Infoseek 楽天

老化防止に「新作のコンビニスイーツ」が効く。高齢者専門の医師が明かす“若々しい脳”を維持する方法

女子SPA! 2024年10月12日 8時45分

 そろそろ脳の老化予防について真剣に考えたいけれど、具体的に何をすれば良いか、よくわからないという人も多いでしょう。

 高齢者専門の精神科医の和田秀樹先生は、若々しい脳を維持する秘訣は、日々の「実験」を習慣化することだと語ります。そこで和田先生に、なぜ「実験」が必要なのか、具体的にどういう「実験」をすればいいのかを教えてもらいました。

(この記事は、和田秀樹氏の新刊『60歳からの脳と体が若返るワークブック』より一部を抜粋し、再編集しています)

◆「初めてやること」「いつもと違うこと」で老化を阻止

 誰にでも自分なりの定番とか日々のルーティンというものがなにかしらあると思いますし、歳を重ねるほどそれ以外のことをやるのが億劫になりがちです。

 しかし、和田先生は「同じことを繰り返す変わり映えのしない毎日を過ごしていると、脳の前頭葉という部分の機能が衰えてしまい、脳の老化が早まってしまう」と警鐘を鳴らします。

 それを防ぐのに大事なのは、「初めてやること」「いつもと違うこと」を、日々の暮らしの中に意識的に取り入れていくこと。要するに日々の実験です。

 いろんな試行錯誤で脳の前頭葉という部位を活性化させると、意欲も向上し、また次の「実験」をしたくなります。その繰り返しが若々しい脳をもたらすのです。

◆コンビニの新作スイーツは脳にも効く!

 どんなに些細なことでも、「初めてやること」「いつもと違うこと」であれば、脳にはいい刺激がもたらされます。

 だから大袈裟に考える必要はまったくなく、楽しんでできる範囲の小さな「実験」をちょこちょこ試すことを心がければそれで十分なのです。

 和田先生は「甘いものが好きな方なら、『これまで食べたことのないスイーツを食べてみる』というのはいかがでしょうか? 」と提案しています。

 コンビニならかなりの頻度で新作が登場していますので、定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか? 意外な味にハマってしまうスイーツに出会えるかもしれません。

 また、たとえば、同じシュークリームでもコンビニごとにどんな味の違いがあるのかを食べ比べしてみる、といったことも面白いと思います。

◆ヘアサロンを変えれば脳も外見も若返る!

 長年通っているヘアサロンを思い切って変えてみるというのも、脳の若返りに効果がある「実験」です。

「少し勇気を要するかもしれませんが、サロンが変われば、ヘアスタイルのイメージも変わり、外見も気分も一気に若返るに違いありません」(和田先生)

 お金や時間が許すのであれば、腕のいい有名ヘアスタイリストがいる遠方のサロンまで足を運んでみてはどうでしょう? そういった行動力も若返りの大きな秘訣になります。

 ヘアサロンを変えるのはやっぱり抵抗があるとか、状況的に難しいという方は、いつものサロンで、ヘアスタイルをガラリと変えてもらうというのでもOKです。

 また、ヘアスタイルだけでなく、メイクを変えることや、今まで無縁だったファッションにもぜひ積極的に挑戦してみてください。

 あくまでも大事なのは、定番に固執しないということなので、お気に入りのシャンプーの銘柄を変えてみる、あるいは香水を変えてみる、といったことも、脳の活性化につながります。

◆「食の世界旅行」も最高の脳トレに

「食で脳を刺激するなら、今まで食べたことのない国の料理を食べてみるのもいいですね」と和田先生はおすすめします。

 中華料理や韓国料理、イタリアン、フレンチあたりはお馴染みですが、例えば、パキスタン料理、デンマーク料理、ポルトガル料理、モンゴル料理など、今まで食べたことがないと人が多いのではないでしょうか?

 直接現地まで行けるのであればそれに越したことはないですが、今やたいがいの国の料理は日本国内でも味わえます。そのような「食の世界旅行」は楽しさも刺激もいっぱいです。

 お店で食べるだけでなく、レシピを探して、自分で作ってみるという手もあります。

 もしも好みに合わなかったら、自分なりに味付けを工夫してみてください。そのような試行錯誤は脳を鍛える最高のトレーニングになるでしょう。

 輸入食材を扱うショップに行けば、いろんな国の調味料が手に入ります。使ったことのない調味料で新鮮な味付けを楽しんだり、その調味料を使った新しいレシピを考えたりすれば、脳はぐんぐん若返ります。

<文/和田秀樹 構成/女子SPA!編集部>

【和田秀樹】
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。ベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『60歳からはやりたい放題』『90歳の幸福論』『60歳からはやりたい放題[実践編]』『医者という病』『60歳から女性はもっとやりたい放題』(扶桑社)など著書多数

この記事の関連ニュース