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絶対面白い秋ドラマ“深夜枠”ベスト3。死神の“初恋”も必見だけど、圧倒的な“期待度No.1”は

女子SPA! 2024年10月11日 15時46分

10月に入り続々と秋クールドラマがスタート。今回も深夜帯(23時以降スタート)のドラマも数多く放送されます。毎クール全てのドラマチェックを欠かさない筆者が、深夜放送ドラマの中から今からでも間に合う“おすすめ3選”をご紹介します。

◆スノードロップの初恋

前クール『あの子の子ども』が好評だった、火ドラ☆イレブン枠は今期も良作の予感! 連続ドラマ初主演の宮世琉弥が、“人を愛したことがない孤独な死神”を演じる『スノードロップの初恋』(火曜よる11時~/カンテレ・フジテレビ系)です。

本作は“幸せの味”を求めて人間界に降り立った死神・朔弥(宮世琉弥)と、幼くして父を亡くし、弟・陸(岩瀬洋志)を育て、人に尽くしてばかりのヒロイン・奈雪(小野花梨)が出逢い、次第に惹かれ合っていくラブストーリー。奈雪の幼なじみ・和真(曽田陵介)を巻き込んだ三角関係に、なぜ朔弥が“死神”として降り立ったのかというミステリー要素も加わります。

そして、無邪気で自由奔放な朔弥に振り回されることで、周囲を優先してばかりで甘え方を忘れてしまった奈雪が“自分を大切にして、自分らしく生きる”ようになっていくヒロインの成長をも描いており、多角的に楽しめる作品になりそうです。

◆ファンタジー設定だけど違和感なし

何よりの見どころは、旬の俳優たちが紡ぎ出す世界観。“死神との恋愛”というファンタジー設定ですが、浮世離れした雰囲気を醸し出す宮世の“死神”と、人に尽くす優しい柔らかさを纏った小野花梨の“ヒロイン”が絶妙にマッチして、物語の世界へと違和感なく誘ってくれます。

第2話の放送が終わったところですが、まだまだ追いつけます。明るくも切ないラブストーリーはこの秋必見です。

◆Qrosの女 スクープという名の狂気

芸能界の闇を暴くゴシップエンターテイメントの『Qros(キュロス)の女 スクープという名の狂気』(月曜よる11時6分~/テレビ東京系)は見応えがありそう。話題のCM美女「Qrosの女」の正体を巡って大衆の欲望が加速してゆき、芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人をも巻き込んで――ミステリーとサスペンスが交錯する物語です。

主演の桐谷健太が「週刊キンダイ」の敏腕記者・栗山を、そのバディとなる元政治班の若手記者・矢口を影山拓也(IMP.)が演じています。

◆『ストロベリーナイト』誉田哲也氏の長編小説が原作

注目なのは『ストロベリーナイト』シリーズをはじめとする警察小説から、青春小説『武士道シックスティーン』まで、多彩なジャンルで緻密で骨太な作品を生み出してきた作家・誉田哲也氏の長編小説が原作であることです。その多くがメディア化に成功。本作でも1億総メディア社会を生きる現代人の欲求をあぶり出す、本格的な社会派の作品になることでしょう。

10月7日には第1話が放送されましたが、ただ著名人のスキャンダルを追うのではなく、利権やかけひきにより二転三転。スピード感のある展開に惹きこまれました。一方で、編集長(岡部たかし)が終盤で語った「なぜ週刊誌はゴシップを追うのか?」の答えにハッとさせられる場面も。実はあるトラウマを抱えているという栗山の過去や、「Qrosの女」の謎はまだまだ見えていませんので、第2話からでも充分に追いつけます!

◆無能の鷹

そして深夜帯のなかで、筆者がもっとも楽しみにしているのは菜々緒主演の『無能の鷹』(10月11日スタート/金曜よる11時15分~/テレビ朝日系)。

女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載中の、はんざき朝未氏による大人気コミックスの実写ドラマ化です。主人公の鷹野ツメ子(菜々緒)は、見た目には有能なオーラを纏ったスーパーウーマンなのに、実は衝撃的なレベルで“無能”。社内ニートとなっているダメダメな主人公が、切磋琢磨して成長していくストーリー……というわけでもありません。

この面白い設定にはもちろん期待できますが、何といっても見どころは原作にフィットするキャストたち。

◆肩の力を抜くどころか“膝カックン”なドラマに?

“無能”ながらも清々しく生きる鷹野役は、見るからに“できる女”感が強い菜々緒にぴったり! 原作ファンも納得のキャスティングでしょう。鷹野の同期で相棒となる鶸田(ひわだ)を演じるのは、NHK大河ドラマ『光る君へ』の一条天皇役でも注目を集めている塩野瑛久。努力家で有能なのに見た目は無能そうな残念サラリーマン役で、新たな魅力を見せてくれそうです。

鷹野・鶸田をとりまく会社の上司や先輩には、井浦新に工藤阿須加、さとうほなみ、安藤玉恵、高橋克実と個性的な実力派がずらり。朝ドラ『虎に翼』で大人気となった、よねさんこと土居志央梨も出演します。

彼らが紡ぐ物語は、従来のお仕事ドラマとは一線を画す、肩の力を抜くどころか“膝カックン”してしまうような新感覚のお仕事コメディ。豪華キャストたちがどんな掛け合いを見せてくれるのかワクワクします! 1週間を頑張った金曜日の夜に観るのにぴったりの、脱力系ドラマとなりそうです。

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深夜帯のドラマは、奇抜な設定や不倫を題材にしたタブー系のものが多い印象ですが、ジャンルが多岐に渡るからこそ自分好みの作品にも出合えるはず! みなさんの視聴の参考になれば、何よりです。

<文/鈴木まこと(tricle.ltd)>

【鈴木まこと】
tricle.ltd所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201

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