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絶景を期待して行った「青い池」、まさかの「ただの池」だったトホホ旅/びっくり体験人気記事BEST

女子SPA! 2024年10月13日 8時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年10月23日 記事は取材時の状況)

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 天気や気候が安定する秋のお出かけシーズン。けれど、インスタ映えするようなスポットでも、天気が悪いと想像していたものと全然違って、その落差にガッカリしてしまうことがあるようです。

 野沢恵さん(38歳・主婦)の場合も、親孝行になればと出かけた旅行でトホホな思い出があるそう。

◆まばゆい青に心奪われる絶景の「青い池」

「わたしが大好きな、北海道美瑛町にある『青い池』。夫の実家から1時間ほどの場所で、毎年必ず立ち寄るスポットです。天気がよいとブルーの水面に、木々が鏡面のように映りこんで、息をのむほど美しいんです。この絶景をぜひ母に見せたいと、親子旅行を企画しました」

 ふだん、遠出をしない母に美しい景色を見てリフレッシュしてもらいたいと、意気込んで北海道旅行を企画。飛行機さえ乗り慣れない高齢の母を連れて、アテンドした恵さん。

 ですが、お天気は恵さん親子に味方してくれなかったのです。

◆悪天候のなか「青い池」へ向かう

「北海道に着いた当日は曇り。青い池は翌日に行く予定だったのですが、天気予報は下り坂。ですが北海道の山間部は天気が変わりやすいので、きっと晴れ間を見せてくれると信じていたのですが…」

 翌朝、どんよりとした雲が広い空を覆っていました。日程がかぎられているため、晴れるまで待つわけにもいかず、とりあえず青い池に行くことにした恵さん親子。けれど、道中でだんだん雨が強くなります。

◆「青い池」が、まさかの「ただの池」に

「到着した『青いはずの池』は、悲しいほど濁っていました。これじゃあ『ただの池』です。母はあまり観光地に詳しくなくて『青い池』も知らなかったので青い池を見せて驚かせようと思っていたのですが、はるばる北海道まで来て、目の前に広がっているのが『ただの池』。ただの池どころか、曇り空もあいまってドブ池のように見えてしまって。母は『これが、有名な池なの…?』と、終始ポカンとしてました」

「青い池」は、天候がよいと素晴らしい青がきらめく異世界のような場所になりますが、いったん雨が降ってしまうと池の水が濁ってしまい、水面がドブ色のように見えてしまうそう。恵さんは、残念そうに話します。

◆母親に必死に説明

「気候が安定している秋なら、晴天の池を見せてあげられるだろうと思いました。もともと『青い池』を知らない母は、何が素晴らしいのかさえ分かりません。慌てて青い池のお土産を売っているお店に連れて行き、『さっきの池は、本当はこんな青い色だったのよ』と必死に説明しました。母は分かったような、分からないような顔をしつつ、母が見たものとは別物の『青い池クッキー』をお土産に買いましたけど、母が見たものとあまりに違うので、半信半疑な顔でした(苦笑)」

 北海道の美瑛町や富良野は、景色を楽しむ観光スポットのため、悪天候だと楽しめるスポットが激減してしまうのです。ほとんどまともな観光ができないまま、お寿司を食べて帰ることに。

◆雨が降ると水が濁るらしい

「母は『連れてきてくれて嬉しいよ』と言ってくれましたが、美しい景色を見せられず、わたしが悔しかったです。お天気ばかりはどうにもならないとはいえ、わたし自身は毎回長期滞在なので天気のよい日を選んでこられたので、ここまでひどい悪天候にぶつかったことがなかったのです。多少悪天候でも、それなりに青く美しく見えるだろうと思っていましたが、大違いでした」

 恵さんが後から調べたところ、「青い池」は、雨が降ってしまうと、池の水が濁ってしまい、美しさを取り戻すまでに数日間かかるそうです。

◆北海道の観光は、天気に左右されるので要注意

 気合を入れて行ったのに、トホホな結果となってしまった恵さん親子の北海道の旅。ですが、これから行く方の参考になれば、とアドバイスをもらいました。

「わたしのような失敗をしないように、事前に天気予報を見ていくことをおすすめします。たとえその日が晴れでも、前日までどしゃ降りだと、水が濁っていると思います。また、帰宅してから見つけましたが、美瑛町の観光協会が『青い池』の状況を随時更新してくれているので、参考になると思います」

◆天候に恵まれれば、真冬の「青い池」も絶景

「ちなみに北海道は11月から雪が降りはじめます。湖面が凍る直前、雪景色の青い池もまたひときわ美しいです」

 真冬は水面が雪で覆われてしまいますが、ライトアップなどのイベントもあるそう。雪解けしてまた美しい水面が見られるのは、4月以降だそうですよ。

―シリーズ「秋のトホホ」―

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako

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