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「誰なの!?」人気女優2人が激変した太眉メイク。賛否の太眉は“アリ”なのか、プロが解説

女子SPA! 2024年10月10日 15時46分

「もしかして太眉はトレンドなの!?」「でもちょっと違和感が…」といまネット上で話題を呼んでいるのが、2冊の女性誌を飾ったメイクです。

ひとつは『美ST』(光文社)11月号の表紙。極太で垂れた眉に、ネット上では「平野ノラのバブルメイク?」なんて声もありましたが、上戸彩ですよね。

もうひとつは、戸田恵梨香が9月29日のInstagramにアップした中国のファッション誌『F風尚誌』(風尚誌雑誌社)9月号。こちらも眉太めのモード系。ふだんはナチュラル風味の2人が激変しています。

美容・ファッション誌が一歩先をゆくメイクにするのは当然ですが、トレンドは“主張する眉”なのか? 一般人の私たちがマネするのはアリなのか?そのあたりを、『骨格補正メイク』の著書があるメイク講師・池田曜央子(ようこ)さんに解説してもらいました(以下、池田さんの寄稿)。

◆一般的なトレンドは「眉の存在感を抑える」

一般的な最近のトレンド眉とは、従来のストレートな太眉から「やや細めでややアーチ、色は淡め」へと少しづつ移行してきているように感じます。コンシーラーのような色味の眉マスカラも流行っていて、全体的として眉の存在感を淡く薄める方向に向かっています。

ただ雑誌とは時代の先端に立ってトレンドを作っていく立場ですし、また通常の秋冬メイクとは、こっくり深い色が増える秋冬ファッションに合わせて、メイクのトーンを抑える(濃い目の色にする)のもいたって一般的なことではあります。

そこにきて今回の眉についてのザワつき。上戸彩さんのメイクに対して、ネットを見ると「①濃すぎる・②太すぎる・③垂れ眉」という意見が散見されました。ということで、①から順番に確認していこうと思います。

①濃すぎる?→秋冬はダークめの色でもいいけれど

これは前述した通り、秋冬はファッションに合わせてメイクカラーをダークトーンにするのは一般的で別におかしくはありません。ただ一つ挙げるとすると、確かに眉にしっかりと色が乗っていて抜け感が感じられないので、もうちょっと間引いた方がよかったのかな、と感じました。

②太すぎる?→眉の太さは、目の縦幅の80%ぐらいが王道

眉を太く大きく描くと、顔の面積が相対的に小さく見えるので小顔効果があります。なので大きめの眉を描くのは賛成なのですが、骨格補正メイク的にはその太さの基準として、眉の太さを目の縦幅の80%くらい(パーティーメイクだと100%でもOK)と設定しています。今回の上戸さんの写真を見ると、目を細める表情で写っており、その結果眉の太さがより強調されてしまったのかもしれません。

③垂れ眉?→カメラの角度の影響も

これはカメラの角度によるものだと考えられます。上戸さんは軽く上を向いていて、それを下から撮影しているため、どうしても眉尻が下がって見えてしまうのです。例えどんなに平行に眉を描いたとしても、顎をあげて下から写真を撮ると、誰だって同じように眉尻が下がった「垂れ眉」に見えてしまいます。

◆戸田恵梨香は、このドレスなら太めの眉が合う

続いて、眉で話題に上がったもうお一人の戸田恵梨香さん。私からするとモードなファッションとキリッとクールな眉が合っていて、なんら違和感を感じませんでした。華やかでモードな衣装ですし、こういった衣装に合わせるパーティーメイクなら、眉の太さも目の縦幅の100%(つまり1:1)でバランスがいいと思います。

メイクとはファッションから派生するので、こういった迫力のあるドレスを着る時は、メイクも負けないようにしっかり作るのは鉄則です。このドレスで淡い眉にしたら逆にアンバランスです。

◆普通の人は、太め眉にするなら色は淡く

では、今回の件から一般人である私たちは、結局普段はどんな眉にすればいいのかでしょうか。私たちが日常生活で望むのは、トレンド最先端ではなく「似合っていて、適度に今っぽい眉」なのではないでしょうか。

具体的に言うと、大人の顔は年々間延びして四角く大きく見えがちなので、小顔効果を狙って眉を太め(目の縦幅の80%程度)に描くのは賛成です。ただし色だけは淡く作ってあげること。そうすれば同じ太さでも印象はグッとソフトになって取り入れやすいと思います。眉の太さはあっても、全体的な主流である「眉の存在感を抑える」ことから外れなければ、誰が見ても違和感のない、合格点の眉を狙えると思います。

<文/池田曜央子>

【池田 曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ

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