女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年9月21日 記事は取材時の状況)
==========
コロナ禍以降、マスクやソーシャルディスタンスなど以前とは生活が変わってしまいましたよね。
不便に感じることも多いですが、中にはコロナ禍がきっかけで不倫の恋から抜け出せた女性もいるようで…。
今回はそんなエピソードをご紹介しましょう。
◆不倫関係3年で相手に変化が
「以前勤めていた会社の上司と不倫関係になって3年たちます。だいたい週3ペースで私が一人暮らししている部屋に来ていますね」
と話すY乃さん(28歳・契約社員)。コロナ以前には、相手のKさん(40歳)は、食事や映画、花火大会などのイベントなど様々な所に連れて行ってくれたそうです。
「ですがコロナ以降のデートは、ずっと私の部屋ばかりで『感染予防が大事だし、医療従事者の方々に迷惑かけないようにしないと』と言われると、いつも何も言えなくなるんです」
彼の手土産も、コンビニのお惣菜やビールなど…自分が欲しいものしか買ってきてくれなくなり不満なY乃さん。
「以前はお花とかケーキとか私の好きな物を買ってきてくれたのに。でも3年も付き合うとマンネリ化というか、新鮮味が薄れてくるから仕方ないのかなと、あまりうるさく言わないようにしているんです」
それには理由があり、Kさんはいつもヒステリックな妻(40歳)から理不尽な言葉の暴力を受けてクタクタだとこぼしているので、Y乃さんはそんな彼の癒しになりたいと思っていたのです。
「私の事を心の支えだって言ってくれたのがとても嬉しかったんですよね。だからなるべく笑顔で話を聞いてあげて、私自身の不満は飲み込むようにしていたんですよ」
ですが、不満が溜まってしまったY乃さんはある日ヤケ酒を飲んでしまい…。
◆彼のインスタには妻子と楽しむ姿が
「クサクサしてしまい、ワイン1本空けてしまいました。そしたらいつも見ないようにしているKのインスタをつい見てしまって」
彼のインスタには、普通に妻や息子(8歳)が登場してきて辛いので、1年以上見ていなかったY乃さん。
「前回見た時も酔っ払っていた時で、かなり落ち込んだんですよね。そしてやっぱり今回もショックを受けたんですよ」
まさに、不満や寂しさをまぎらわすためにY乃さんがヤケ酒を飲んでいる週末に…Kさん一家は、おしゃれな人達で賑わうキャンプ場で、マスクもしないでバーベキューや川遊びを楽しんでいました。
「私には奥さんの愚痴ばかり言っているのに、結局は家族サービスして家庭を円満にしようと努力してるじゃんってムカムカしてきたんですよ!」
◆酔った勢いで別れのLINEを送ると…
Kさんと息子くんが大きな肉にかぶりついたり、彼と妻が手を繋ぎながら川ではしゃぐ写真を見ていたら、Y乃さんの心はスーッと冷めていきました。
「私との仲をつなぎとめる努力はまるでしてくれないのに…Kはやっぱり家族が一番大事なんだって改めて気づいてしまったんです。そして結局、私の事を一番大事に思ってくれてる人なんか親ぐらいしかいないんだって現実をつきつけられました」
Kさんには週末には連絡しない約束になっていましたが、酔った勢いでY乃さんはLINEをしてしまいます。
「『キャンプ楽しそうだね。感染予防が大事なんじゃなかったの?もう私の部屋に来ないで下さい。連絡を取り合うのもやめましょう。さようなら』って送ったら、しばらくしたらKから着信があったんです」
きっとLINEで別れるのもなんだから、最後にちゃんと話そうと電話をくれたのかな?と出てみると…。
◆今まで溜めたウップンを晴らしてすっきり
「押し殺すような小さな声で『連絡してくんなって言っただろ』って明らかに怒っていて。もうどうでもいいやと思い『うるせーんだよ!』って怒鳴ってガチャ切りしたら胸がスッとしました」
今まで溜め込んでいた鬱憤(うっぷん)を『うるせーんだよ!』のたった一言でしたが彼にぶつけることができて、気持ちを切り替えられたそう。
「とにかく私を一番に思ってくれる男性を絶対に見つける!と心に決めて、とりあえず自分磨きじゃないですがジョギングを始めました。不倫なんかしてしまった弱い心を鍛えたいと思って」
LINEはブロックしましたが、あれから何度かKさんからメールがきたそうで…。
「『あの時は、ごめん。またY乃の部屋に行きたい』って書いてあって。あぁ私、この人のどこが好きだったんだろう?って笑っちゃいました」
