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義母が“大量の野菜”をもってくるのが苦痛…夫に相談するとまさかの一言/義実家・家族人気記事BEST

女子SPA! 2024年10月12日 8時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年10月24日 記事は取材時の状況)

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 赤ちゃんを育児中の女性にとって、1分1秒でもいいから休みたい……というのが本音ではないでしょうか。

 最近では、ロボット掃除機や洗濯乾燥機など時短家電が普及し、家事の利便化が図られていますが、料理については“手作り第一主義”の人も多いようです。

◆「もったいない」が口癖の義母

 通信会社で企画事務の仕事をしている 都内在住の小百合さん(仮名・36歳)は、この夏に第一子を出産したばかり。今は育児休暇を利用していますが、来年4月の復職を目指しています。

「今年はコロナの影響もあって、実家のある愛知へ里帰り出産ができずにいました。出産後は、夫と一緒に育児をしています。夫の実家は、都心から電車で1時間程度のため、義母が家事を手伝いにきてくれているのですが、72歳になる義母とはいろいろと価値観が違って困っているんです」

 義母は、なんでも手作りが好きだそうで、物が捨てられない性格だと言います。

「デパートなどで購入したときの包み紙はすべて取っておいて、それでポチ袋やブックカバーを作ったりします。私は、包み紙などはすぐ捨ててしまいたいのですが『ダメ、もったいないでしょ』と言って捨てさせてくれないんです。義母の趣味は家庭菜園なんですが、その規模は家庭菜園というには大きくて、70坪ほどあるんです」

 70坪とはおよそ畳140枚分。都会では考えられない広さです。

◆義母のリュックからは大量の野菜がゴロゴロ…

「きゅうり、ゴーヤ、ナス、キャベツなど栽培しています。日当たりが良いせいで、山のように収穫ができるんです。それで引き取り先のない野菜を大量に持ってくるようになって……」

 野菜が高い都内に住んでいながら、野菜をたくさんもらえるなんて、ありがたいことのような気がしますが、小百合さんはかなり迷惑に感じているといいます。

「義母は毎回、うちに来るときにスマホを持ってくるのを忘れるので、何時に来るのかわからないんです。私は『スマホを持ってきてください』というのですが『重いから置いてきちゃった』って。突然やってきたかと思うと、リュックサックからは大量のじゃがいも、ナス、ゴーヤ。食べるのは夫婦2人しかいないのに、とても食べきれない量で涙が出そうでした」

 義母も好意でやっているから、文句も言いづらい。でも、出産直後で体力が落ち、ゼロ歳の子を育てている小百合さんにとっては、料理よりも寝たいのが本音でしょう。

◆真っ黒な出汁の煮物に夫が「母の味」

 本当は、洗濯物や洗い物を義母には手伝ってほしかったそうですが、年齢的に足腰が痛いらしく、ほとんど小百合さんが家事をこなしています。

「義母は料理が下手で、野菜に醤油をかけて焼く以外できないんです。あるとき、珍しく煮物を作ってくれたんですが、汁が真っ黒! 口に入れてみたら吹き出すほどの濃い味。思わず、嫌がらせなのかも……と気になったら、帰宅してきた夫が一口食べて『あ、うちの味だ』と。味覚の違いにあぜんとしました」

 結局、小百合さんの口にはあわないので、彼女が料理を作るはめになっています。

「毎回、毎回、下ごしらえが大変なゴーヤを持ってくるんです。毎日食べても無くならなくて、食べ飽きるどころか見るのも嫌になって。やんわり持ってこないように伝えてみても、毎週持ってくるんです。

 先週、言ったことを忘れてしまったのかと不安になるほど、明るく『ほら、見ていたら食べたくなっちゃったでしょ』と、まるで悪気無し。この前はトイレに入っていたら『便秘なのはきゅうりを食べないからよ』と、自分の野菜を食べないからだと言ってきました」

◆まるで拷問…夫もわかってくれないツラさ

 小百合さんは、義母の野菜を止めて欲しいと夫に訴えます。

「夫には『あと2、3年で、体力的に作れなくなるから我慢しろ』と言われました。しかも『せっかく作ったものを捨てるな』と言って、『なんでも煮ればいいんだよ。カレーにすればいいだろ』と、野菜を破棄することを絶対にさせてくれないんです。毎回、毎回、同じ野菜を食べなければならないことが嫌なことを、全然わかってくれませんでした」

 小百合さんは、家事や料理を手伝って欲しいのに、義母がするのは野菜を持ってくることくらい。無駄な料理の時間も増え、嫌な野菜を食べなくてはならず「まるで拷問」と嘆きます。

「もう夜泣きなどの時期も過ぎたので、来てもらうのを止めました。これから保活を頑張って、来年は仕事に復職しようと思っています。義母の助けを求めるより、自分でなんとかしたほうがいいと気づきました」

 親世代の価値観と、忙しい現代では、やってもらいたい育児や家事は違うと言えます。本来なら、うまく意思疎通をして、譲歩しあえるといいのですが…。

<取材・文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/朝倉千夏>

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