際に彼とは結婚もしたので、今となってはもともとお金だけが目当てだったのか、私と家族になる気が少しはあったのか、謎なんです。お菓子やプレゼントを餌に子どもを懐かせるのがうまいから、それで警戒心を解かせやすいシンママばかりを狙ってるのかも。とにかく、本当に許せないです。私自身、考えが甘かった部分はありますが、こういう被害はなくなって欲しいです」

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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