もちろん、返信はしていないそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
==========
コロナ禍以降、マスクやソーシャルディスタンスなど以前とは生活が変わってしまいましたよね。
不便に感じることも多いですが、中にはコロナ禍がきっかけで不倫の恋から抜け出せた女性もいるようで…。
今回はそんなエピソードをご紹介しましょう。
◆不倫関係3年で相手に変化が
「以前勤めていた会社の上司と不倫関係になって3年たちます。だいたい週3ペースで私が一人暮らししている部屋に来ていますね」
と話すY乃さん(28歳・契約社員)。コロナ以前には、相手のKさん(40歳)は、食事や映画、花火大会などのイベントなど様々な所に連れて行ってくれたそうです。
「ですがコロナ以降のデートは、ずっと私の部屋ばかりで『感染予防が大事だし、医療従事者の方々に迷惑かけないようにしないと』と言われると、いつも何も言えなくなるんです」
彼の手土産も、コンビニのお惣菜やビールなど…自分が欲しいものしか買ってきてくれなくなり不満なY乃さん。
「以前はお花とかケーキとか私の好きな物を買ってきてくれたのに。でも3年も付き合うとマンネリ化というか、新鮮味が薄れてくるから仕方ないのかなと、あまりうるさく言わないようにしているんです」
それには理由があり、Kさんはいつもヒステリックな妻(40歳)から理不尽な言葉の暴力を受けてクタクタだとこぼしているので、Y乃さんはそんな彼の癒しになりたいと思っていたのです。
「私の事を心の支えだって言ってくれたのがとても嬉しかったんですよね。だからなるべく笑顔で話を聞いてあげて、私自身の不満は飲み込むようにしていたんですよ」
ですが、不満が溜まってしまったY乃さんはある日ヤケ酒を飲んでしまい…。
◆彼のインスタには妻子と楽しむ姿が
「クサクサしてしまい、ワイン1本空けてしまいました。そしたらいつも見ないようにしているKのインスタをつい見てしまって」
彼のインスタには、普通に妻や息子(8歳)が登場してきて辛いので、1年以上見ていなかったY乃さん。
「前回見た時も酔っ払っていた時で、かなり落ち込んだんですよね。そしてやっぱり今回もショックを受けたんですよ」
まさに、不満や寂しさをまぎらわすためにY乃さんがヤケ酒を飲んでいる週末に…Kさん一家は、おしゃれな人達で賑わうキャンプ場で、マスクもしないでバーベキューや川遊びを楽しんでいました。
「私には奥さんの愚痴ばかり言っているのに、結局は家族サービスして家庭を円満にしようと努力してるじゃんってムカムカしてきたんですよ!」
◆酔った勢いで別れのLINEを送ると…
Kさんと息子くんが大きな肉にかぶりついたり、彼と妻が手を繋ぎながら川ではしゃぐ写真を見ていたら、Y乃さんの心はスーッと冷めていきました。
「私との仲をつなぎとめる努力はまるでしてくれないのに…Kはやっぱり家族が一番大事なんだって改めて気づいてしまったんです。そして結局、私の事を一番大事に思ってくれてる人なんか親ぐらいしかいないんだって現実をつきつけられました」
Kさんには週末には連絡しない約束になっていましたが、酔った勢いでY乃さんはLINEをしてしまいます。
「『キャンプ楽しそうだね。感染予防が大事なんじゃなかったの?もう私の部屋に来ないで下さい。連絡を取り合うのもやめましょう。さようなら』って送ったら、しばらくしたらKから着信があったんです」
きっとLINEで別れるのもなんだから、最後にちゃんと話そうと電話をくれたのかな?と出てみると…。
◆今まで溜めたウップンを晴らしてすっきり
「押し殺すような小さな声で『連絡してくんなって言っただろ』って明らかに怒っていて。もうどうでもいいやと思い『うるせーんだよ!』って怒鳴ってガチャ切りしたら胸がスッとしました」
今まで溜め込んでいた鬱憤(うっぷん)を『うるせーんだよ!』のたった一言でしたが彼にぶつけることができて、気持ちを切り替えられたそう。
「とにかく私を一番に思ってくれる男性を絶対に見つける!と心に決めて、とりあえず自分磨きじゃないですがジョギングを始めました。不倫なんかしてしまった弱い心を鍛えたいと思って」
LINEはブロックしましたが、あれから何度かKさんからメールがきたそうで…。
「『あの時は、ごめん。またY乃の部屋に行きたい』って書いてあって。あぁ私、この人のどこが好きだったんだろう?って笑っちゃいました」
もちろん、返信はしていないそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop