ネット上には、根拠のないナンパ術や「女性・男性の見極め方」といったコンテンツが溢れています。武藤沙耶さん(仮名・32歳)がマッチングアプリで出会った年上男性は、そんな情報を鵜呑みにしている一人でした。
「私と付き合った理由を聞いて、びっくりしました。そんな目で見られていたなんて悲しかったし、悔しかったです」
◆マッチングアプリで出会った彼とのデートがホテルばかり
沙耶さんは、4つ年上の優太さん(仮名)とマッチングアプリで出会いました。「いいね」をくれたのは、優太さんのほうだったそう。
「マッチングはしたけれど最初、彼は私にあまり興味がないように感じました。トークの返信も遅かったので、他に付き合いたい子がいるのだろうと思っていました」
ところが、1回目のデートをした後、優太さんの態度は激変。1日待つことがザラだったトークは数時間置きに返ってくるようになり、トーク内容も日常的な会話から「沙耶さんともっと一緒に過ごしたい」などの甘い内容に変わりました。
2回目のデート時、沙耶さんは優太さんから正式に交際を申し込まれ、交際を開始。しかし、付き合い始めると、悲しい悩みが出てきました。
「デート先が、いつもホテルでした。私はどちらかというと、そういう行為はあまり好きじゃないので、それとなく『今度ここ行こうよ』と彼に伝えるのですが、結局、次のデートも少し出かけただけでホテルに行く……みたいな流れになっていました」
◆ホテルデートばかりだった“意外な理由”に仰天!
カラダ目当てみたいで嫌だ。そう感じた沙耶さんはある日、思い切って「ホテル以外のデートもしたい」と優太さんに訴えました。
すると、優太さんは「たまには、そういうデートもいいよ。でも、それだと沙耶ちゃんも満足できなくなるんじゃない?」と不思議な返答をしてきたそう。
どういう意味なのだろう……。疑問に思い、問い詰めると、優太さんは「だって、沙耶ちゃん、正直ヤるの好きでしょ?」と思いもよらなかった答えが返ってきました、
驚いた沙耶さんは「私、そんなこと一度も言ったことないよね? むしろ、そういう行為は好きじゃないんだけど。なんで、そう思ったの?」と詰問。すると、優太さんは「だって、バッグがパンパンだったから……」と訳の分からない返答をしてきました。
実は勇太さん、胡散臭いナンパ師がSNSで流していた「女性の見極め方」を信じていたそう。
「そのナンパ師は『バックがパンパンなのは、エロい証拠。ヤるのが好きだから付き合ったらホテルデートだけでOK』と言っていたみたいです」
◆誤解は解けるも彼からは「別れよう」の言葉が……
優太さんは、さらに衝撃の告白を続けます。なんと、沙耶さんと付き合ったのは初回のデート時にバックがパンパンでエロいと思ったからだったそう。
「そんなところを見られていたなんてびっくりしましたし、私という人間を勝手に判断されていて、すごく気持ち悪いなと思いました」
でも、これはいい機会だった。誤解が解けたから、これからの関係をどうしていくか真剣に話し合おう。一通り、優太さんの話を聞き終わった時、沙耶さんはそんな気持ちになったそう。しかし、優太さんから言われたのは「別れよう」という悲しい言葉でした。
◆体のいい言葉で逃げていった彼
「彼は『僕はセックスが好きなタイプだから、これ以上付き合ったら沙耶ちゃんを悲しませちゃう』と体のいい言葉を言っていましたが、嘘だと思います。あんまりヤレないのなら、この女と付き合っている意味がないと思ったんでしょうね」
体ではなく、私という人間そのものを見てほしかった。勝手に判断しないでほしかった。そう話す沙耶さんはマッチングアプリでの婚活が怖くなり、現在は結婚相談所に入会して生涯のパートナーを探しているのだとか。
歪んだ見方で人間性を判断された沙耶さんには、本当に彼女の内面を理解してくれる人と出会ってほしいものです。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
「私と付き合った理由を聞いて、びっくりしました。そんな目で見られていたなんて悲しかったし、悔しかったです」
◆マッチングアプリで出会った彼とのデートがホテルばかり
沙耶さんは、4つ年上の優太さん(仮名)とマッチングアプリで出会いました。「いいね」をくれたのは、優太さんのほうだったそう。
「マッチングはしたけれど最初、彼は私にあまり興味がないように感じました。トークの返信も遅かったので、他に付き合いたい子がいるのだろうと思っていました」
ところが、1回目のデートをした後、優太さんの態度は激変。1日待つことがザラだったトークは数時間置きに返ってくるようになり、トーク内容も日常的な会話から「沙耶さんともっと一緒に過ごしたい」などの甘い内容に変わりました。
2回目のデート時、沙耶さんは優太さんから正式に交際を申し込まれ、交際を開始。しかし、付き合い始めると、悲しい悩みが出てきました。
「デート先が、いつもホテルでした。私はどちらかというと、そういう行為はあまり好きじゃないので、それとなく『今度ここ行こうよ』と彼に伝えるのですが、結局、次のデートも少し出かけただけでホテルに行く……みたいな流れになっていました」
◆ホテルデートばかりだった“意外な理由”に仰天!
カラダ目当てみたいで嫌だ。そう感じた沙耶さんはある日、思い切って「ホテル以外のデートもしたい」と優太さんに訴えました。
すると、優太さんは「たまには、そういうデートもいいよ。でも、それだと沙耶ちゃんも満足できなくなるんじゃない?」と不思議な返答をしてきたそう。
どういう意味なのだろう……。疑問に思い、問い詰めると、優太さんは「だって、沙耶ちゃん、正直ヤるの好きでしょ?」と思いもよらなかった答えが返ってきました、
驚いた沙耶さんは「私、そんなこと一度も言ったことないよね? むしろ、そういう行為は好きじゃないんだけど。なんで、そう思ったの?」と詰問。すると、優太さんは「だって、バッグがパンパンだったから……」と訳の分からない返答をしてきました。
実は勇太さん、胡散臭いナンパ師がSNSで流していた「女性の見極め方」を信じていたそう。
「そのナンパ師は『バックがパンパンなのは、エロい証拠。ヤるのが好きだから付き合ったらホテルデートだけでOK』と言っていたみたいです」
◆誤解は解けるも彼からは「別れよう」の言葉が……
優太さんは、さらに衝撃の告白を続けます。なんと、沙耶さんと付き合ったのは初回のデート時にバックがパンパンでエロいと思ったからだったそう。
「そんなところを見られていたなんてびっくりしましたし、私という人間を勝手に判断されていて、すごく気持ち悪いなと思いました」
でも、これはいい機会だった。誤解が解けたから、これからの関係をどうしていくか真剣に話し合おう。一通り、優太さんの話を聞き終わった時、沙耶さんはそんな気持ちになったそう。しかし、優太さんから言われたのは「別れよう」という悲しい言葉でした。
◆体のいい言葉で逃げていった彼
「彼は『僕はセックスが好きなタイプだから、これ以上付き合ったら沙耶ちゃんを悲しませちゃう』と体のいい言葉を言っていましたが、嘘だと思います。あんまりヤレないのなら、この女と付き合っている意味がないと思ったんでしょうね」
体ではなく、私という人間そのものを見てほしかった。勝手に判断しないでほしかった。そう話す沙耶さんはマッチングアプリでの婚活が怖くなり、現在は結婚相談所に入会して生涯のパートナーを探しているのだとか。
歪んだ見方で人間性を判断された沙耶さんには、本当に彼女の内面を理解してくれる人と出会ってほしいものです。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291