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月見バーガーきっかけで彼氏と破局!「もうダメだ別れよう」と決断に至った彼の一言とは?

女子SPA! 2024年10月25日 15時47分

すっかり秋の定番となったマクドナルドやケンタッキーなどの『月見バーガー』。毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな月見バーガーがきっかけで彼氏とのケンカに火がついてしまった女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆婚活アプリでマッチングした彼

杉田彩芽さん(仮名・29歳/契約社員)は、最近婚活アプリで知り合った直也さん(仮名・28歳・会社員)とお付き合いを始めました。

「実は結婚するつもりで4年間付き合っていた彼がいたのですが急に振られてしまって。傷心のどん底の中『このままじゃいけない!』と奮起して始めた婚活アプリで直也とマッチしたんですよ」

すると偶然直也さんも、長く付き合っていた彼女に振られてしまったばかりだということが発覚し意気投合したんだそう。

「『きっと私達が出会うために、同じような時期に振られてしまったに違いないね』と盛り上がり、3回目のデートでお付き合いをすることになったんですよ」

直也さんの明るい笑顔を見ていると、失恋の痛みが癒やされていくのと同時にパワーをもらえるようで彩芽さんはどんどん元気になっていきました。

「それは直也も一緒だったみたいで、まだ知り合ったばかりなのにすぐ結婚の話になりました。きっと直也が運命の人だからこんなにとんとん拍子にことが運ぶんだと浮かれていたのですが…」

◆ハッピーセットでの違和感

さて2人の間に何が起きたのでしょうか?

「私が、某キャラクターのシール欲しさにマクドナルドでハッピーセットを買ってきた時に、直也が『で、欲しかったキャラは出たの?』と聞いてきたので『ううん、でもまたチャレンジするから大丈夫だよ』と答えたんです。

すると『効率悪いよ。そういう時はフリマアプリとかでその狙っているシールだけを買えば時間もお金も無駄にならないでしょ?』と言いながら私の欲しかったシールをメルカリでサッと買ってくれたんですよ」

直也さんの言っていることは最もだし、欲しかったシールを手に入れられたことは嬉しかった彩芽さんでしたが、なんだか釈然(しゃくぜん)としない気持ちになったそう。

「なんだろうこの違和感は?と考えてみたら、私は確かにお気に入りのキャラのシール目当てにハッピーセットを買ったけれど、別にそのシールだけが欲しかった訳じゃなくて、おみくじを引くような感覚で、その日の私にピッタリくるキャラが出るかも?とそのシチュエーション自体を満喫しているというか…

そこでお気に入りのキャラが出たらとても嬉しいけど、そうじゃないキャラが出てもそれは全然良くて。また次は何が出るかな?というワクワクも含めてイベントとして楽しんでいるんですよね」

◆月見バーガーで価値観の違いが露呈

なので効率重視の直也さんの考えに賛同はできませんでしたが、考え方は人それぞれなので「直也さんはそういう人なんだな」と思うことにしました。

「どちらの考え方が正しいとかはないと思うので。ですがその数日後、今度は私がマクドナルドの月見バーガーを買って帰ったら、また『バカだな。エグチ(エッグチーズバーガー)っていう月見バーガーにベーコンが入っていないだけのメニューがほぼ半額くらいの値段であるの知らないの?CMに踊らされてこんなの買っちゃて思うツボじゃないか』と言われて頭にきてしまって」

彩芽さんが食べたいのはエグチではなく、あくまで月見バーガーであり、秋の風物詩として毎年楽しみにしているイベントのひとつだったそう。

「確かにエグチよりは値段はお高めかも知れませんが、私にとっては秋刀魚(さんま)や松茸並みに秋を感じられる大切な食べものなんですよ」

そして彩芽さんが「なぜ自分の考えを私に押し付けるの?私が月見バーガーを買ったところで別にあなたには迷惑かけてないと思うし私の考え方だって認めてよ」と言うと直也さんは露骨に嫌な顔をしました。

「その瞬間もうダメだ別れようと思いました。私と感性の合う男性はほかにたくさんいると思うし、そういう男性を見つける方が直也とグチグチやっているより早いと考えを切り替えたんです」

◆お別れを告げたら…

直也さんに別れを告げると「僕もそんな風にすぐ感情的になって別れるとか言う女性とはやっていけないから」と了承してくれたそう。

「直也は、私がヒステリーを起こして『別れる!』と駄々をこねていると思っているようでした。まぁどうせ別れるのでどう思われてもいいのですが」

踏んだり蹴ったりだった彩芽さんでしたが、今回のことで、自分が物事を効率的にではなく全体の空気感ごと楽しみたいタイプだと改めて気がつくことができたことはプラスになったと言います。

「別に私と全く同じ考えの人がいいと言っている訳ではなく、お互いの考えを認められるかどうかが大事だと思うんですよね。いい感じに折り合いがつけられる男性が見つかるといいのですが…」と苦笑いする彩芽さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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